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母親が生きていると教え込まれた子供 【ミラクル】 [書籍にドロップキック!!]


ミラクル (新潮文庫)

ミラクル (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/07/30
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
シドとアルの親子の物語。シドは妻が死んだことを認めることができず、子供であるアルにまでママは生きている、仕事でいないだけだ、と説明している。それを真に受けたアルの苦悩が描かれている。ちょっとした感動物語となっている本作。

常に会ったことのないママのことを想像するアル。常に自分の身近にいる幽霊を見るようになり、ママの存在を聞く。ママとはなんでも許してくれる存在らしい。アルはその辺を歩いている女の人に「自分のママなのか?」と聞いて回る。異常な状況ではあるが、アルが大人となり、すべてを理解したあとの最後の流れは感動的だ。子供にとってママとは非常に重要なものなのだろう。ママと出会うことがアルにとってどれだけ重要なのかわかる物語だ。

■ストーリー
僕の名前はアル。ジャズピアニストのパパと南へ向かって旅を続けている。僕はママを知らない。だけど、きっとどこかにいる。いつもどこでも僕はママを探しているんだ―。大人になってなくしてしまったものをもういちど見つめてみませんか?すっかり大人になってしまった、かつての子供たちへ贈る、愛しくせつない物語。あたたかな文と絵でお届けする、優しい気持ちになれる一冊。






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