SSブログ

圧倒的なグロテスクさ【悪の教典】 [映画にドロップキック!!]


悪の教典 DVD スタンダード・エディション

悪の教典 DVD スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2013/05/24
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
原作はすでに読んでいる。その時の印象で言うと、教師の蓮実が強烈に魅力的に描かれいてた。IQが高く、どんな悪事を働いたとしても自分の状況を隠しながら平穏な日常を過ごす。本作では伊藤英明が蓮実役を演じているのだが、サイコパスの印象が強い。IQが高いというよりもさわやかな笑顔の裏に隠された狂気が非常に恐ろしく感じた。

半笑いの状態でショットガンをぶっ放す。生徒たちが恐怖におののき逃げ回っている状態であっても、躊躇することなく生徒を撃ち殺している。ラストの展開がどうなるのかは忘れていたのだが…。蓮実がここから復活するために、精神に異常をきたした人物を演じているのが強烈なインパクトがある。

■ストーリー
蓮実聖司は生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師。学校やPTAの評価も高く、教師の鑑とも呼べる彼の正体は生まれながらのサイコパスだった。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

映画の映像が頭の中に蘇る 【岸辺露伴ルーヴルへ行く 映画ノベライズ】 [書籍にドロップキック!!]


映画ノベライズ 岸辺露伴 ルーヴルへ行く (集英社オレンジ文庫)

映画ノベライズ 岸辺露伴 ルーヴルへ行く (集英社オレンジ文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2023/05/26
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
すでに映画を見ている状態で映画ノベライズを読んでみた。感覚としては、当然ながら映画と同じ印象だ。頭の中で映画の映像を思い浮かべながら読むことができた。映像では気づかなかったことが文章では気づくことがある。岸辺露伴とその祖先の関係などは、映像ではサラリと流されていたが、文章で読むとしっかりと関連が理解できた。ただ、黒い絵を見てからの「後悔」に襲われる下りは、やはり映像の方がインパクトがある。

車の音だけが響き渡り、まるで車に轢かれたように体に車のタイヤの跡がつく。過去にどんな後悔をしたのか。映像でもそのあたりの「後悔」に襲われるシーンは、対象者が恐怖におののいている場面だけとなっている。

■ストーリー
特殊能力を持つ、漫画家・岸辺露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性からこの世で「最も黒い絵」の噂を聞く。それは最も黒く、そしてこの世で最も邪悪な絵だった。時は経ち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は取材とかつての微かな慕情のためにフランスを訪れる。

しかし、不思議なことに美術館職員すら「黒い絵」の存在を知らず、データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13 倉庫」だった。そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる…。







nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

日本人らしい我慢の映画だ【空母いぶき】 [映画にドロップキック!!]


空母いぶき (特装限定版) [Blu-ray]

空母いぶき (特装限定版) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
どうやらマンガ原作らしい。マンガは未読。国籍不明の武装集団に初島を占拠され、そこには海保の者たちがいた。日本の領土を奪還するために偶然、訓練航海中であった空母いぶきが現場に向かうことになる。未確認の敵に対して、日本は攻撃を加えることはできない。専守防衛を貫くために現場の自衛官たちは苦労する。

非常にもどかしいが、これが日本の現実なのだろう。敵の艦隊に攻撃されたとしても、安易に攻撃を返すことはできない。そればかりか、敵の戦闘機を撃墜したとしても、敵パイロットを死なせないことを考えなければならない。それが破られると日本は戦争に突入してしまうから…。政治家の事なかれ主義に見えてしまう。その一番の影響は間違いなく現場で戦っている自衛官たちだ。

■ストーリー
20XX年、12月23日未明。未曾有の事態が日本を襲う。沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、わが国の領土が占領されたのだ。海上自衛隊は直ちに小笠原諸島沖で訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じた。その旗艦こそ、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦《いぶき》だった。計画段階から「専守防衛」論議の的となり国論を二分してきた《いぶき》。艦長は、航空自衛隊出身の秋津竜太一佐。

そしてそれを補佐するのは海上自衛隊生え抜きの副長・新波歳也二佐。現場海域へと向かう彼らを待ち受けていたのは、敵潜水艦からの突然のミサイル攻撃だった。さらに針路上には敵の空母艦隊までもが姿を現す。想定を越えた戦闘状態に突入していく第5護衛隊群。政府はついに「防衛出動」を発令する。迫り来る敵戦闘機に向け、ついに迎撃ミサイルは放たれた……。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

気持ち悪くて恐ろしい中編集 【梅雨物語】 [書籍にドロップキック!!]


