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人の倫理観を試す薬 【神域 上】 [書籍にドロップキック!!]


神域 上

神域 上

  • 作者: 真山 仁
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2020/02/29
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
アルツハイマーすらも治療してしまう万能幹細胞「フェニックス7」の研究と、それを製品化しようとする動き、そして治験がすすまない現状などが描かれている。強烈なのは、サルにしか実験していない状態で人間に対する治験をどうするのかという流れだ。倫理的な問題はさておき、本人が強く希望し死のリスクも受け入れるならば、フェニックス7を投与してもよいのでは?と思えた。

自分がアルツハイマーになるのを待つよりは、脳細胞が蘇ることに賭ける。世間の大富豪たちは同じような考え方を現実にもっているのかもしれない。そして、現実世界でも同じように大富豪によりなんらか承認前の治療が行われているのかもしれない。そんな現実を連想させる強烈な作品だ。

■ストーリー
脳細胞を蘇らせる人工万能幹細胞「フェニックス7」それは人間の尊厳を守るために生み出されたはずだった。国家戦略の柱としたい日本政府は一刻も早い実用化を迫る。再生細胞による医療が普及すれば、人は永遠の命を手に入れるかも知れない―。しかし、本当に細胞は安全なのだろうか。






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ゲーム原作の特殊なアニメ映画【劇場版 ペルソナ3 #1 Spring of Birth】 [映画にドロップキック!!]


劇場版ペルソナ3 #1 Spring of Birth(通常版) [Blu-ray]

劇場版ペルソナ3 #1 Spring of Birth(通常版) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2014/05/14
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ゲームが原作の本作。過去に2はやったことがある。基本のシステムは、人にはそれぞれペルソナがおり、ペルソナを使って敵と戦う物語だ。ペルソナや敵キャラクターが独特な絵柄であり、これがペルソナシリーズの売りなのだろう。劇場版作品となり、#1ではキャラクター紹介の色合いが強い。影時間にはびこる異形の怪物・シャドウ。主人公の理は他者に興味がなく無気力なタイプだが、ペルソナの才能がありシャドウとの対決では強烈な力を示す。

そのほかにも、補助的なペルソナなども登場し仲間が増えていく流れだ。シャドウの正体やラスボスの存在などはまだ明らかになっていない。全4回なので、後半には盛り上がりポイントがあるのだろう。

■ストーリー
「君は、1日が24時間ではないと言ったら、信じるかい?」1日と1日の狭間にある隠された時間「影時間」。街は動きを止め、人々はオブジェへと姿を変える。そこにはびこる異形の怪物「シャドウ」。それらに対抗できるのは、ペルソナという特殊な力を持つ者だけ。私立月光館学園に転校してきた主人公・結城理はペルソナの力に覚醒し、同じペルソナ使いたちで構成された特別課外活動部へと引き入れられる。彼らはそれぞれの目的のため、影時間の真相を追ううち、想像を絶する運命と対峙する――-。






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特殊すぎる精鋭部隊のミッション【Mile22】 [映画にドロップキック!!]


マイル22[Blu-ray]

マイル22[Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2019/08/02
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
緊迫感あふれる作品だ。最強の特殊部隊であり頭脳集団が、超重要人物を空港まで送り届けるミッションがメインだ。あらゆるネットワークを制御し本部では車の位置を常に把握している。町中の監視カメラをハッキングし、さらには車が妨害者から破壊されたとなると、近くにある使用可能な車を見つけ出す。全てがネットワークで制御されている。

隊員たちも特殊だ。作戦の前には国籍を放棄し、捕まったとしても謎の存在として死亡するだけ。世界にセシウムがばらまかれる危機を食い止めるためにセシウムのありかを知る重要人物をアメリカへ送り届ける。ラストでは、この作戦が始動させられた目的が明らかとなる。次々と特殊部隊の隊員たちが犠牲となっていく中での最後の展開は衝撃的だ。

■ストーリー
世界を揺るがす危険な“物質"が盗まれた。行方を知る唯一の“重要参考人"を亡命させるため、周りを敵に囲まれる極限状態のなか、米大使館から空港までの22マイル(35.4Km)を“最強の特殊部隊"ד完璧な頭脳チーム"からなるアメリカ最高機密「オーバーウォッチ」作戦を発動し護送ミッションを遂行していく。しかし、行く手には想像を絶するラストが待っていたー。






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ビュイックがつなぐ異世界が明らかに 【回想のビュイック8 下】 [書籍にドロップキック!!]


