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あざやかにスマホをハッキング【スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼】 [映画にドロップキック!!]


スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 Blu-ray通常版

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 Blu-ray通常版

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2020/10/14
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
前作の刑事である加賀谷が主人公となる。謎の人物Mが加賀谷の恋人を狙う。Mの脅威に怯えた警察は浦野を捜査協力者として留置場でPCを操作させることになる。浦野の位置づけは、「羊たちの沈黙」のレクター博士的な存在なのだろう。浦野が仕掛けたウィルスでMの正体がバレる。前作の浦野以上に狡猾なハッカーかと思われたMなのだが…。加賀谷と恋人の関係があり、その恋人のスマホがハッキングされ常にスマホ越しにMに覗かれることになる。

本作で驚きなのは、いとも簡単にスマホを乗っ取られる部分だ。あまりにセキュリティが簡単にやぶられすぎる。2転3転する中で、ラストではMの正体が明らかとなる。そこから、浦野が脱獄し、続編への流れが続いていく。

■ストーリー
長い黒髪の女性ばかりを狙った、連続殺人事件。事件を追っていた刑事の加賀谷(千葉雄大)が、連続殺人鬼の浦野(成田凌)を捕まえて事件は幕を閉じた。と、誰もが思っていた――。犯人を捕まえたにも関わらず、同じ殺人現場から次々と発見される、若い女性の遺体。捜査が混迷を極める中、加賀谷は最後の手段として、囚われの殺人鬼・浦野への面会を申し込む。「お前が、殺したのか……?」刑務所で自由を奪われた浦野は、かつて自分にネット犯罪の全てを教えた、謎の人物「M」の存在を明かし、自分ならMに近づくことができると加賀谷にささやく。

仕方なく浦野と手を組むことにした加賀谷だったが、恋人の美乃里(白石麻衣)が謎の男に狙われていることに気が付く。なぜ犯人は美乃里を狙うのか。これは模倣犯の仕業? それとも浦野の犯行?やがて事件は誰もが予想しない急展開を見せ、加賀谷は愛する者の命だけでなく、自分が抱えるヒミツまでもが危険に晒されてしまう。ただ、スマホを落としただけなのに……。






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アニメや漫画を知らなくとも楽しめる【鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星】 [映画にドロップキック!!]


鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星【通常版】 [DVD]

鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星【通常版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2012/02/08
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
つい最近、劇場版の鋼の錬金術師を見た。それはアニメ版を見ていないと辛い流れではあったが、本作はシンプルな流れとなっているので純粋に楽しめた。錬金術師が登場しエドとアルたちと対決する。複雑な人間関係があるが、ストーリーはシンプルだ。メルビンを追いかける中で、メルビンが操る錬成陣に自分たちの身体を取りもどすヒントがあるのではないかと考える。錬金術を使い戦う場面が多数登場してくる。

特に両手に錬成陣をもつ男は、凄腕の術師としてエドたちの前に立ちはだかる。国を失った者たちが自分たちの国を取り戻すため禁断の行為に手をだす。赤い宝石を体内に入れることで強烈な術を使うことができる。ラストでは衝撃的な事実が明らかとなる。

■ストーリー
国家錬金術師の少年、エドワード・エルリックとその弟、アルフォンスは、アメストリスの中央刑務所を脱獄した男、メルビン・ボイジャーを追って、かつての聖地テーブルシティに辿り着く。エドたちは、メルビンが操る未知の錬成陣に自分たちの身体を取り戻すヒントがあるのでは、と考えていたのだが...。






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米澤穂信の好きなミステリ作品【米澤屋書店】 [書籍にドロップキック!!]


