リーズナブルな定食屋が印象的【夜を守る】 [書籍にドロップキック!!]
■ヒトコト感想
どうしても作者の看板シリーズであるIWGP(池袋ウェストゲートパーク)と比較してしまう。となると、舞台が池袋から上野に移っただけで、その他はすべての面でグレードダウンしているようにすら思えてくる。これはこれで、フラフラとした二十代中盤の男たちが、ガーディアンを名乗り街を平和にしていくというわかりやすい物語ではある。ただ、IWGPと比較すると切れ味やテーマがありきたりすぎると感じてしまう。他の作者が描いたのであれば、また感想は違っていただろう。IWGPの作者が描いたことで、二番煎じの印象は拭いされない。上野という街が、池袋とどう違うのかは、そこに登場する地名やリーズナブルな定食屋でしか差別化できないのは少しさびしい。
■ストーリー
上野・アメ横。繁、サモハン、ヤクショの3人はこの街で暮らす幼なじみ。仕事終わりにガード下の定食屋に集まるのを楽しみに生きている冴えない毎日だ。だが、通り魔に息子を殺されたという老人と知り合ったことで、アメ横の夜を守るべくガーディアンエンジェルを結成することに――。
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