ラブではないが・・【パラレルワールド・ラブストーリー】 [書籍にドロップキック!!]
タイトルはラブストーリーとなっているが、実際にはそうではない。
純粋なミステリー、それも昔からある自分の記憶探しのようなパターンだ。
麻由子は智彦の恋人だった。彼女のことを紹介され、崇史は驚いた。
かつて一目惚れした相手だったからだ。
親友の恋人を手に入れるために、崇史はいったい何をしたのだろうか。
「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る。
一つの疑問が、さらなる謎を生む。
割と使い古されたネタのはずなのに読んでいてそれほど古くさくは感じなかった
それはテーマが脳の記憶改変についての話しになっているので
新しい印象を受けるのだろう。単純な記憶喪失とかだとそれほど面白いとは
思わなかったと思う。
過去の記憶と現在の自分の状況が交互に語られて、その時間軸がちょうどう一致した
時に全ての謎が解ける。
読み進めていく内に、主人公の崇史と同じ気持ちになってくる。
今読んでいることは真実なのかそれとも間違った記憶なのか・・・
その結果感情移入しやすくなり、タイトルにあるラブストーリーの部分であろう
ところで、自分ならばどうするかと深く考え込んだりもした。
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