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ラブレターを代筆し、その返事も代筆する 【代筆屋】 [書籍にドロップキック!!]


代筆屋 (幻冬舎文庫)

代筆屋 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/04/01
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
手紙を代筆する男の物語。手紙を代筆するというのは、依頼主にそれなりの理由がある。それぞれの代筆に至る理由と、そこでの物語が描かれている。メールやSNSが全盛の現代において手紙を書くことは間違いなく減っているだろう。そんな状態だからこそ、手紙がくると、その内容にはメールやSNSでは伝わらない何かがあるような気がする。代筆屋は手紙を書くに至るまでの経緯を重要視する。

印象的なのは、ハンバーガーショップの店員が店によく来る女の子に書くラブレターの代筆を依頼する物語だ。代筆でラブレターというのは定番かもしれない。本作では、ラブレターだけでなく、祖母から孫へ、孫から祖母へなんていう手紙もある。手紙を書いてみようと思わせられる作品だ。

■ストーリー
何かを待つ、というのは大事なことだ。待っているものが来ると信じているあいだは、不思議なほどに力が湧く。手紙を待つ、という行為には生きる希望が潜んでいる。手紙を書くことには力がいるが、手紙によって勇気が生まれる。私はその力を信じてみたかった―。手紙の代筆で人助けをする、売れない作家の日々。人生観を変えるハートフルストーリー。






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