回想のビュイック8〈下〉 (新潮文庫)

回想のビュイック8〈下〉 (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/04/27
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
上巻から引き続き、ガレージにあるビュイック8について、過去の出来事が中心に語られることになる。何か大きな変化があるかというと、そうではない。基本スタンスは上巻と変わらない。ビュイックの正体解明にとりつかれたネッドの父。現在のネッドは父親と同じようにビュイックに魅了されていく。ビュイックのトランクから新たに知能があると思わしき生物が登場してくる。

頭の中で想像したのは、全身がピンクい色のワカメのような化け物だ。口から酸をはいて犬の体内を焼いてしまう。そして、ビュイックが繋いでいた未知の世界を感じる場面もある。ビュイックを通じてこちらの世界に来た生物の姿からは想像できない特殊な世界かと思いきや…。そこには青空が広がっていた。。。

■ストーリー
少年は幾人もの父の元同僚警官たちの言葉に耳を傾け続ける。徐々に明らかになっていく忌まわしきビュイックの真の過去と、その正体に取り憑かれた在りし日の父の姿。ついに少年は長い長い一日の果てに、“魚の年”に起こった怪異と、D分署を襲った悲劇の日の物語にたどり着く。果たしてビュイックとは悪そのものなのか、それとも…?人生への深い洞察に溢れた、胸を打つ絶品。






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現職の大統領を巻き込んだスキャンダル【ペリカン文書】 [映画にドロップキック!!]


ペリカン文書 [Blu-ray]

ペリカン文書 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
二人の最高裁判事が暗殺された事件について法学生のダービーが仮説を立てる。ダービーの仮説が仮説ではなく、実は確信をついていた。その文書は「ペリカン文書」とよばれ、関係者が次々と暗殺されていく。記者のグレイに助けられ、告発することを決意するダービー。次々とダービーの周りのペリカン文書がらみの者たちが殺されていく。

この得体の知れない巨大な権力の動きには恐ろしさを感じてしまう。現職の大統領が絡むスキャンダルで、FBIやCIAすらも絡んでくる。ただの女子大生であるダービーと記者のグレイが真実に近づいていく。ラストの、グレイが関係者に記事がでると連絡する場面は強烈だ。相手は絶句するばかり。巨大権力に対しての対決姿勢が明確なだけにハラハラドキドキ感がすばらしい。

■ストーリー
一夜にして二人の最高裁判事が暗殺された。世間を騒がせたこの事件に、自分なりの仮説を立てて論文にまとめる法学生ダービー。事件の核心を突いたこの文書はやがて「ペリカン文書」と名を変え、瞬く間にホワイトハウスを震撼させる大きな爆弾となっていった。そして、自分自身が何者かに狙われていることを確信した彼女は、敏腕記者グレイにすべてを賭ける決心をしたのだった。ジョン・グリシャム(「ザ・ファーム/法律事務所」「依頼人」)の小説を、政治的サスペンスに冴えを見せる名匠アラン・J・パクラが映画化。






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ジャックブラック風な主人公【燃えよ!ピンポン】 [映画にドロップキック!!]


燃えよ!ピンポン [DVD]

燃えよ!ピンポン [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • 発売日: 2008/08/06
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
卓球をテーマとした作品だが、「ピンポン」のような青春卓球物語でもない。どちらかというとジャックブラック主演のコメディ作品的な印象がある。主人公のランディを演じる俳優が、まさにジャックブラックをコピーしたような雰囲気がある。チリチリパーマで小太りで特徴的なもみあげ。動けるデブが細かく動いてありえない卓球を繰り広げる。

負ければ死ぬというサドンデスな卓球を繰り広げ、悪の組織と戦う。かなり強引なコメディ映画だ。悪の組織のボス以外はまったく見たこのない俳優ばかり。どうも、続編が存在するらしいのだが…。それなりに人気があるから続編が作られたのだろう。卓球でコメディというのが新しいのだが、ちょっと「少林サッカー」的な雰囲気もある。

■ストーリー
かつて天才卓球少年として騒がれ、オリンピックに出場したランディ。しかしぶざまな敗退後は一転、全米の笑い者へと転落人生をまっしぐら。そんな彼が突如、FBIの依頼で裏社会の卓球世界大会に出場し潜入捜査をすることに。なまりきったメタボボディを鍛えなおすべく、再びカンフー卓球の老師の下で猛特訓に励むランディ。実はその大会は全世界のメダリストが結集、敗者は容赦なく殺害される、恐るべきデスマッチ・トーナメント。しかも主催者は父を殺した宿敵だった!果たしてランディは生き残ることができるのか!?






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かなり前の作品だが色あせない新しさ【GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊】 [映画にドロップキック!!]


GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 [Blu-ray]

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2017/04/07
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
25年近く前の作品ではあるが、今見てもクオリティはすばらしく、未来の描写がかなり正確だというのがわかる。まだインターネット環境も整備されていない状態で、AIがネットワークを利用してアンドロイドとして活動するという衝撃的な内容だ。ハリウッドの有名監督がリスペクトするように本作の影響を受けた作品は多数存在するのだろう。

国際的なテロ犯である人形使いを追う物語。サイボーグの素子が人形使いを追うのだが、光学迷彩や情報戦などのすさまじい描写が強烈だ。今見ても新しく感じるのはすばらしい。未来の物語ではあるが、舞台が香港のような場所で、音楽もオリエンタル感にあふれている。それらが強烈に融合し結末までは描かれていないが、強烈なインパクトのある作品となっている。

■ストーリー
超高度ネットワーク社会の中で、より高度・凶悪化していく犯罪に対抗するために政府は、隊長・草薙素子少佐を始めとする精鋭サイボーグによる非公認の超法規特殊部隊を結成。公安9課「攻殻機動隊」の誕生である。ある日某国情報筋から攻殻機動隊に警告が発せられる。EC圏を中心に出没し、株価操作・情報操作・政治工作・テロなどで国際手配中の“通称:人形使い"が日本に現れるという。素子は犯罪の中に見え隠れする“人形使い"の影を追う。






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ニキラウダとハントの強烈なライバル関係【ラッシュ/プライドと友情】 [映画にドロップキック!!]


