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排他的な島内でひとり気を吐く新人警官 【海と月の迷路 下】 [書籍にドロップキック!!]


海と月の迷路(下) (講談社文庫)

海と月の迷路(下) (講談社文庫)

  • 作者: 大沢 在昌
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/10/14
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
軍艦島内部で8年前にも少女が殺されたと思われる事件が起きていた。荒巻は島民となあなあの関係を築きたい上司には無断で独自に調査をすすめる。島の内部に抑えようのない性癖をもつ者がおり、満月の日に殺人衝動を抑えることができないでいる。荒巻は正義感を振りかざしたせいで島民たちからつまはじきにされることになる。

自分の信念を曲げ周りに烏合すればすべては問題なくすすむはずだったのが…。荒巻の調査が上司にバレ、周りから攻められる場面が本作のピークなのかもしれない。そこから逃げ出さずにひたすら調査を続け、数少ない仲間と共に犯人を追い詰めていく。島という排他的な場所では、人間関係が何より大事だというのがよくわかる流れだ。

■ストーリー
もう誰も信用できない? 疑心暗鬼になる「軍艦島」のなかで、ひとつの正義を貫くことはできるのかーー。若き警察官・荒巻の”許されざる捜査”は、「全島一家族」を標榜する島に波紋を広げる。八年前にも小女が水死しており、裏には信じがたい事実が秘されていた。密室ともいうべき島でつながる二つの不審死。その謎を解く鍵は、満月の夜にあった。






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