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健気な姿に涙が出そうになる【ワンダー 君は太陽】 [映画にドロップキック!!]


ワンダー 君は太陽 [DVD]

ワンダー 君は太陽 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2018/11/16
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
遺伝子異常で人とは異なる顔で生まれた少年オギーの物語。自分の顔が他人とは違って変だといつ気づくのか。そして、デリケートな少年時代を過ごし、小学校中学年となる。新たなクラスメイトたちに何を言われるのか。相当に辛い人生であることは容易に想像ができる。そんな状態で仲間や姉、家族たちの支えがありながらオギーはたくましく成長していく。

本作ですばらしいのは、校長や教師たちがオギーのことをしっかりと理解しているということだ。オギーをイジメた優等生が適当な言い訳をしてもすべて看破する。オギーは自分自身の成長もあるが、良い大人たちに恵まれたというのもあるのだろう。オギーのけなげな姿というのは、見ると涙がでてきそうになる。

■ストーリー
「僕は普通の10歳の子じゃない」――オギーは遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきた。27回の顔の手術のせいで自宅学習を続けてきたオギーだが、両親は息子を外の世界へ送り出そうと決意する。だが、5年生で入学した学校で、オギーはいじめや裏切りなど初めての困難と出会う。幾度もくじけそうになりながら、家族の愛を勇気に変えて立ち向かうオギーの姿に、周囲の人々が変わり始める。そして忘れられない1年を締めくくる修了式の日に、最大の出来事が待ち受けていた──。






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超能力をもつ元売れっ子俳優【バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)】 [映画にドロップキック!!]


バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2018/07/04
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
スーパーヒーローのバードマン役を演じスターとなったリーガン。その後、ヒット作に恵まれず過去の人となってしまったリーガンが、再起をかけて演劇の舞台で奮闘する。まず、冒頭でリーガンは超能力を使えるという描写がある。リーガンは超能力を抜きにして演劇を成功させたいと願う。

実力派俳優のマイクに翻弄されつつもリーガンは事態を打開しようとする。リーガンの状態は、売れっ子俳優が売れなくなったパターンとしてはよくある流れだろう。リーガンは家族との絆や、マイクや他の俳優仲間たちとの関係なども改善しようとする。リーガンとサムとの関係を改善し、超能力者としての力を一切使うことなく、ごく普通に売れっ子俳優に返り咲こうとしている。

■ストーリー
映画シリーズ4作目を断って20年、今も世界中で愛されているスーパーヒーロー“バードマン"。だが、バードマン役でスターになったリーガンは、その後のヒット作に恵まれず、私生活でも結婚に失敗し、失意の日々を送っていた。再起を決意したリーガンは、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出と主演も兼ねてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。

ところが大ケガをした共演者の代役として現れた実力派俳優のマイクに脅かされ、アシスタントに付けた娘のサムとは溝が深まるばかり。しかも決別したはずの“バードマン"が現れ、彼を責め立てる。果たしてリーガンは、再び成功を手にし、家族との絆を取り戻すことができるのか?






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今のコナンファンはルパンを知っているのだろうか【ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE】 [映画にドロップキック!!]


ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE(通常版) [DVD]

ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE(通常版) [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2014/06/04
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
ルパン三世と名探偵コナンが合体した作品。ルパンは昔ながらのルパンであったが、自分としては声に違和感があった。ルパンの絵柄とコナンの絵柄が明らかに異なっており、別の絵柄のキャラクターが同じ画面上で会話をする。ルパンは泥棒でありコナンは探偵という対立する二人なのだが、お決まり通り協同している。

ルパンは先の先を見越して様々な策略を仕掛ける。コナンはそれを見破りながら仲間を助けルパンの陰謀を阻止しようとする。明確に対立しているわけではない。立場上の違いがあり対立しているのだが、お互いが認め合い、相手のことを尊重しているというのが良く伝わってくる。ルパンとコナンの対決というのは、それなりにインパクトがあるのは間違いない。

■ストーリー
ヴェスパニア王国に伝わる秘宝を盗むために現地に潜入したルパンと、偶然にもその王室にまつわる大事件に巻き込まれてしまった名探偵コナンの熾烈な戦いを描く。






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トルコによるアルメニア人大虐殺【THE PROMISE 君への誓い】 [映画にドロップキック!!]


