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作家のイメージは?【クレタ、神々の山へ】 [書籍にドロップキック!!]

クレタ、神々の山へ

クレタ、神々の山へ

  • 作者: 真保 裕一
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/06/18
  • メディア: 単行本

 

■ヒトコト感想
作者は作品による先入観が怖いと言っていた。あの「ホワイトアウト」の作者が山に詳しくないなど、だれが思うだろうか。作者はそれを危惧し、TVの企画からクレタ島の山に登ることにチャレンジする。動機を知ると、作家もいろいろと大変だなぁと思えてくる。ギリシャのクレタ島というマイナーな島で登山をする。恩田陸の「メガロマニア」のように古代遺跡をたずねるわけではない。作中からは、明確な目的よりも、山を登ることの辛さや、作者の身体的な問題など、意外なことが知れて興味深い。高度的にはたいしたことのない山であっても、ガレ場ということと、海外ということで、疲れもひとしおなのだろうか。作者については、ホワイトアウトの主人公のような逞しさを勝手に想像してしまった。

■ストーリー

クレタ島の山を登ってみないか…吉川英治文学新人賞のベストセラー「ホワイトアウト」をはじめとしてさまざまな賞を総なめにしている冒険小説作家が,未知の山に挑んだ.NHKのBS特別番組でも放映された,日本人にはほとんど知られていないクレタの大自然をその鮮烈な文体で描きあげる.

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