作者の素がわかる良いエッセイ集 【自由思考】 [書籍にドロップキック!!]
■ヒトコト感想
中村文則の初エッセイ集。デビュー初期のエッセイから現在のエッセイまで、多種多様なエッセイが収録されている。エッセイを読むと、その人の人となりがよくわかる。作者はその作風と同じようにかなり陰鬱な青春時代を過ごしてきたようだ。エッセイ中にも、学生時代に周りとの関係を作り上げるのに苦労しただとか、バイトしながらの執筆生活の苦労がこれでもかと描かれている。
それ以外には、書下ろしエッセイとして安倍政権に対する不満が描かれている。政治的には明確なポリシーがあるのだろう。憲法第9条をどうするだとか、選挙に行くことへの思いなど、強烈なものを感じずにはいられない。このあたり、政治的な思いの強さは小説作品を読んだだけでは伝わってこない部分だ。
■ストーリー
ユーモア溢れる日常のものからシリアスなもの、物語の誕生秘話から文学論、政治思想まで。生きにくいこの時代を生きる、そのための無数の言葉たち――。ベストセラー作家・17年の「思考回路」がこの1冊に! 待望の「初」エッセイ集、ついに刊行。
中村文則の初エッセイ集。デビュー初期のエッセイから現在のエッセイまで、多種多様なエッセイが収録されている。エッセイを読むと、その人の人となりがよくわかる。作者はその作風と同じようにかなり陰鬱な青春時代を過ごしてきたようだ。エッセイ中にも、学生時代に周りとの関係を作り上げるのに苦労しただとか、バイトしながらの執筆生活の苦労がこれでもかと描かれている。
それ以外には、書下ろしエッセイとして安倍政権に対する不満が描かれている。政治的には明確なポリシーがあるのだろう。憲法第9条をどうするだとか、選挙に行くことへの思いなど、強烈なものを感じずにはいられない。このあたり、政治的な思いの強さは小説作品を読んだだけでは伝わってこない部分だ。
■ストーリー
ユーモア溢れる日常のものからシリアスなもの、物語の誕生秘話から文学論、政治思想まで。生きにくいこの時代を生きる、そのための無数の言葉たち――。ベストセラー作家・17年の「思考回路」がこの1冊に! 待望の「初」エッセイ集、ついに刊行。