梅雨物語 (角川書店単行本)

梅雨物語 (角川書店単行本)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/07/14
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
特殊な中編が3編収録された本作。どれも奇妙で後味は良いものではない。「皐月闇」は、元教師で俳人の作田が教え子の依頼で一つ一つの俳句を解釈していく物語だ。五七五の文字のられつでどこまで推理を展開するのか。俳句を書いた本人が自殺したということで、俳句から何が起こったのかを解釈する。

作田が俳句から、教え子が沖縄旅行で恋人とのいざこざがあったと解釈する。素人目にはそこまで解釈を広げる意味がよくわからない。ただそこには大きな間違いがあった。作田が認知症の気があることや、何かがおかしいという雰囲気は伝わってきた。その他の短編もなんだか気持ち悪いものやキノコ関係の意味不明な展開など普通のミステリーではない物語ばかりだ。

■ストーリー
命を絶った青年が残したという一冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は教え子の依頼で一つ一つの句を解釈していくのだが、やがて、そこに隠された恐るべき秘密が浮かび上がっていく。(「皐月闇」)・巨大な遊廓で、奇妙な花魁たちと遊ぶ夢を見る男、木下美武。高名な修験者によれば、その夢に隠された謎を解かなければ命が危ないという。そして、夢の中の遊廓の様子もだんだんとおどろおどろしくなっていき……。(「ぼくとう奇譚」)

・朝、起床した杉平進也が目にしたのは、広い庭を埋め尽くす色とりどりの見知らぬキノコだった。輪を描き群生するキノコは、刈り取っても次の日には再生し、杉平家を埋め尽くしていく。キノコの生え方にある規則性を見いだした杉平は、この事態に何者かの意図を感じ取るのだが……。(「くさびら」)想像を絶する恐怖と緻密な謎解きが読者を圧倒する三編を収録した、貴志祐介真骨頂の中編集。






nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

内戦状態のソマリアからは脱出不可能【モガディシュ 脱出までの14日間】 [映画にドロップキック!!]


モガディシュ 脱出までの 14 日間 [Blu-Ray]

モガディシュ 脱出までの 14 日間 [Blu-Ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2022/12/02
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ソマリアで内戦が発生し、そこに取り残された韓国大使や北朝鮮大使たちを描いた作品。国連加盟を目指す国にとってアフリカは重要な国のようだ。投票権をもつ国に対してロビー活動を行う。そのために韓国大使と北朝鮮大使は大統領に面会するために激しい駆け引きを繰り返す。ソマリアの政府と反乱軍との対決はすさまじい。

こうなってしまうと外国の大使館だとかは関係なくなってしまう。ソマリアの国の特殊さなのかもしれないが金で警備を雇っていたとしたら、金がなくなれば兵士は逃げてしまう。混乱したソマリアから脱出するにはどうすべきか…。外国の大使館により守りが強固であったり反乱軍に蹂躙されたりと差が大きいのには驚いた。

■ストーリー
1990年、ソウル五輪で大成功を収め勢いづく韓国政府は国連への加盟を目指し、多数の投票権を持つアフリカ諸国へのロビー活動に励んでいた。ソマリアの首都モガディシュで韓国大使を務めるハンは、現地政府の上層部に何とか取り入ろうとしている。一方、韓国より20年も早くアフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮のリム大使も国連加盟のために奔走し、両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしていく。

そんな中、ソマリアの現政権に不満を持つ反乱軍による内戦が激化。暴徒に大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、絶対に相容れない韓国大使館に助けを求める決意をする。果たして、ハン大使は彼らを受け入れるのか、全員で生きて脱出することができるのか、そしてその方法は──?






