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非常に子ズルい政治的な駆け引き 【おまえの罪を自白しろ】 [書籍にドロップキック!!]


おまえの罪を自白しろ

おまえの罪を自白しろ

  • 作者: 真保 裕一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
政治家のあざとい駆け引きと、身内を守るため党の公認を得るための姑息な立ち回りが描かれている。大物政治家の孫娘が誘拐された。犯人の要求は罪の自白。誘拐は身代金の受け渡し時が一番逮捕しやすい。それがない誘拐は解決がむずかしい。脅迫された宇田清治郎は自分の罪を自白するのか。

政治家の罪の自白は、そこに大きな意味を持つ。誰にその罪が波及するのか。場合によっては一族郎党すべてに影響する場合もある。清治郎の次男で秘書の男は、事件の真相を暴こうと動き出す。政治的忖度の話や、総理大臣にまで影響する自白など複雑な状況となっている。清治郎が最後に決断するのが、自分はダメでも息子に道を残すための動きをするということだ。

■ストーリー
衆議院議員の宇田清治郎は、総理がらみの疑惑を糾弾されていた。その最中、三歳になる孫娘が誘拐された。犯人の要求は、罪の自白!タイムリーミットは、翌日の午後五時。犯人の動機は宇田家への怨恨か。総理の罪を暴くことにあるのか。保身のための駆け引きを模索する官邸サイドと戦う宇田一族。幼き少女を救うための「家族の戦い」が始まる!






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韓国版ALWAYSだ【国際市場で逢いましょう】 [映画にドロップキック!!]


国際市場で逢いましょう [レンタル落ち]

国際市場で逢いましょう [レンタル落ち]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
まるで韓国版の「ALWAYS」のような作品だろう。ひとりの男を主人公として、時代を生き抜いた男の人生が描かれている。冒頭は現在は老人となった男が、頑固な性格を思わせる言動を繰り返している。その後、男が幼少期に南北戦争のために北朝鮮から韓国に逃げ込むエピソードが描かれている。戦争に巻き込まれ逃げる際に小さな妹と離れ離れになる。そのために、父親までもが逃げることができず北朝鮮に残る。

まさに戦争の犠牲者の姿だろう。そこから叔母の家に家族で転がり込み、兄弟たちを育てるために男は炭鉱に働きにでる。過酷な仕事ではあるが、そこで女性と出会い結婚する。合間に韓国の有名人が登場し、韓国人ならばノスタルジックな気分となることだろう。

■ストーリー
ユン・ジェギュン監督が激動の時代を生き抜いたある家族の姿を綴った大河ドラマ。釜山の国際市場を舞台に、歴史上の重要なトピックがひとりの男の生涯を通して描かれる。






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すさまじい運転テクニック【ワイルドスピード MEGAMAX】 [映画にドロップキック!!]


ワイルド・スピード MEGA MAX [Blu-ray]

ワイルド・スピード MEGA MAX [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ワイルドスピードシリーズは初見。そのため、シリーズとしての流れを知らず、単純なカーチェイスモノとして楽しんだ。冒頭からスーパーカーが登場し激しいカーチェイスを繰りひろげる。車がメインなのだが、その先にはまるで「オーシャンズ11」のような大強盗作戦が描かれている。ブラジルのマフィアから金を盗みだそうとする一味。そこに一味を追いかける警察グループもある。

IT機器を駆使して情報戦を繰り返しながら大金を奪い取る計画を練る。シミュレーションのために早い車を奪いとってはアジトで練習したりもする。車を奪い取る手段が、レースというのも本作の特徴だろう。大金を奪い取るために集まった者たちが、それぞれ運転技術が高いのも特徴だろう。

■ストーリー
カスタムカーのハイスピードバトルを描いたカーアクションシリーズ第5弾。逃亡を続ける指名手配犯・ドミニクと元FBI捜査官・ブライアン。裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルの強奪を計画した彼らは…。






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湘南でのミニFM【きみの声をとどけたい】 [映画にドロップキック!!]


きみの声をとどけたい 通常版 [Blu-ray]

きみの声をとどけたい 通常版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
女子高生たちがミニFMでラジオ放送を流す。声がテーマとなっているアニメ。絵柄がかわいらしいというのはあるが、声も若さにあふれている。言霊には力がある。冒頭で、言霊が見える少女が登場し、人の言霊がどのようにして具体化されるのか。物語はこの言霊がテーマとなって少女が活躍する物語かと思った。

物語の中盤ではミニFMでラジオ放送をすることがメインとなっている。ラジオの放送を通してさまざまな絆ができていく。ミニFM放送ができなくなる危機に直面するが、商店街の人々の協力でミニFM放送を継続する。声を通じて人々に何かを伝える物語だ。独特な絵柄なので、それなりにインパクトがある。ストーリーは結局ただのミニFMの物語となっている。

■ストーリー
海の見える日ノ坂町に住む、なぎさを中心とした7人の女子高生が“声"を通じて新たな世界と出会い、やがて小さなキセキを起こす、ひと夏の物語を描いた劇場長編オリジナルアニメーション






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ゲームの世界のような映像【ジュピター】 [映画にドロップキック!!]


