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昭和の大スキャンダルが実は冤罪だった 【ロッキード】 [書籍にドロップキック!!]


ロッキード (文春e-book)

ロッキード (文春e-book)

  • 作者: 真山 仁
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/01/13
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
ロッキード事件は聞いたことはあるが内容は良く知らない。田中角栄が逮捕されたということと、日本の政界に大きなインパクトを与えたスキャンダルという程度だ。本作はロッキード事件を改めて調査したノンフィクションということになっている。過去の資料や関係者からのインタビューをまとめ、作者なりの結論をだしている。

驚きなのは、これほど大きな事件でありながら、結論としては冤罪という流れになることだ。田中角栄は賄賂を受け取っていたかもしれないが、それはロッキード事件での賄賂ではない。真犯人が別にいるわけではなく、世論の流れで強引に有罪とされた事件だということだ。すでにほとんどの関係者が死んでいる状況のため、真実は不明なのだが、強烈な内容であることは間違いない。

■ストーリー
角栄はなぜ葬られたのか? 新証言と膨大な資料を駆使した人気作家渾身の超弩級ノンフィクション、ついに刊行!フワフワとした事件――元最高裁判事が抱いた違和感とは。前総理逮捕という「特捜の金字塔」は神話に過ぎなかったのか。関係者多数に徹底取材。多くの新証言を得て田中角栄を葬った“真犯人”に迫る。いまロッキード事件の真実が明らかになる。






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異世界はまるで古代エジプトのようだ【スターゲイト】


スターゲイト [DVD]

スターゲイト [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2010/10/08
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
エジプトで見つかった謎のリング状の物体。それをくぐると別の銀河の星に移動できる。言語学者のジャクソンとオニール大佐がスターゲイトを抜けて調査へ向かう。まず、到着した異星は、まるで古代エジプトのように砂漠の中に石作りの建物がある状態となっている。異世界に到達したジャクソンたちは、現地人たちの勘違いから守護神ラーと思われてしまう。

この星の支配者として、まるでツタンカーメンのような仮面を被った集団が登場してくる。明らかに文明のレベルが違う。正体は別の星からきた異星人なのだが、現地人の肉体を借りて支配している。ジャクソンたちと対立するのだが、この支配者たちの高度な兵器に勝つことができない。異星人たちの仮面が自動で下がるシーンは強烈だ。

■ストーリー
エジプトで20世紀初頭に発見されたリング状の物体は、星間移動装置<スターゲイト>であることが判明する。ゲイトの謎を解いた言語学者ジャクソンは、オニール大佐が率いるプロジェクト・チームに加わって、ゲイトに足を踏み入れる。異次元空間を抜けて到着したそこには、未知の文明とサイコパワーを持つ守護神ラーが待ち受けていた……。






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ジャーナリストの気概をみせる【インサイダー】 [映画にドロップキック!!]


インサイダー Blu-ray

インサイダー Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
人気報道番組が巨大タバコ産業のスキャンダルをどのように扱うのか。告発者とジャーナリスト、そして巨大タバコ企業がどのような手段にでるのか。会社の意にそぐわない意見を述べる副社長のワイガンドは、突然クビにされてしまう。CBSの人気報道番組のプロデューサーであるバーグマンは、ワイガンドへインタビューを求め、特ダネを放送しようとする。

会社から脅され、家族への危機や生活すら脅かされる状態となったワイガンド。気概のあるジャーナリストであるバーグマンを信頼してはいるのだが…。ワイガンドが苦悩するのも当然だろう。情報を漏らせば、退職金だけでなく、下手したら訴えられる可能性すらある。バーグマンはなんだかんだ言ってもしょせんは他人で、スクープだけ取れたらよいと考えるのは当然だろう。

■ストーリー
アメリカ3大ネットワークのひとつ、CBSの硬派報道番組として人気の高い「60ミニッツ」プロデューサーのローウェル・バーグマン(A.パチーノ)は世界の経済市場に君臨している巨大タバコ産業を番組で取り上げるために、全米第3位の売上げを誇るブラウン&ウィリアムソン社で、かつて研究開発部門の担当副社長であったジェフリー・ワイガンド博士(R.クロウ)にアドバイザーを依頼する。その時、バーグマンのジャーナリストとしての鋭い嗅覚は、彼の異常なまでの用心深さの裏に何かがあると感じていた。

ワイガンドは巨大タバコ産業の存在を左右する決定的な証拠を握っていたのだ。マスコミとの接触を知った会社側は、かれと家族に圧力をかけ、その生活を脅かす。ワイガンドは会社に対する怒りと、報道の人間としての信念を貫くバーグマンへの信頼感からインタビューに応じる決意をするが・・・。






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ゴジラとキングギドラの戦い【ゴジラ キング・オブ・モンスターズ】 [映画にドロップキック!!]


ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Blu-ray2枚組

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Blu-ray2枚組

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ゴジラシリーズはいくつか見たことがある。「シン・ゴジラ」はリアルなゴジラ路線だった。それとは対極にある作品が本作だろう。昔からのゴジラというか、ゴジラが他の怪獣から人類を守るという流れだ。前作から引き続き渡辺謙が登場し重要なキーマンとなっている。科学者のエマが地球を守るために怪獣を蘇らせ怪獣の世界にしようとする。

オルカという特殊な機器によりキングギドラやラドンを蘇らせる。それら怪獣たちの迫力ある映像はすさまじい。キングギドラとラドン、そしてモスラ。怪獣たちのボスはキングギドラでゴジラと激しい戦いを繰り広げる。昔からの怪獣ファンならば、リアルな怪獣たちの映像にワクワクしてくることだろう。

■ストーリー
モナークの前進基地に住むエマと娘のマディソンは、突如傭兵部隊に襲われ、巨大生物とコミュニケーションをとることのできる音響装置“オルカ”と共に連れ去られてしまった。モナークの幹部・芹沢博士はエマの元夫でオルカの共同開発者であるマークに協力を要請。マークは娘を助けるために二人を探すことを承諾するが、行く先々でキングギドラ、ラドン、モスラが次々と復活し、さらにゴジラが現れて怒涛の死闘が展開されていく…。






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作者とは映画の好みが合う 【桜庭一樹のシネマ桜吹雪】 [書籍にドロップキック!!]


桜庭一樹のシネマ桜吹雪

桜庭一樹のシネマ桜吹雪

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/01/14
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
桜庭一樹が映画を批評する。といっても小難しい批評ではなく軽いあらすじと感想を述べているといった感じだ。批評する作品はハリウッド大作のような誰もが知っている作品というよりは、どちらかというとマニアックなヨーロッパ作品が多いようなイメージだ。自分も結構な映画を見ているつもりでいたが、作者が見た作品の中で、自分も見ていたのは4分の1もなかった。ただ、印象的な作品は自分もすぐに思い出すことができ、感想を共有することができた。

なんとなくだが、感想に大きな違いがあるという感じではなかった。作者が面白いと絶賛している作品に対して、自分がつまらなかったというような感想をもつことはなかった。わりと好みが近いのかもしれない。

■ストーリー
目を凝らせ、魂をみつけろ――少女とヒーローと無数のifに満ちた映画ワールドがここに。音楽の神さま、あの娘を助けて 『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』老いたるロッキーは神話的英雄だ 『クリード チャンプを継ぐ男』SMとは「神の子」を造る戦い 『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』中年スパイダーマンが胸狂おしい 『スパイダーマン:スパイダーバース』 血塗れの「映画の子供たち」 『GONIN サーガ』……etc.「本当に観ておもしろい」映画を厳選!「週刊文春」の人気連載ほか、物語作家ならではの洞察が光る珠玉の映画エッセイ集。






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音を出すと化け物がやってくる【クワイエット・プレイス】 [映画にドロップキック!!]


クワイエット・プレイス [Blu-ray]

クワイエット・プレイス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/09/04
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
冒頭、一切音のしない世界で、親子が手話で会話をしている。小さな子供が無邪気に遊んでいるのだが、音は立てていない。突然、家族の表情が恐怖で固まる。子供が手にもつ小さなおもちゃを見て、驚きと恐怖の表情を見せる。子供が手に持つのはなんてことないスペースシャトルのおもちゃだ。なぜ、このおもちゃにそこまで恐怖を示すのか…。

音を出すと恐怖の存在が突然やってくる。序盤では、その恐怖の存在がよくわからないまま、影だけが見える。小さな子供はおもちゃが音を出したために、さらわれてしまう。どうやら局地的なものではなく、世界的に音を出すと怪物がやってくる社会となってしまったらしいとわかる。少しも音をだすことができないというのは恐ろしすぎる。

■ストーリー
音を出すと“何か"に殺される荒廃した世界に、一組の家族がいた。その“何か"は呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。手話を使い、裸足で歩き、静寂と共に暮らす一家だが、なんと妻は出産を目前に控えていた。果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか―?






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作者の実体験のような物語 【一人称単数】 [書籍にドロップキック!!]


一人称単数 (文春e-book)

一人称単数 (文春e-book)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/07/18
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
村上春樹の短編集。すべては創作ということを理解はしているが、どうしても作者のプライベートエッセイのような雰囲気を感じてしまう。特に昔付き合った背の小さな女性の兄との交流の物語は強烈だ。その後、その女の子とは別れたが、何年後かに兄と再会する。そして、ちょっとお茶をして、元カノが実は自殺したと知る。独特な語り口で淡々と語られると、すべてが作者の過去の出来事のように思えてくる。

「品川猿の告白」は、さすがに旅館に行くと話しをするサルがでてきて背中を流してくれたり、一緒に酒を飲んだりする物語なので、まるっきり創作だとわかる。ただ、それまでの作品を読んでいると作者の実体験が多少なりとも含まれているような気がしてならない。

■ストーリー
「一人称単数」とは世界のひとかけらを切り取る「単眼」のことだ。しかしその切り口が増えていけばいくほど、「単眼」はきりなく絡み合った「複眼」となる。そしてそこでは、私はもう私でなくなり、僕はもう僕でなくなっていく。そして、そう、あなたはもうあなたでなくなっていく。そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 「一人称単数」の世界にようこそ。






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麻薬組織の壊滅はできない【トラフィック】 [映画にドロップキック!!]