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

人を自由自在に操る能力【アウェアネス 超能力覚醒】 [映画にドロップキック!!]


アウェアネス -超能力覚醒-

アウェアネス -超能力覚醒-

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2023/10/11
  • メディア: Prime Video

■ヒトコト感想
主人公のイアンは超能力をもっている。冒頭、イアンの超能力を使ったしょうもない万引きが描かれている。相手に対して幻覚を見せる。指を銃の形にして撃つマネをすると、相手は撃たれたと思い苦しむ。実際には撃たれていない。ちょっとした騒ぎとなり、イアンはある組織に狙われることになる。

イアンのように超能力をもつ者たちをパーシーバーと呼び、それを絶滅させようとする組織がある。対して、生き残ったパーシーバーのひとりはイアンを仲間に引き入れようとする。パーシーバーの能力はすさまじい。襲いかかる兵士たちを自分の思う通りに動かす。究極は手足を固定され、頭全体に鉄の覆いを賭けられたとしても少し水を飲むための穴が開くと、そこから相手を超能力で操作してしまう。

■ストーリー
イアンは世を忍んで父と暮らすティーンエイジャー。彼は「人に幻影を見せられる」という特殊能力を持っており、親子はそれを使いケチな盗みを働いて日々をしのいでいた。ある日、うっかりその能力を人目にさらしてしまったイアンは、謎の秘密機関から追われる身となる。必死で逃れながら、イアンはその能力を持つのが自分だけではないこと、また、これまでの人生がウソにまみれていたことを知るのだった。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

常連客が協力して殺害?【沈黙のパレード】 [映画にドロップキック!!]


沈黙のパレード スタンダード・エディション [DVD]

沈黙のパレード スタンダード・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2023/03/03
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
原作はすでに読んでいる。ドラマ版のガリレオを意識したキャラクターたちが動き回る。地元で人気のなみき食堂。そこの長女が行方不明となり殺されたと判明した。犯人と思わしき蓮沼は、証拠不十分ということで釈放されてしまう。少女の家族と町の人々はパレードのどさくさにまぎれて蓮沼を…。物語の流れとして、序盤ではこれでもかと蓮沼が嫌な奴として描かれている。

あえて、自分が釈放されてからなみき食堂に行き家族を挑発する。刑事のふがいなさと蓮沼にどのように天罰を与えるかという流れになるのだが…。湯川が蓮沼殺害事件だけでなく、その裏にある真実を解明する。湯川はなみき食堂や町の人々の心情までも理解し事件を解明している。

■ストーリー
天才物理学者・湯川学(福山雅治)の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲コウ)が相談に訪れる。行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘をつらぬき、無罪となった男・蓮沼寛一(村上淳)。

蓮沼は今回も同様に完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に戻って来た。町全体を覆う憎悪の空気…。 そして、夏祭りのパレード当日、事件が起こる。蓮沼が殺された。女子学生を愛していた、家族、仲間、恋人…全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあった。そして、全員が沈黙する。湯川、内海、草薙にまたもふりかかる、超難問...! 果たして、湯川は【沈黙】に隠された【真実】を解き明かせるのか...!?






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

食いしん坊で食べ方が汚い次元【次元大介】 [映画にドロップキック!!]


