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シリーズ停止が残念で仕方がない【初ものがたり】 [書籍にドロップキック!!]

初ものがたり (新潮文庫)

初ものがたり (新潮文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 文庫

 

■ヒトコト感想
本所深川からの続きもの。岡っ引きの茂七が様々な事件を解決し、不思議な出来事にぶち当たる。印象的なのはいなりずし屋の親父や不思議な力を持つ子供だ。短編でありながらも、連作ものであり、しっかりと筋道が通されている。そのため、続けて読めば、長編に負けないほど物語の世界にしっかりと入り込むことができる。短編それぞれで、シリーズ通しての謎を小出しにしているため、先が気になってしょうがない。あの稲荷ずし屋の親父の正体は何者なのだろうか。不思議な力を持つ子供は、本当に奇妙な力を持っているのか。物語が進むにつれ、あきらかになっていく謎たち。しかし、最後までそれらの謎が解明する前に、本作は終わってしまう。さらにはシリーズも現在停止中らしい。なんとも残念なことだ。

■ストーリー

本所深川をあずかる回向院の旦那こと、岡っ引きの茂七が、下っ引きの糸吉、権三とともに摩訶不思議な事件の数々に立ち向かう。歓び、哀しみ、苦悩、そして恋…。江戸下町に生きる人々が織りなす人間模様を描く連作時代小説。

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