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言うなればネット弁慶のような感じか? 【竜とそばかすの姫】 [書籍にドロップキック!!]


竜とそばかすの姫 (角川文庫)

竜とそばかすの姫 (角川文庫)

  • 作者: 細田 守
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/06/15
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
映画の原作小説。映画監督が自分の作品を小説化したということなのだが…。やはり映像ありきの作品だと感じた。仮想世界でのアバターたちの映像を文章で表現するのは難しいのだろう。映像のすばらしさが注目された作品というのもあるのだろう。その映像の魅力が伝わってこなかった。現実世界で心を閉ざしたすず。仮想の世界と現実ではまるで別人となるのは昔からあるパターンだ。

現実世界では冴えない女の子が仮想世界では有名な歌姫となる。仮想世界での竜は何者なのか。竜の正体をめぐる争いと、現実世界でのすずのちょっとしたドタバタが描かれている。SNSがあたりまえの現在では、SNSによりネット上の人物が特定される可能性がある。そのあたりが濃密に描かれている。

■ストーリー
高知の田舎町で父と暮らす17歳の高校生・すずは、幼い頃に母を事故で亡くし、現実世界では心を閉ざしていた。ある日、親友に誘われたことをきっかけに“もうひとつの現実”と呼ばれるインターネット上の超巨大仮想空間〈U〉に「ベル」というアバターで参加することに。ずっと秘めてきた比類なき歌声で瞬く間に世界中から注目される歌姫となったすず(ベル)は、〈U〉の中で「竜」と呼ばれ恐れられている謎の存在に出逢う。凶暴ながらもどこか孤独な竜との出逢いをきっかけに、すずは自分の中にある迷いや弱さと向き合っていく――。歌が導く奇跡の出会いと成長の物語!






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