米澤屋書店 (文春e-book)

米澤屋書店 (文春e-book)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/11/10
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
米澤穂信のおすすめの本を紹介している本作。よくある作家が自分の好きな本をあれこれ批評するパターンだ。序盤ではまさにミステリー好きの同世代であれば、だれもが読んでいるであろう作品が続く。特に「綾辻行人」などは自分も好きな作家なので共感がもてた。

それ以外にも「伊坂幸太郎」の作品なども紹介されている。作者からすると伊坂幸太郎などはまさに同世代のライバルにあたる作家ではあるが、純粋に好きな作家なのだろう。後半はかなり古典ミステリーが紹介されている。後半になればなるほど、自分の中ではまったく知らない作品が紹介されている。全体の印象としては、作家になるような人は尋常ではない量の本を読んでいるのだろうと感じた。

■ストーリー
米澤さんが20年にわたって、様々な媒体に書きためてきた書評やお勧め本を一冊にまとめました。「思うさまに大好きなミステリをお勧めしたい」という米澤さんの強い思いから、特別書き下ろし「私の心を捉えて離さないミステリ」(120枚!)&オリジナルコメンタリー(180枚!)収録。米澤穂信ファン、ミステリファン、これからミステリ作家を目指す未来の書き手必携の一冊。






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すさまじいラストの絶望感【アンチ・ライフ】 [映画にドロップキック!!]


アンチ・ライフ Blu-ray&DVDコンボ

アンチ・ライフ Blu-ray&DVDコンボ

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2021/05/07
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
富裕層だけが地球からニューアースへ移住しようとする。軍人たちで管理された宇宙船には富裕層の市民たちがコールドスリープされている。富裕層のみで、貧困層はどうなっているのかは描かれていない。地球で苦しい生活をしているのか、不法に宇宙船に乗り込んでいるノア。実は司令官の娘と恋人関係にあり…。

ニューアースへ向かう宇宙船内部は密閉されている。そこに謎のエイリアンが登場し乗組員の体から体へ乗り移っていく。昔懐かしのエイリアン的な内容となっている。人間の体の内臓をドロドロに溶かし、見た目は人間ではあるが、中身はエイリアンとなっている。このままニューアースにエイリアンを連れて行くことが最悪の展開なのだが…。ラストは絶望的な気分になる作品だ。

■ストーリー
西暦2242年、地球は滅亡の危機を迎えていた。選ばれた5,000万人の富裕層はニューアースへ避難を開始。宇宙船は元軍人と現役兵士により管理され、労働と引き換えになんとか潜り込んだノア(コディ・カースリー)は、クレイ(ブルース・ウィリス)の下で働くことになる。そんな中船内で殺人事件が発生する。しかし、その現場はどう見ても人の手によるものではなかった・・・。こうして、クレイ率いる元兵士軍団と正体不明の“何か"の人類存亡をかけた戦いの火蓋が切って落とされた! !






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ジョーカーの強烈なインパクトのある悪役感【ダークナイト】 [映画にドロップキック!!]


ダークナイト (2枚組) [Blu-ray]

ダークナイト (2枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/02/24
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
バットマンは正義ではない。というメッセージを感じる作品だ。2回目ではあるが、やはりかなりインパクトがある。物語のスピード感というか、場面展開の速さが秀逸だ。序盤でこれでもかとジョーカーの恐ろしさをアピールしている。毎回思うのだが、なぜジョーカーがこれほどまで恐怖の象徴となったのか。部下がジョーカーを心酔し、ジョーカーの命令を忠実にこなすからだろうか。

マフィアを手玉にとり市民を恐怖のどん底に突き落とす。「ジョーカー」のカリスマ性がベースとなっているのだろうか。正義の象徴であるデントは、最後まで正義でいなければならない。デントが悪に傾いたことはジョーカーの考えるシナリオなのだろう。フェリーの乗客がもう一方のフェリーをお互い爆破しないのはしびれた。

■ストーリー
ゴッサム・シティーに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗り、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った。この街を守るのは、バットマン(クリスチャン・ベール)。彼はジム・ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)と協力して、マフィアのマネー・ロンダリング銀行の摘発に成功する。

それでも、日に日に悪にまみれていく街に、一人の救世主が現れる。新任の地方検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)だ。正義感に溢れるデントはバットマンを支持し、徹底的な犯罪撲滅を誓う。資金を絶たれて悩むマフィアのボスたちの会合の席に、ジョーカーが現れる。「オレが、バットマンを殺す」。条件は、マフィアの全資産の半分。しかし、ジョーカーの真の目的は、金ではなかった。