ラッシュ/プライドと友情 [Blu-ray]

ラッシュ/プライドと友情 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
実在のレーサーを描いた作品。ニキ・ラウダは名前だけは聞いたことがある。ジェームス・ハントは全く知らない。このハントとニキのふたりが年間チャンピオンを争い、マクラーレンとフェラーリで対決していたようだ。自分の中ではプロストとセナとかそのたぐいのイメージかもしれない。

衝撃的なのは、ニキが天気が荒れたレース当日に、レースを中止すべきだと進言した場面だ。多数決でしぶしぶレースに参加したところ、そこで事故をおこし大やけどを負うニキ。顔面がやけどの治療痕でグロテスクになった状態ですぐにレースに復帰する。このニキとの執念と、ニキのレースにかける思いを感じ、まっすぐ受け止めて対決するハントの関係性は最高だ。

■ストーリー
1976年、F1黄金時代。世界を熱狂させた二人のレーサーがいた。ドライビングテクニックも私生活も情熱型のジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)と、レース運びも人生も頭脳派のニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)だ。シーズンは、ラウダの圧倒的なリードで幕を開けた。ジリジリと迫るハントを制し、ラウダのチャンピオンが確実視されたその時、すべてが変わった。

壮絶なクラッシュ。ラウダは瀕死の重傷により再起は絶望的だった。事故の一因は自分だ、との自責の念を払いのけるかのように、残りのレースに全霊をかけたハントがチャンピオンの座に手をかけた時、ラウダが再びサーキットに戻ってきた。事故からたった42日後、変わり果てた姿で。ポイント差僅か、最終決戦の地、富士スピードウェイで、ライバルを超えた絆を胸に、限界の先へとアクセルを踏み込む。






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ジャンクロードヴァンダムのための映画だ【ディレイルド 暴走超特急】 [映画にドロップキック!!]


ヴァン・ダム IN ディレイルド 暴走超特急 [DVD]

ヴァン・ダム IN ディレイルド 暴走超特急 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2015/11/03
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
ジャンクロードヴァンダム主演のアクション。列車内でテロリストが持ち込んだ細菌兵器がまき散らされる。動き続ける列車内でテロリストたちと戦いながら、列車を止めることがミッションだ。序盤では女を列車に乗せて目的地に届けるだけの簡単な仕事のはずだったのだが、ふたを開けてみると、女はテロリストの仲間であり、一人抜け駆けをして細菌兵器を盗み取ろうとしていた。

細菌兵器の影響を受けるのは、予防接種を受けていない子供や若者だけ。ヴァンダムがひたすら激しいアクションを繰り返す物語だ。そもそもヴァンダムに指令を行った者も裏でテロリストとつながっていたことが判明する。列車の中にヴァンダムの家族が乗っていたというのが物語のポイントだ。

■ストーリー
テロリスト集団が持ち込んだ化学兵器“SP43”が撒き散らされた暴走特急を止め、乗客の命、世界中の人々の命を救えるのか!? ジャン=クロード・ヴァン・ダムが肉体の限界に挑んだアルティメット・アクション!






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本作を見るとGoogleに入りたくなる?【インターンシップ】 [映画にドロップキック!!]


インターンシップ [Blu-ray]

インターンシップ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2015/09/02
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
高級時計の営業マンであるビリーとニック。突然会社がつぶれたので、ビリーとニックは再就職先を探すのだが…。インターンシップとしてGoogleに入り込む物語だ。周りは学生だらけの中で、おじさんがふたり紛れ込む。IT技術が皆無なふたりがどのようにして正社員の座を勝ち取るのか。

お決まりのコメディパターンだが、ダメなオジサンが営業力や周りとの協力により成功する流れだ。嫌味なエリート学生が登場したり、自分たちのチームは誰ともチームが組めないはぐれ者たちばかり。例のGoogle独特の社風というか、食べ物がすべて無料だとか、社内に昼寝スペースがあるだとか。。本作を見てGoogleに勤務したいと思う人がいるかもしれないが、自分はそうは思わなかった。

■ストーリー
営業トークの腕は天下一の中年セールスマン、ビリーとニック。だがある日、アナログ気質の彼らの会社は、デジタル時代のあおりを受けて倒産してしまう。路頭に迷うふたりだったが、ビリーの提案でGoogleのインターンになることを決意。なんとか面接を合格するも、本当の試練はここからだった……。果たして、IT音痴のオッサンたちは、超優秀な学生たちを押しのけて、Googleに入社することが出来るのか!?






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