トラフィック [Blu-ray]

トラフィック [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2021/08/04
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
麻薬をテーマとした作品。場面により青、黄色、無色と画面の色合いが変わっていく。黄色はメキシコで、メキシコの警官であるハビエールが組織の汚職に困惑する。青はアメリカで、麻薬撲滅運動を開始した対策本部長のロバートの活動がメインとなっている。

麻薬王カルロスが逮捕され、妻は家族の生活を守るために奔走する。麻薬絡みの組織は成熟しており、あらゆる場面で相互の助け合いがある。つまり、どだけ捜査官や警官が頑張ったとしてもやれることには限界がある。カルロスの裁判では、結局どれだけ刑事が証人を守ったとしても、殺されてしまいカルロスの裁判は終了する。捜査官たちは、それでも麻薬組織撲滅のために必死に様々な手段をもちいるのだが…。なんだかラストはむなしくなる終わり方だ。

■ストーリー
アメリカの麻薬対策本部長に就任したロバートはさっそく麻薬撲滅作戦を開始した。だが、自身の娘が麻薬に溺れていることを知る由もなかった。麻薬王カルロスは囮捜査官のゴードンに追い詰められ、彼の妻は家族を守るために悪の組織に深入りしていく。そしてまたメキシコ警察のハビエールは、組織の汚職を暴く決意を固めていた。






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東日本大震災を彷彿とさせる強烈な映像【カリフォルニア・ダウン】 [映画にドロップキック!!]


カリフォルニア・ダウン [Blu-ray]

カリフォルニア・ダウン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/06/22
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
カリフォルニアで巨大な地震が起こる。この巨大地震の映像が強烈だ。明らかに東日本大震災でのインパクトある映像を参考にしているように、さらに大掛かりな巨大地震の描写となっている。地割れが起こり、高層ビルが崩れていく。そして、海から巨大な津波がやってきて市街地が水に沈んでいく。レスキュー隊のパイロットであるレイが家族を助けるために、ヘリで奔走する。次々とレイの目の前に困難が立ちふさがる。

レイだけでなく家族もアグレッシブに行動している。強烈なのは、母親が娘を助けるために、ボートをビルの窓に激突させ、津波でおぼれた娘を助ける。圧倒的な災害描写は、リアルに東日本大震災の津波のシーンを連想させることは間違いない。

■ストーリー
自然災害に襲われた時、世界中の誰もが真っ先に想うのは、家族のこと。レスキュー隊でパイロットを務めるレイも同じだった。ネバダ州に巨大地震が発生、全力で救助活動を行うなか、今度は妻と娘のいるカリフォルニア州に激震が!倒壊寸前の高層ビルの屋上から間一髪で妻を救ったレイは、娘を助け出すためにサンフランシスコへ向かう。だが、最悪の事態はこれからだった―。刻一刻と“その時"が近づくなか、レイは生きて再び最愛の娘を抱きしめることが出来るのか?






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KとJだけに地球の未来がかかる理不尽さ【メン・イン・ブラック】 [映画にドロップキック!!]


メン・イン・ブラック トリロジー Blu-ray BOX

メン・イン・ブラック トリロジー Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
若手刑事のエドワーズがKにスカウトされJとなりエイリアンたちを監視する。エイリアンの存在を信じないエドワーズが、現実を直視し驚きながら対応していく場面が最高だ。最高機密機関のMIBの一員になることにどのような名誉があるのか。過去を捨て素性を棄てJとして活動する。

ごく普通の市民が実はエイリアンである場面は最高だ。顔がつぶれたとしても、すぐに下から新しい顔がでてくる。顔がパカっと割れると中では小さなエイリアンが座っている。一般人としてエイリアンが地球で生活しているという設定が強烈だ。さらには、一般人がエイリアンやMIBの活動を目撃した場合には、Kが懐から小さなスティックを取り出し光を発し、その光を見た者はすべてエイリアン関係の記憶を無くしてしまう。都合の良い機器だ。

■ストーリー
ニューヨーク市警の若手刑事エドワーズは、黒のスーツに身を包んだ男、“K”にスカウトされ、最高機密機関MIB(MEN IN BLACK)の一員となる。過去を抹消され、名前もただの“J”になった彼は、現在地球上に、約1,500ものエイリアンが人間に姿を変えて生活している事を知る。エイリアン達が、犯罪や侵略行為に出ないよう監視し、彼らの存在を世間から隠す事がMIBの任務だった。そして、ベテラン捜査官“K”と新米“J”を待っていたのは、銀河系の存亡を賭けた戦いだった…。






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