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納得できないトリック【puzzle】 [書籍にドロップキック!!]

puzzle (祥伝社文庫)

puzzle (祥伝社文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 文庫

 

■ヒトコト感想
廃墟に突如あらわれた不思議な死体。高層アパートの屋上に墜落したとしか思えない全身打撲死体や感電死など、いったいどんなトリックが隠されているのか、興味がつきることはない。非常に短くコンパクトにまとまっているような気がするが、内容はかなり不満足だ。二人の検事が廃墟と化した島で、会話を繰り広げる。それぞれで事件に対しての想像を語り、真相を探ろうとする。結果的に、しっかりとトリックは解明されるのだが、それは到底納得できるようなものではない。あまりに詩的というか、哲学的というか、現実感のない結末に、なんだか全てをうやむやにされたようだ。死体の謎が語られたとしても、すっきりしないばかりか、ストレスがたまってしまう。

■ストーリー

学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。映画館の座席に腰掛けていた感電死体―コンクリートの堤防に囲まれた無機質な廃墟の島で見つかった、奇妙な遺体たち。しかも、死亡時刻も限りなく近い。偶然による事故なのか、殺人か?この謎に挑む二人の検事の、息詰まる攻防を描く驚愕のミステリー。

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