こんなマスコミはいない!【日本の黒い夏 冤罪】 [映画にドロップキック!!]
■ヒトコト感想
松本サリン事件での警察とマスコミの対応を糾弾するような本作。当時、本当に本作のようなやりとりがあったかどうかはわからない。しかし、確実に言えるのは、ここまで正義感にあふれたマスコミというのは存在しないだろうということだ。自分たちが冤罪に協力したことを認め、高校生たちから取材を受ける。あえて、内部事情を明かし、真実を見失っていたと認めることなど、もっともマスコミが恐れることではないのだろうか。ある意味、綺麗ごとのように見える本作。しかし、松本サリン事件周辺での出来事は、真実味にあふれている。日本全体が、一つの方向へと導かれた時期。世論の恐ろしさというのをまざまざと思い知らさせられる作品だ。
■ストーリー
1994年6月に実際に起きた“松本サリン事件”を題材にした社会派ドラマ。第1通報者が殺人容疑で家宅捜索されたことで、まるで犯人のように報道され冤罪を着せられてしまったことの全貌を、マスコミや警察捜査の在り方を鋭く問いながら描き出している。
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