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これで古文が好きになる?【エロスに古文はよく似合う】 [書籍にドロップキック!!]

エロスに古文はよく似合う (角川文庫)

エロスに古文はよく似合う (角川文庫)

  • 作者: 阿刀田 高
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1988/10
  • メディア: 文庫
■ヒトコト感想
今昔物語に興味がある人にはたまらない作品だろう。逆に、まったく興味がない人は…。今昔物語の中で愛の話をさぐり、それを現代に置きかえる。作者独自の解釈もあり、エロスに関してのあくなき探究心というのが伝わってくる。古典であればこそ、にじみ出るエロスがある。古典をそのまま読むのは、普通の人には難しいだろう。それを作者が優しく翻訳してくれるので、理解しやすい。さらには、今昔物語をモチーフとした作品を、芥川龍之介が書いていたというのも知らなかった。有名な作品が、実は今昔物語をベースに描かれていたと知る人は少ないだろう。驚きもあるが、興味もわいてくる。芥川が好きな人には間違いなくお勧めだろう。楽しむためには、それなりの知識が必要なことも、この作品の特徴だろう。

■ストーリー

時は平安後期―貴族社会から武家社会へと移りゆくとき…。“今はむかし…”で始まる『今昔物語』、その中にも意外や意外ありました―愛の話―。「いやだわぁ」と言いながらも、愛に関しての好奇心は〈現在〉も〈昔〉もかわらないようで…。それでは、その不思議な世界へあなたも御一緒にどうぞ―。
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