ジュピター [Blu-ray]

ジュピター [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
2回目の鑑賞。前回は映画館の大画面で見たので映像の迫力が倍増した。今回はテレビでの視聴なので多少迫力は弱まるがファイナルファンタジーのようなゲーム的演出の数々は目を見張るものがある。地球が実は宇宙最大の王朝に支配されていた。地球人たちは王たちが生き永らえるための薬とされる。

地球ではひそかに王位を継承する資格のあるジュピターが生まれていた。ジュピターが貧乏な家庭に生まれ、トイレ掃除をしながら生活していることで王位継承者との対比が生まれている。ただの貧乏家庭の子どもと思っていたのが、実は宇宙を支配する王朝の王になる資格があるとわかる。3人の子どもたち(継承者)同士の王位を争う裏での戦いがひりつく緊迫感を生んでいる。

■ストーリー
地球は、宇宙最大の王朝に支配されていた! 人類絶滅の危機を救うのは、王位をつなぐ運命を担う女―偉業を成し遂げる宿命を持つ星座に生まれたジュピターだが、現実は毎日ひたすら働いていた。ある日何者かに襲われ、突然現れた強靭な戦士に助けられたジュピターは、自分が宇宙最大の王朝の王族だと知らされる。彼の名はケイン、遠い星の遺伝子操作によって生まれた、身分は最下級だが戦いに勝つためだけに作られた究極の戦士だ。

王朝では今、3人の継承者たちが支配権を争っていた。彼らは亡き母と同じ遺伝子配列を持つジュピターが、生まれ変わりとして引き継ぐ地球を狙っていた。10万年前から支配してきた全人類を、今まさに滅ぼそうとしているのだ。ジュピターとケイン、身分違いのため決して結ばれない運命の2人が今、人類の危機に立ち向かう──!






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ハイテクなマスタングで疾走せよ【ゲッタウェイ スーパースネーク】 [映画にドロップキック!!]


ゲッタウェイ スーパースネーク スペシャル・プライス [DVD]

ゲッタウェイ スーパースネーク スペシャル・プライス [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
マスタング・スーパースネークが疾走する。いきなり激しいカーチェイスから始まりマスタングが警察に追われている。それを巧みな運転テクニックで逃げ切ってしまう男ブレント。ただ、ブレントは何者かに指示され嫌々カーチェイスを続けているように見える。

序盤からハイテクなマスタングの素晴らしい疾走シーンが続く。中盤ではマスタングの持ち主と思われる少女を同乗させることになり、猛スピードのカーチェイスは続く。妻を何者かに人質にとられ、本意ではないカーチェイスを展開するのは元プロレーサーのブレント。少女が凄腕ハッカー並みにIT機器を駆使してブレントを助ける。ブレントと少女はマスタングに乗り圧倒的なスピードで疾走していく。

■ストーリー
元プロ・レーサーのブレントのもとに、お前の妻を誘拐したという脅迫電話が入る。妻を無事に帰してほしければ、これから自分の指示とおりに運転しろ、という<謎の男>の声に従い、ブレントはマスターング・スーパースネークに乗り込んだ。

<謎の男>の命ずるまま、猛スピードで暴走する凶器と化したマスターングは、市内を大混乱に陥れる。そしてブレントは、一人の少女を助手席に乗せる羽目になる。しかしこの少女こそが、誘拐事件の鍵を握っていたのだった。ブレントと少女を乗せたスパースネークは、激しいチェイスと壮烈なクラッシュを繰り返しながら、思いもよらない陰謀の渦中へと爆走していく―。






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一人称は私?俺?それとも僕? 【本当の翻訳の話をしよう】 [書籍にドロップキック!!]