THE PROMISE 君への誓い Blu-ray 豪華版

THE PROMISE 君への誓い Blu-ray 豪華版

  • 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
トルコによるアルメニア人の虐殺を描いた物語。このあたりの歴史的な知識はない。アメリカ人のジャーナリストのクリスとその妻アナそしてアルメニア人青年のミカエルが主人公の本作。トルコにおけるアルメニア人への強制労働から始まり、ついには大虐殺へとつながる。人種により相手を殺害するというとんでもないことを映画化し、後世に残すのが本作の役目なのだろう。

アメリカ人のクリスでさえも、トルコの警察に捕らわれれてしまうと殺される危険性がある。ミカエルはアナに恋をしている。そして、アナもミカエルに恋をしている。この微妙な関係とアルメニア人虐殺に関わるそれぞれの立場の違いが物語を作り上げている。普通に考えるとありえないような状況だ。

■ストーリー
オスマン・トルコの小さな村に生まれ育ったアルメニア人青年ミカエルは、医学を学ほ゛うと首都イスタンフ゛ールの大学に入学。フランス帰りのアルメニア人女性アナと惹かれ合うか゛、彼女にはアメリカ人シ゛ャーナリストの恋人クリスか゛いた。第一次世界大戦とともにアルメニア人への弾圧か゛強まり、ミカエルは強制労働に送られてしま う。

からくも脱走し故郷に向かったミカエルは、アルメニア人に対して虐殺か゛行われている現実を目撃する。一方クリスはトルコの蛮行を世界に伝えようと奔走し、アナも行動を共にする。それぞれの信念のもとに激動の時代を生き抜いた3人。ミカエルとアナ、クリスの愛の行方は?そして追い詰められたアルメニア人たちの運命は―?






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作中に登場する奇妙な本 【熱帯】 [書籍にドロップキック!!]


熱帯

熱帯

  • 作者: 森見 登美彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/11/16
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
「熱帯」という幻の本をめぐる物語。相変わらず作者の作品はハードルが高い。知識的に高いものが必要というのではなく、物語を理解するのが難解だ。今回は熱帯という本を読んだはいいが、読むのを途中で止めてしまったがために先が気になる男の物語だ。

熱帯は読む人によって内容が変わるだとか、同じように熱帯を途中で読むのを止めた人たちだけのサークルのようなものすらある。熱帯とは読む人によってその内容が変わるとも言われている。序盤からこの熱帯の不思議さが語られ、後半ではその熱帯の内容が劇中劇をくりかえすように描かれている。正直最後まで読んだのだが、結局どんな物語だったのか理解できなかった。まさに本作こそ、作中の熱帯と同様ということなのだろうか。。。

■ストーリー
汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、

この言葉の真意とは?秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ!






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スタンドバイミー的な子供たち【IT それが見えたら終わり】 [映画にドロップキック!!]


IT/イット

IT/イット "それ"が見えたら、終わり [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ピエロが子供たちを襲う。スティーブンキング原作のホラー小説の映画化。ピエロの描写がとんでもなく恐ろしい。子供だけに見える恐怖の象徴。ピエロはその存在だけでなぜか恐ろしい。冒頭の流れからするとまるでスタンドバイミーのような子供たちの冒険モノの雰囲気がある。そこから、各家庭での問題やいじめっ子の存在。そして、グループの中で紅一点の女の子に皆がほのかな恋心をいだく。

子供たちの間で恐怖の元凶と戦おうとする機運が高まる。子供だけにしか見えない恐怖。ピエロに恐怖を感じた者はピエロに殺されてしまう。そうではなく、ピエロに対抗した者は生き残ることができる。本作は第一章なので、続編がある前提なのだろう。ラストは少し消化不良だ。

■ストーリー
一見、平和で静かな田舎町を突如、恐怖が覆い尽くす。相次ぐ児童失踪事件。内気な少年ビルの弟も、ある大雨の日に外出し、通りにおびただしい血痕を残して消息を絶った。悲しみに暮れ、自分を責めるビルの前に、突如“それ"は現れる。“それ"を目撃して以来、恐怖にとり憑かれるビル。しかし、得体の知れない恐怖を抱えることになったのは、彼だけではなかった。

不良少年たちにイジメの標的にされている子どもたちも“それ"に遭遇していた。自分の部屋、地下室、バスルーム、学校、図書館、そして町の中……何かに恐怖を感じる度に“それ"は、どこへでも姿を現す。ビルとその秘密を共有することになった仲間たちは“それ"に立ち向かうことを決意するのだが…。真相に迫るビルたちを、さらに大きな恐怖が飲み込もうとしていた―。






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国家間の見えない駆け引き 【世界史の大逆転】 [書籍にドロップキック!!]


世界史の大逆転 国際情勢のルールが変わった (角川新書)

世界史の大逆転 国際情勢のルールが変わった (角川新書)

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/02/09
  • メディア: 新書

■ヒトコト感想
今、世界でどのようなことが起こっているのか。元外務省の職員であった二人がわかりやすく解説してくれる。中国とアメリカの関係。そこに北朝鮮が絡んでくると、アメリカはどのような態度にでるのか。トランプが考えていること。そして、北朝鮮の動きによっては中国とアメリカの関係に大きな変化が訪れるなど。普通にニュースだけを見ていたら気づかない、気づけない裏の部分をわかりやすく解説してくれる。

イラン、パキスタン、サウジアラビアなどの関係も、サウジアラビアは金はあるが民度が低く原子力兵器を開発する技術力がない。対してパキスタンには金はないが技術力はある。世界の国々での関係の良しあしが細かくわかりやすく描かれている。

■ストーリー
北朝鮮の核保有を認めたアメリカ、「感情」で動く国際情勢、「脱石油」とAI社会の衝撃まで、なぜ世の中の「常識」は時代後れになったのか?地政学や哲学などの学問的知見と圧倒的な情報量を武器に、二人の碩学が新しい世界の見取り図を描く。6つの視点から新しい世界の原理を読み解く!