ムカつく正義とやらを叩き潰し、高潔な人間を堕落させ、世界が破滅していく様を特等席で楽しみたいのだ。遂に始まった、ジョーカーが仕掛ける生き残りゲーム。開幕の合図は、警視総監の暗殺だ。正体を明かさなければ市民を殺すとバットマンを脅迫し、デントと検事補レイチェル(マギー・ギレンホール)を次のターゲットに選ぶジョーカー。しかし、それは彼が用意した悪のフルコースの、ほんの始まりに過ぎなかった……






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まるで刑務所のような職業訓練所【オーバー・フェンス】 [映画にドロップキック!!]


オーバー・フェンス 通常版 [DVD]

オーバー・フェンス 通常版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2017/03/10
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
職業訓練所には様々な人がいる。いろいろと事情を抱えて職業訓練所にいるのだろう。パッと見はまるで刑務所の中のような環境に思えた。ごく普通の中年男が生活に疲れ、大工を目指しているわけでもないのに職業訓練所に通う。キャバクラの女と知り合いとなり仲良くなるのだが…。まずこのキャバクラの女が強烈にエキセントリックだ。

ちょっとしたことでヒステリックに叫びだす。男が元嫁に会いに行っただけで激しく取り乱したりもする。終始男が何かに疲れたように、普通を求めるのがポイントかもしれない。それぞれ事情を抱えた男たち。ラストではソフトボール大会で楽しそうにはしゃぐ姿が妙に印象に残っている。そこだけ別世界のように感じられてしまった。

■ストーリー
人生に疲れた(それは勘違いかもしれないのだが)中年男が、故郷で無為に過ごす日々。彼は言う「ふつうに暮らしてきた。」しかし、その生活に疲れ、只々時間を費やす日々のその中で出会った女。「私、ぶっ壊れてる。」彼女は鳥の求愛のさまを踊って見せる。まるで童女のような佇まい。






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ムーランの圧倒的な強さ【ムーラン 美しい英雄】 [映画にドロップキック!!]


ムーラン 美しき英雄 [DVD]

ムーラン 美しき英雄 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • 発売日: 2021/01/06
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
遊牧民が北魏に攻め込んできた。戦場で英雄となった女剣士ムーランが暮らす北魏に遊牧民が攻め込み戦うことになるムーラン。対して遊牧民側にはハーンという大将がいるのだが…。ムーランが遊牧民の捕虜となり、囚われてしまう。本作のポイントは遊牧民側内部で内乱が起きており、ボスのハーンの座を狙く坤鵬が策略を練る。

ハーンを暗殺し、それをムーランの仕業としようとしたのだが…。ムーランの鮮やかな剣技は他を圧倒する。そして、ハーンの娘と出会い、ムーランとハーンの娘は本来なら敵対する関係のはずが友情のようなものが芽生えてくる。ムーランはハーン殺しの無実を晴らすため戦う。北魏と遊牧民の激しい戦い。特に城攻めは見ものだ。

■ストーリー
ムーランが暮らす北魏に、遊牧騎馬民族の柔然が攻め込んできた。父の代わりに男性と偽り戦地で功績をあげ英雄となったムーランは、故郷に戻ってからも男装のまま正体を隠し生活をしていた。再び戦地に赴いたムーランは城を守る皇帝の息子である将軍を救い出すが、自らは包囲され捕虜となってしまう。敵陣で捕虜となっても持ち前の勇敢さ、利発さ、公正さで柔然の大汗(君主)の娘や一族からも一目を置かれるムーラン。

そんな中、柔然内で大汗に反抗的な武将・坤鵬の策略で内乱が起き、大汗は暗殺されてしまう。暗殺を目撃したムーランだったが、混乱に乗じて敵陣を脱出。だがムーランは坤鵬の嘘により暗殺犯に仕立てられてしまう。柔然は戦から民を救いたければムーランを差し出すよう条件を出す。無駄な犠牲を避けるため、真実を知るムーランはひとり敵陣に出向き、真犯人の坤鵬と一騎討ちをすることに・・・






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特殊能力をもつ三つ子の物語 【ヒトコブラクダ層ぜっと 上】 [書籍にドロップキック!!]


