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映画と小説の融合 【四畳半タイムマシンブルース】 [書籍にドロップキック!!]


四畳半タイムマシンブルース (角川書店単行本)

四畳半タイムマシンブルース (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/07/29
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
「サマータイムマシンブルース」のストーリーを「四畳半神話大系」のメンツで描く。最初はそのことを知らずに普通に読み進めてきたのだが、途中でどこかで見たことのあるストーリーだと気づいた。そして仕組みに気づくと、タイムマシンを使った奇妙な時間的なからくりを楽しむことができた。キャラは四畳半~独特の女子に対しておく手でちょっと偏屈な者たちばかり。

映画のサマータイムマシン~のキャラとはだいぶ異なるのだが、それでも雰囲気が似通ったものになっている。ちょっとしたラブストーリー的雰囲気あり、タイムパラドックスを無視した流れは良い。100年もの昔から現代と、そして25年前まで。とんでもない時代の変遷を生きてきたリモコンの物語ともいえる。

■ストーリー
炎熱地獄と化した真夏の京都で、学生アパートに唯一のエアコンが動かなくなった。妖怪のごとき悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。残りの夏をどうやって過ごせというのか?「私」がひそかに想いを寄せるクールビューティ・明石さんと対策を協議しているとき、なんともモッサリした風貌の男子学生が現れた。

なんと彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいい!小津たちが昨日の世界を勝手気ままに改変するのを目の当たりにした「私」は、世界消滅の危機を予感する。『四畳半神話大系』と『サマータイムマシン・ブルース』が悪魔合体?小説家と劇作家の熱いコラボレーションが実現!






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