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全てに理由がある【オールドボーイ】 [映画にドロップキック!!]

■ヒトコト感想
原作漫画を読んで、すぐに見た。
原作を余裕で超えている。全てに無駄がなく、
原作の良いところだけを使い、それ以外はオリジナルで理想的な展開。
特に最後のオチに関するあたりはすばらしい。
物語の1つ1つに理由があり、それが全て理にかなっている。

■ストーリー
1988年、平凡なサラリーマン、オ・デス(チェ・ミンシク)は何者かに誘拐、
監禁され、何と15年もの歳月を経て突然解放された。
なぜこのような仕打ちを受けたのか真相を突き止め復讐すべく、
すぐさま彼は行動に移すのだが…。

■感想
小説なりを原作として映画化は沢山あるが、だいたいが原作に及ばない。
本作は原作の良いところだけを抜き出して、あとはオリジナルな脚本で
理想的な作品に仕上げている。

見る人によっては、バイオレンスな描写が受け付けない人もいるだろうが
それも全て本作には必要なもの。はっきり言って無駄な物が何一つない。
全てが最後のオチに繋がり、物語を構成していく上で必要なものだからだ。
原作を究極的にダイエットした上に監督の好みから良質なタンパク質で
すばらしい筋肉を付けたような作品。

あまり書くと、物語の魅力を半減してしまいそうだが、
全ては復讐心にある。15年もの間監禁された復讐心。15年も監禁しなければ
ならないほどの復讐心。物語の根底には復讐心があり、それが全て達成されたときに
全てが終わる。
ただの復讐心だけの監禁ではなく全てが意味のある15年間なんだろう。
まさしく本作は至る所に伏線だらけといっても過言ではない。

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