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幼稚園児でも御手洗だ【Pの密室】 [書籍にドロップキック!!]

Pの密室 (講談社文庫)

Pの密室 (講談社文庫)

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/02/14
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
幼少期の御手洗潔が大活躍する作品。幼少期といっても、最初は幼児だ。普通に考えればありえない。が、御手洗ならありえると思えてくるから不思議だ。幼少期と言えども御手洗はサラリと推理を展開する。それでいて、子供であるがゆえに自由に動き回ることができない。この不自由さと、大人たちの偏見により御手洗の調査がうまくいかない。この微妙なもどかしさが物語を面白くしている。

後半の「Pの密室」は、奇妙で恐ろしい密室殺人事件だ。それを小学生の御手洗が鮮やかに解明するのだが…。刑事たちが最初は御手洗をバカにしていたが、しだいに御手洗の言葉を信じ、何もかも言いなりになるあたらいが面白い。この流れは大人の御手洗とほとんど変わらない。

■ストーリー

完全な密室で発見された残虐な刺殺体。周囲のぬかるみに足跡も残さず消えた犯人。そして現場の床に整然と敷き詰められた赤い紙の謎。幾重にも重なる奇怪な状況に警察は立ち往生するが、小二の御手洗少年は真相を看破する。表題作ほか名探偵・御手洗潔の幼少期を描いた「鈴蘭事件」収録。ファン垂涎の一冊。

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