ヒトコブラクダ層ぜっと(上) (幻冬舎単行本)

ヒトコブラクダ層ぜっと(上) (幻冬舎単行本)

  • 作者: 万城目学
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2021/06/23
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
不思議な作品だ。梵天、梵地、梵人の三つ子がおりなす物語。魂が抜け出るように、三秒だけ土の中や壁の向こうなどを見ることができる梵天。どんな言葉でも理解できてしまうスーパー通訳の梵地。三秒先が見える梵人。それぞれの特殊能力を生かし、泥棒を続けていたのだが…。本作が強烈なのは、後半の展開だ。謎の青い毛皮を着てライオンを連れた女の思うがままに操られ、ついにはイラクの砂漠で不思議な世界へと紛れこんでしまう。

上巻の段階ではこの不思議な世界の全容が判明しない。ヒトコブラクダ層という、恐竜の化石を掘ることから繋がるなんらかの世界なのだろう。特殊能力を操る三つ子が、奇妙な世界でどのような立ち回りをするのか。早く下巻を読んでみたくなる作品だ。

■ストーリー
ついに海を越えて世界へ!梵天、梵地、梵人(三つ子)。その特技は泥棒、恐竜化石発掘、メソポタミア、未来予知。彼らが向かった先(イラク)に待つものは!?貴金属泥棒で大金を手にした三つ子の前に、ライオンを連れた謎の女が現れたとき、彼らの運命は急転する。わけもわからず向かわされた砂漠の地で、三つ子が目撃する驚愕の超展開とは!?






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リチャードギアがクズ警官を好演【背徳の囁き】 [映画にドロップキック!!]


背徳の囁き [DVD]

背徳の囁き [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2008/06/20
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
リチャードギアとアンディガルシアの、警察と内務調査員との対決物語。役割として、あえて逆にしているのだろう。リチャードギアがこれでもかと不正をはたらく悪徳警官役を好演している。警官デニスは汚職をやりたい放題だ。同僚の妻と浮気をしたり、自分の情報屋が逮捕されるのを防いだり。同僚の不正を内務調査員であるレイモンドに調査されると知ると、その同僚をチンピラを使って殺害してしまう。

さらには、死んだ同僚の妻はデニスと浮気をしていた。デニスのクズっぷりがすさまじい。レイモンドの妻に近づき、あえてレイモンドを挑発したりもする。やはり悪は最後にはついえるのが定番なのだが…。レイモンドがデニスの挑発にのらないよう必死に耐える姿が印象的だ。

■ストーリー
ロサンゼルス市警・内務調査班として着任してきたレイモンドは、警官デニス・ペックが若い警官などを用いて汚職に手を染めているという情報をつかみ、真相究明に当たる。しかしデニスは、デニスはレイモンドの妻に接近し、彼の浮気を告白するなどの錯乱作戦に出る…。






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歴史ミステリーの最高傑作 【黒牢城】 [書籍にドロップキック!!]


黒牢城 (角川書店単行本)

黒牢城 (角川書店単行本)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/06/02
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
歴史ミステリー。どの程度史実にのっとっているのかわからない。織田信長に攻められている有岡城にたてこもる木村村重をメインとした物語だ。連作短編集であり、それぞれにミステリアスな流れがある。誰が人質を殺害したのか。安楽椅子探偵的な立場で、村重に捕らえられた黒田官兵衛が村重の疑問に答える。ミステリーとしての評価が非常に高い本作。

確かに、今までにない歴史ミステリーだ。仕掛けにしても、衝撃的なトリックがあるわけではないが、納得してしまう。誰が大将の首をとったのかなど、戦国時代だからこそ発生するミステリアスな展開だ。それぞれの短編の流れがラストの短編に繋がっている。歴史に詳しい人であればより楽しめることだろう。

■ストーリー
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。






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