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疑似的に故郷を作るサービス 【母の待つ里】 [書籍にドロップキック!!]


母の待つ里

母の待つ里

  • 作者: 浅田次郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/01/26
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
社会的にも地位があり何不自由なく暮らす中年が故郷を求める。セレブ向けのカード会員サービスとして、故郷を疑似的に体験させてくれるサービスということだ。大企業の社長が、故郷の母親を訪ねる。それはカード会社のサービスとして村ぐるみで会員をもてなすようになっている。故郷のない東京に住む者たちが、田舎の母親を求める。なんだかこの感覚はよくわからない。

自分と血のつながりがない田舎のおばあさんを母親として慕うことができるだろうか。サービスとしては新しく、様々なセレブたちがサービスを経験する。それぞれの現在の状況により、感じ方も異なってくる。リピートするほど田舎の母親に飢えている。もしかしたら母親を亡くしたような世代には感じるものがあるのだろうか。

■ストーリー
上京して四十年、一度も帰ろうとしなかった郷里で私を温かく迎えてくれたのは、名前も知らない母でした――。家庭も故郷も持たない人々の元に舞い込んだ〈理想のふるさと〉への招待。還暦世代の三人が半信半疑で向かった先には、奇跡の出会いが待っていた。感動が雪のように降り積もる。大切な人に今すぐ会いたくなる、永遠の名作誕生!






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