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死んだはずの夫が実は生きていた? 【とめどなく囁く】 [書籍にドロップキック!!]


とめどなく囁く

とめどなく囁く

  • 作者: 桐野 夏生
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/03/27
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
前夫を海難事故で亡くした早樹。資産家の男と再婚した早樹の物語が描かれている。早樹の再婚相手には早樹と同い年の娘がいる。それら娘や息子の嫁たちとのいさかいが描かれるかと思いきや、そのあたりはただのオマケでしかない。メインは死んだと思われていた前夫が、実は生きているかも?という流れだ。義理の母親が前夫と思わしき人物を見たと早樹に告げる。

このあたりから、心霊的な流れを想像してしまう。次第に周りで同じような目撃証言が登場してくる。今の夫との関係や娘との関係、そして義理の母親との関係まで。非常に入り組んでいる。それでも、物語のポイントは前夫が生きているかどうかで、生きているならなぜ8年も姿を現さなかったかが読者の気になる部分だろう。

■ストーリー
一番近くにいるのに誰よりも遠い。海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。8年後、その姿が目撃される。そして、無言電話。夫は生きていたのか。塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。

前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った。もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。ささやきの音源はどこにある






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