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お化け屋敷的雰囲気【あやし】 [書籍にドロップキック!!]

あやし (角川文庫)

あやし (角川文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 文庫

 

■ヒトコト感想
恐ろしさで言えば、現代が舞台になるよりも、この時代が舞台の方が趣があるかもしれない。古くから言い伝えられている怪談を読むように、寒気のする短編が多数収録されている。リアルな怖さはない。ただ、その場面を想像すると身の毛もよだつような怖さはある。お化け屋敷を舞台としたような雰囲気かもしれない。恨みつらみや因縁。特に女の執念や恨みは恐ろしいというように感じてしまう。それら以外にも、人の心に巣くう鬼をテーマとしたような作品もある。江戸の時代に生活する人々がでくわす恐怖。頭の中では定番的な映像が浮かび上がってくる。現代とはかけ離れた世界だけに、違和感をもつことはない。単発的な恐ろしさなのだろう。

■ストーリー

十四歳の銀次は木綿問屋の「大黒屋」に奉公にあがることになる。やがて店の跡取り藤一郎に縁談が起こり、話は順調にまとまりそうになるのだが、なんと女中のおはるのお腹に藤一郎との子供がいることが判明する。おはるは、二度と藤一郎に近づかないようにと店を出されることに…。しばらくして、銀次は藤一郎からおはるのところへ遣いを頼まれるのだが、おはるがいるはずの家で銀次が見たものは…。

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