本当の翻訳の話をしよう

本当の翻訳の話をしよう

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング
  • 発売日: 2019/05/09
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
翻訳作品を読んだことがあり、なおかつ興味がなければ辛いだろう。作中では対談形式で村上春樹と柴田元幸が好きな海外文学作品について語っている。このあたりで登場してくる海外作家について初めて知るようであれば本作を読まない方がよいだろう。フィッツジェラルドとかカポーティくらいは知らないと辛い。

さらにいうなら村上春樹が翻訳している作品を読んでおいた方が楽しめるだろう。柴田元幸と村上春樹の訳し方の違いの比較があり面白い。自分の中では村上春樹の翻訳は村上春樹節が強すぎるように感じた。すんなり読めるのは柴田元幸の方だ。翻訳者はどのような考えで翻訳しているのか。一人称のIについて、俺と訳すのか私とするのか、はたまた僕とするのか悩むというのは翻訳独特な悩みだろう。

■ストーリー
村上春樹と柴田元幸の対談集、ついに刊行決定。文芸誌『MONKEY』を主な舞台に重ねられた、小説と翻訳をめぐる対話が一冊に。





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鮫と人間の一対一の戦い【ロスト・バケーション】 [映画にドロップキック!!]


ロスト・バケーション 4K ULTRA HD & ブルーレイセット(初回生産限定) [4K ULTRA HD + Blu-ray]

ロスト・バケーション 4K ULTRA HD & ブルーレイセット(初回生産限定) [4K ULTRA HD + Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
勉強漬けの毎日を過ごしていたナンシーが休暇に秘密のビーチで羽を伸ばす。透き通る海ときれいな空。スペイン語が話せないと現地の人とコミュニケーションがとれない苦労はあるが、それを補ってあまりあるすばらしいビーチでサーフィンを楽しむ。美しい海でのひとりっきりのサーフィン。たまに現地人たちが2,3人やってくる程度。

そんな夢のようなビーチに巨大な人食い鮫がやってくる。気づけばナンシーは鮫に太ももを噛みつかれ血まみれとなる。必死の思いでなんとか体1つ横たえることができる小島にたどりつくナンシー。鮫はナンシーをあきらめない。周りには誰もいない。まさに絶対絶命のピンチに陥ったナンシー。どのようにしてナンシーはこの窮地を脱するのか。

■ストーリー
亡き母が教えてくれた秘密のビーチ。医学生のナンシー(ブレイク・ライブリー)は休暇を利用し、ついにそのビーチを訪れる。母に先立たれた父と幼い妹の世話、医師となる為の勉強漬けの日々から解放されるナンシー。そんな彼女の最高の休暇は、一匹の巨大な人喰いザメによって、一転恐怖に支配されることになる―。脚を負傷し、大量に出血しながらも、無我夢中で近くの孤立した岩場に泳ぎ着いたナンシーは、自分が絶望的状況に追い込まれたことを知る。生存へのリミットが刻一刻と迫る中、彼女が選んだ究極の決断とは―。






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人と家屋を焼きつくす焼夷弾 【不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲】 [書籍にドロップキック!!]


不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2019/02/15
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
戦時中、東京大空襲を経験した少年を描く。タケシはアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたハーフだ。戦争中は日本においてタケシの容姿は目立つことから、イジメや虐待のターゲットとされる。序盤から中盤にかけては戦時中の貧しさと、周りからの偏見。そして友達とのいさかいや友情などが描かれている。

中学生らしいほのかな恋心も描かれており、貧しいながらも楽しく平和な日常が描かれていた。それが、東京大空襲の日にすべてが変わる。これほど強烈な空襲があったのかと驚いた。人を殺し建物を焼き尽くすためだけに用意された焼夷弾。鉄の棒が空中から降ってきて体に刺さりガソリンをまき散らし焼き尽くす。まさに人間と家屋をターゲットとしたとんでもない兵器だ。

■ストーリー
父の国の大空襲から母を守り、炎の夜を生き延びろ!“アンダイング=不死身”とあだ名をつけられた日系二世の少年・時田武14歳。母・君代と家族を率いて、炎そのものとなった街を駆ける。






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朝起きてバスを運転し家に帰る日常【パターソン】 [映画にドロップキック!!]


パターソン [Blu-ray]

パターソン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ごく普通の平凡なバスの運転手が過ごす日常。たわいのない日常だが、時にちょっとしたハプニングや変化はある。物語は基本的にパターソンの日常が描かれている。最後までそののんびりとした雰囲気は変わることはない。何か衝撃的なオチがあるわけでもない。ラストには日本の永瀬正敏が出演していたりする。

パターソン自身が詩を書くことを趣味としている。繰り返される日常の中で、何気ない日常に幸せを感じる。物語にハードな結末や大どんでん返しを期待している人には楽しめないだろう。毎日バスに乗り家に帰り妻と過ごす。犬の散歩をする途中でバーに寄り一杯飲む。それだけを繰り返す日々。詩を出版するだとかの野望があるわけでもない。なんでもないごく普通の日常が描かれている。

■ストーリー
妻にキスし、バスを走らせ、愛犬と散歩する、いつもと変わらない日々。それは美しさと愛しさに溢れた、かけがえのない物語。ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。

いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いとともに描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。





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