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小国にとっては単独での民主化は難しい 【プリンス】 [書籍にドロップキック!!]


プリンス

プリンス

  • 作者: 真山 仁
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2021/06/01
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
架空の国メコンで巻き起こる民主化への道。恐らくメコンはミャンマーなどをイメージした国なのだろう。軍事政権から民主化を目指す。メコンの大統領候補の息子が、祖国メコンのためにどう行動するのか。大統領選挙へ出馬すると宣言した父親が何者かに射殺されてしまう。母親はアメリカの傀儡となり大統領選挙へ出馬すると言う。

息子はどのような選択をするのか。真の民主化というのはアメリカやイギリスなど他国の力なしにはありえないのだろうか。本作を読むと、資源にあふれた東南アジアの小国は、大国の力により国の方針が変化するように思えて仕方がない。これが現実の姿なのだろう。その国だけで民主化を成し遂げるのは非常に困難なのだろう。

■ストーリー
民主主義は、国を豊かにし、明るい未来をもたらすのか。人気シリーズ『ハゲタカ』で、“お金は人を幸せにするか”というテーマを現代社会に投げかけた著者が、“民主主義は人を幸せにするか”というテーマに挑む渾身の1冊。軍事政権下の東南アジアの国・メコンから日本に留学したピーター・オハラは、大学で政治活動に情熱を注ぐ犬養渉と知り合い、意気投合した。

祖国メコンの民主化をめざして、父・ジミーが大統領選に出馬することを知ったピーターは、父の選挙を応援するため、渉とともに帰国する。しかし、人々の期待を一身に背負い、ジミーが帰国したその時――。アジアの「ラストフロンティア」メコンをめぐる大国の、真の目的とは!?国際政治の残酷な現実と対峙することになったピーターと渉の行く手には、何が待ち受けているのか。渦巻く陰謀、虚々実々の駆け引き……。






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