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社会に不満をもつ者たちのカリスマ【ジョーカー】 [映画にドロップキック!!]


ジョーカー ブルーレイ&DVDセット (初回仕様/2枚組/ポストカード付) [Blu-ray]

ジョーカー ブルーレイ&DVDセット (初回仕様/2枚組/ポストカード付) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
バットマンのジョーカーが、ジョーカーとなりえるまでに何があったのか。正直、バットマンのジョーカーと本作のジョーカーが同一人物とは思えない。ただ、アーサーという人間が悲惨な状況に耐えかね、社会によって作り上げられた存在がジョーカーなのだろう。ホアキンフェニックスの鬼気迫る演技がすさまじい。

アーサーの虐げられた状況と、ラストでは自分を邪見に扱った世間に対してアーサーが吠える。少し感じたのは、今の日本でも同じように感じている者がアーサーのように極端な行動にでないか?ということだ。アーサーがジョーカーとして教祖的なイメージで立ち上がるシーンでは、思わず鳥肌が立ってしまった。世間に対して溜まりにたまったうっぷんが爆発しそうな、危険な作品だ。

■ストーリー
舞台は、バットマンがその活動を開始する以前のゴッサム・シティ。アーサー・フレックは、街の片隅で大道芸人として生きる冴えない男。そんな彼を支えていたのは、母が幼少期よりアーサーに言い続けた、「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉。母の願いを叶えようと、常にピエロの扮装で笑顔を携え必死に生きてきたアーサー。しかし、そんなアーサーに世界は優しくなかった。

アーサーを恫喝しては金を奪い取っていく若者達。それでも必死に前を向いて生きてきたアーサーだったが、とうとうそんなアーサーの心を折る出来事が起こる。こうして、アーサーはその後バットマンの最大の敵となる『ジョーカー』へと変貌していくのだった。






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捨てられたババアとクマの共闘【デンデラ】 [映画にドロップキック!!]


デンデラ [DVD]

デンデラ [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
姥捨て山を描いた作品。姥捨て山に捨てられた老女が雪深い山奥でたくましき生き、捨てられた老女だけの村を作り上げている。そこから自分立ちを捨てた村に対しての復讐を考え、村に攻め入ろうとする。まずこの状況がすさまじい。雪山でひとり取り残された老女が、その後ひとりっきりで村を作り上げるなど、とんでもない生命力だ。

生きる執念というか、そこまでの生活力があるのなら村を追い出されずに済んだのではないかと思わずにはいられない。この捨てられたババアたちが本気をだせば、とんでもなく村に貢献できたのは間違いない。村への復讐や巨大なクマとの対決など、グロテスクな場面が多数登場してくる。クマ対ババアの対決というのもなんだか変だ。

■ストーリー
老人を山に捨てる「姥(うば)捨山伝説」を題材に、死んだと思われていたはずの老女50人が、さまざまな思いを抱えながら、過酷な自然状況のなかで懸命に生き延びていく姿を描く






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才能に満ち溢れた人物 【音楽が終わった夜に】 [書籍にドロップキック!!]


音楽が終わった夜に

音楽が終わった夜に

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
作家辻仁成のバンド時代のエッセイ集。作者がエコーズというバンド活動をしていたのはうっすらと知っていた。驚きなのは小説家として成功する前にバンドマンとして成功し、その後まったく違う分野である小説家としても成功していることだ。2つの異なる分野でその才能を示すというのは普通ではない。

作中ではプロになる前にどのような活動をしていただとか、金がないバンドマンの苦しみなどが描かれている。バンドブームの前に、早くからバンドマンとして成功した作者。バンド内でのメンバーの入替や売れるバンドと、売れずに解散していくバンドなど、バンドの厳しさも描かれている。エコーズの活動を終え、その後小説家に転身する。ここまで才能に満ち溢れた人はいないだろう。

■ストーリー
コンサートが始まる直前の、あの昂ぶりが心地よかった。生活のささやかな出来事を呪文のように並べた歌が好きだった。やがて音楽が終わり、アンコールの手拍子に呼び戻される瞬間が嬉しくてならなかった。みんな、革ジャンの下は素肌で生きていた。夢だけは手放さなかった。ロックの輝きに無垢な魂を燃やして…。’80年代のロックシーン、ひたむきな情熱の光と影を、等身大に活写する。






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