キャラクター重視の作品だ【カササギたちの四季】 [書籍にドロップキック!!]
■ヒトコト感想
リサイクルショップで働く二人。主人公の日暮と店長の華沙々木。基本的に二人がミステリーを解決するという物語だが、まず最初に華沙々木が推理を披露する。それがどれほど突飛で的外れなことだろうと、日暮は否定せず、こっそりと自分ひとりで事件を解決してしまう。リサイクルショップに入りびたる中学生の菜美に対して、華沙々木のイメージを守りたいからのようだ。このチグハグな短編物語には、最初に必ずある定番の出来事が起こる。それは、近所の住職にゴミのようなものを高値で買い取らせられるということだ。この定番の流れが意外にも面白い。メインのミステリー部分は、正直あまり印象にない。ごく普通の、華沙々木が無茶を言うが、日暮が解決するという流れでしかない。
■ストーリー
開店して2年。店員は2人。「リサイクルショップ・カササギ」は、赤字経営を2年継続中の、ちいさな店だ。店長の華沙々木は、謎めいた事件があると、商売そっちのけで首を突っ込みたがるし、副店長の日暮は、売り物にならないようなガラクタを高く買い取らされてばかり。でも、しょっちゅう入り浸っている中学生の菜美は、居心地がいいのか、なかなか帰ろうとしない―。
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
by 藍色 (2012-11-02 16:04)