次元大介

次元大介

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2023/07/27
  • メディア: Prime Video

■ヒトコト感想
実写版「ルパン三世」からのスピンオフ作品。次元が主役で暴れまわる。マグナムのメンテナンスのためにやってきた日本のある地方都市で次元は事件に巻き込まれる。謎の組織が子どもを誘拐し、今までにない薬物を生成していた。偶然知り合った次元は少女オトを助けるために奔走する。敵組織のボスは車椅子の女なのだが、これが強烈な個性がある。

車椅子に乗った状態で殺し屋たちを次々と撃ち殺している。アクロバティックなアクションだ。さらには側近として自由自在に顔を変えられる殺し屋は、ナイフを使って次元を苦しめている。全体として次元のキャラが食いしん坊で食べ方が汚いという謎の設定があるのが気になったくらいだ。実写版ルパンと同様に微妙な作品であることは間違いない。

■ストーリー
愛銃コンバットマグナムに違和感を覚えた次元大介は世界一のガンスミス(銃職人)を求めて日本にやってくる。辿り着いた先に待っていたのはさびれた時計店を営む女性・千春だった。そこへ銃を求めて訪ねて来る少女・オト。徐々に明かされるオトの悲しい過去と彼女を狙う組織の存在。 組織に連れ去れたオトを助け出すべく、次元は孤独な戦いに身を投じる。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

小川糸の食事エッセイ 【海へ、山へ、森へ、町へ】 [書籍にドロップキック!!]


海へ、山へ、森へ、町へ (幻冬舎文庫)

海へ、山へ、森へ、町へ (幻冬舎文庫)

  • 作者: 小川糸
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2022/07/22
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
小川糸が料理関連で様々な人々と出会う。日本国内だけでなくモンゴルやカナダにも足を延ばす。作者の料理の描写の仕方は独特で、なんてことない料理もおいしそうに感じてしまう。旅先で料理と出会い、それに関するエッセイを書く。感動的な料理もある。モンゴルの料理は、やはり個性が強いというか、日本人にとっては少し抵抗がある料理かもしれない。

羊の料理も、おそらくは癖が強いのだろう。ただ、モンゴルの地で現地の人々が心を込めて作ってくれた料理なので、その感想も変わってくる。自然の恵みと人々の愛情により料理は変わってくる。食べる側の心構えによっても大きく味は変わってくるような気がした。日本の田舎でふるまえられた料理はいかにもおいしそうだ。

■ストーリー
天然水で作る地球味のかき氷(埼玉・長瀞)。ホームステイ先の羊肉たっぷり手作り餃子(モンゴル)。地元の山菜を使った一日一組の贅沢なレストラン(滋賀・米原)。西表島で真夜中に潮干狩りをし、カナダの森でキノコ狩り。自然の恵みと人々の愛情によって絶品料理が生まれる軌跡を辿ろう! 美味しい出会いを求めた旅の滋味溢れるエッセイ。






nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

戦争がゲームの世界になりつつある【アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場】 [映画にドロップキック!!]


アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 スペシャル・プライス [Blu-ray]

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 スペシャル・プライス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2019/03/02
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
すでに戦争の形は変わっている。技術力のある国では、遠隔地から無人のドローンでの攻撃が可能となる。一方では銃を持った兵士が警護し、家の中では爆弾を取り付けたベストを着て自爆テロを計画する。人の命の価値が明らかに異なっている。テロ容疑者を見つけ出し、自爆テロの準備をしている現場を見つけ出す。はるか上空からドローンでミサイル攻撃をするのか?周りには罪のない一般市民がいる。

この決断をするのはアメリカで映像を見ているお偉いさんたちだ。ただ、自分に責任が及ぶことを回避するため、次々と決断を上にゆだねるため、なかなか攻撃の指令がでない。一番辛いのは敵のど真ん中で調査のため虫型のドローンを操作する地元のスパイだ。

■ストーリー
罪なき少女を犠牲にしてまでも、テロリストを攻撃するべきか?正義とモラルを問う強烈なラスト!ナイロビ上空6000mを飛ぶ【空からの目】を使い、イギリス軍の諜報機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、国防相のベンソン中将(アラン・リックマン)と協力して、英米合同軍事作戦を遠く離れたロンドンから指揮している。

凶悪なテロリストたちが大規模な自爆テロを実行しようとしていることをつきとめ、アメリカ・ネバダ州の米軍基地にいるドローン・パイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃の指令を出すが、殺傷圏内に幼い少女がいることがわかる。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先しようとするが――。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画