このキャラクターはすばらしい【孤高のメス】 [映画にドロップキック!!]
■ヒトコト感想
出世や保身や見栄など関係なく、ただ患者のためだけに尽くす外科医。言葉で表現するとそうなるが、この当麻という医者のキャラクターの良さは、見ないとわからないだろう。原作は未読だが、堤真一がとんでもなくはまり役のように思えてくる。どこかとぼけた返答をしながら、技術に裏打ちされたオペで患者を助ける。この手の名医の物語では、気難しい天才肌の医者というのをよく見るが、本作のようにほのぼのとし、無欲だが患者のことを第一に考える医者というのは、ものすごく好感がもてる。臓器移植がタブーであったころの物語をドラマチックに描き、周りの医者や看護婦たちをたちまち巻き込むそのほんわかとした雰囲気というのは、心に残る。
■ストーリー
見栄と体裁を気に掛け、簡単な手術すら行われない地方病院に赴任した外科医・当麻鉄彦。彼は「目の前の患者を救いたい」という信念の下、次々とオペを成功させ、人々の心を動かしていく。
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