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人間の嫌な部分がにじみでた人々 【不穏な眠り】 [書籍にドロップキック!!]


不穏な眠り (文春文庫)

不穏な眠り (文春文庫)

  • 作者: 七海, 若竹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
葉村晶シリーズ。古書店と探偵を兼業する葉村に様々な依頼が舞い込む。最初は簡単な依頼だと思い込んでいたのだが、実はめんどくさい状況となっている。葉村はなんだかんだと文句をいいながら依頼をこなしていく。調査員としての能力うんぬんやミステリーのトリックでの面白さではない。葉村がトラブルに巻き込まれるが、偶然の要素がありつつ解決していく物語だ。

ハードボイルドではない。依頼する人々がなんだか嫌な人物ばかりというのが物語としてはある。刑務所から出所したばかりの女をある女性のもとに連れていく仕事や、解体直前のビルの警備員を探す物語や、価値のある時刻表が盗まれた件を調査するなど、一風変わった依頼ばかりだ。

■ストーリー
葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。行方を追ううちに思わぬ展開に(「逃げだした時刻表」)。相続で引き継いだ家にいつのまにか居座り、死んだ女の知人を捜してほしいという依頼を受ける(「不穏な眠り」)。満身創痍のタフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。






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