SSブログ

今までになく特殊な主人公【クロスファイア 上】 [書籍にドロップキック!!]

クロスファイア(上) (光文社文庫)

クロスファイア(上) (光文社文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2002/09/10
  • メディア: 文庫

 

■ヒトコト感想
特殊能力を持った青木淳子。このキャラクターが今までにないタイプだ。淳子が悪と感じるものを容赦なく始末する。その過程で邪魔になったり、少しでも悪に関わっていると容赦のない制裁がまっている。主人公が女でこの手の作品であれば、どこか人情深く、最後まで手を下せないタイプかと思っていた。イメージと真逆をいくキャラクターに戸惑いを感じてしまった。特に中盤の、喫茶店に乗り込むあたりからが圧倒的な血も涙もない冷徹女の様相をていしている。ある意味、爽快感はあるかもしれない。しかし、ここまで容赦ないタイプであると、倫理的なものとか、道徳的な考えで、主人公に対して嫌悪感をいだく危険性さえでてくる。特殊なキャラが、今後どのように人間味を持った行動をとるのか、それが一番気になる部分だ。

■ストーリー

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。目撃した青木淳子は、力―念力放火能力を放ち、三人の若者を炎上させる。しかし、残る一人の若者は逃走。淳子は、息絶えた男に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね」一方、現場を訪れた石津ちか子刑事は、不可解な焼殺の手口から、ある事件を思い出していた!

続きを読む


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0