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インターネットは恐ろしい【犬はどこだ】 [書籍にドロップキック!!]

犬はどこだ (創元推理文庫)

犬はどこだ (創元推理文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫
■ヒトコト感想
引きこもりから社会復帰するため始めた私立探偵。犬さがし専門のはずが、人探しをするはめに…。新米探偵が難解な事件に挑戦し、右往左往しながら目的を達成するという話。特別な要素があるとすれば、IT関連に深く突っ込んだ物語ということだろう。一方では過去の文献を調査し、もう一方ではITの知識を駆使して事件を解決する。

やはり恐ろしいのは、現代のストーカーがどのようにして相手に近づいていくかという部分だ。当たり前にブログやFacebookで個人情報をさらすことの危険性にも言及している。犬探しと人探しがリンクするかと思いきや、最後まで特別な繋がりはない。多少タイトルに違和感はあるが、ラストの展開は恐ろしすぎる。人間の本性が垣間見えるラストだ。

■ストーリー

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。―それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして…いったいこの事件の全体像とは?犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。

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