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奇妙な雰囲気の短編集 【罪人の選択】 [書籍にドロップキック!!]


罪人の選択 (文春e-book)

罪人の選択 (文春e-book)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
奇妙な短編集だ。作者のデビュー前に書かれた作品もあり、新鮮な雰囲気を感じることができる。「呪文」は地球ではないどこかでの奇妙な風習の裏には悲しい真実がある物語だ。印象深いのは表題作でもある「罪人の選択」と「赤い雨」だ。一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。どちらを選択するまでが緊張感あふれた展開で描かれている。

赤い雨につていは、作者が得意なSFであり、地球が新種の生物により滅ぼされる直前の世界が描かれている。どれも普通ではない雰囲気がある。作者独特の雰囲気というか、常人では考えつかないようなストーリーとなっている。特に罪人の選択については、最後におまけ的なオチまでついているのが良い。

■ストーリー
夜の記憶」―『十三番目の人格―ISOLA―』『黒い家』の本格デビュー前に書かれた貴重な一編。貴志祐介ワールドの原点!「呪文」―『新世界より』の刊行後ほどなくいて発表された短編。惑星「まほろば」で何かが起きている…。「罪人の選択」―「罪人」の前に出されたのは、一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。果たして正解は?「赤い雨」―新参生物のチミドロによって、地球は赤く蹂躙された。スラム出身の瑞樹はRAINの治療法を探る。






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