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歴史ミステリーの最高傑作 【黒牢城】 [書籍にドロップキック!!]


黒牢城 (角川書店単行本)

黒牢城 (角川書店単行本)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/06/02
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
歴史ミステリー。どの程度史実にのっとっているのかわからない。織田信長に攻められている有岡城にたてこもる木村村重をメインとした物語だ。連作短編集であり、それぞれにミステリアスな流れがある。誰が人質を殺害したのか。安楽椅子探偵的な立場で、村重に捕らえられた黒田官兵衛が村重の疑問に答える。ミステリーとしての評価が非常に高い本作。

確かに、今までにない歴史ミステリーだ。仕掛けにしても、衝撃的なトリックがあるわけではないが、納得してしまう。誰が大将の首をとったのかなど、戦国時代だからこそ発生するミステリアスな展開だ。それぞれの短編の流れがラストの短編に繋がっている。歴史に詳しい人であればより楽しめることだろう。

■ストーリー
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。






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