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衝撃的な戸籍ロンダリング【ある男】 [映画にドロップキック!!]


ある男 [DVD]

ある男 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2023/06/07
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
再婚した夫が死に、親戚と付き合いのない夫の兄弟が線香をあげにやってくると、夫の兄は仏壇に飾られた夫の写真を見て誰だ?とつぶやく。よく考えれば、その人の身元を証明するのは、周りの人しかいない。書類上ではその人物が入れ替わっていてもわからない。誰も自分のことを知らない土地にやってくると、自己申告と書類でしか証明できない。

弁護士の城戸は依頼者の里枝の依頼を受け、亡くなった夫の素性を調べるのだが…。血のつながりに縛られることがテーマとして語られている。城戸は在日朝鮮人3世であり、そのことで過去に嫌な思いをしたことがあるそぶりがある。そのため、血のつながりを放棄するために他人の戸籍を手に入れた里枝の夫に同情のようなものを感じているのだろう。

■ストーリー
弁護士の城戸(妻夫木聡)は、依頼者の里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫「大祐」(窪田正孝)の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経て子供を連れて故郷に戻り、「大祐」と再婚。そして新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日「大祐」が不慮の事故で命を落としてしまう。長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が法要に訪れ、遺影を見ると「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。愛したはずの夫「大祐」は、名前もわからないまったくの別人だったのだ……。






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日本とアメリカの戦争でしかない【沈黙の艦隊 エピソード7,8】 [映画にドロップキック!!]


沈黙の艦隊 次回予告

沈黙の艦隊 次回予告

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2024/02/09
  • メディア: Prime Video

■ヒトコト感想
シーズン1のラストとなるパートだ。エピソード7では海江田と日本政府の同盟交渉がメインで描かれており、エピソード8ではやまとの東京湾からの脱出と第七艦隊との闘いが描かれている。日本政府がやまとと同盟するにあたり、どのような条件であってもアメリカに敵対することは明らかとなる。驚きなのは、海江田が出した条件を検討する際には、その場にいた総理と3人だけで会話をして結論を出している。

ここまで独断で判断できる総理は日本には存在しないだろう。政府や派閥での相談で波風が立たない結論を出すのが普通なのだが…。その後のやまとと第七艦隊との対決はシーズン1を締めくくるのにふさわしい激しい対決となっている。

■ストーリー
日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎(大沢たかお)を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走る。だが実は、乗員は無事生きていた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だったのだ。 ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、突如反乱逃亡。海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言する。

やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈を図るアメリカ。やまとを追いかける、海自ディーゼル艦「たつなみ」。その艦長である深町(玉木宏)は、過去の海難事故により海江田に並々ならぬ想いを抱いていた。






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筋肉バカな男たち【ザ・ロストシティ】 [映画にドロップキック!!]


ザ・ロストシティ [Blu-ray]

ザ・ロストシティ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2023/05/10
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
小説家のロレッタとロレッタの小説の主人公のカバーモデルとして仕事をしてきたアランのドタバタ冒険物語だ。ロレッタが小説の中で古代都市の暗号を解読していることから、億万長者のフェアファックスに拉致され伝説の古代都市を見つけ出すことに無理やり協力させられる。ロレッタを救出するのは元特殊部隊の男だが、あっさりと死んでしまう。この役をブラピが演じているのが信じられないほどのちょい役だ。

サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムがメインとはいえ、脇を固める出演者たちも豪華だ。ジャングルの奥地でロレッタとアランのドタバタ冒険が続く。ふたりのロマンスが全く発展しあいような雰囲気で物語がすすんでいくのが特徴だ。

■ストーリー
新作のロマンティックなアドベンチャー小説を完成させ、宣伝ツアーに駆り出された小説家ロレッタ(サンドラ・ブロック)は謎の億万長者フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)に突然南の島に連れ去られてしまう。なんと、彼はロレッタの小説から、彼女が伝説の古代都市【ロストシティ】の場所を知っていると確信したのだった。そんなロレッタ誘拐事件を知り、南の島に真っ先に駆けつけたのは、ウザいモデルのアラン(チャニング・テイタム)。対照的な性格の2人はしぶしぶ手を組むも、予測不能のハプニングが連続!彼らはこのロストシティに隠された謎を解き明かし、島を無事に抜け出すことができるのだろうか!?






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時代は常に最悪を更新し続けている? 【銃を置け、戦争を終わらせよう 未踏の破局における思索】 [書籍にドロップキック!!]


銃を置け、戦争を終わらせよう 未踏の破局における思索

銃を置け、戦争を終わらせよう 未踏の破局における思索

  • 作者: 髙村 薫
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2023/07/31
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
高村薫がシリーズとしてエッセイを描く。これまでにも「時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル」「作家は時代の神経である」がそれぞれの時期のエッセイとして描かれていた。今回は2022年のエッセイとなっている。様々な政治的な不正や、元首相の殺害事件。統一教会の問題などについて語られている。

ロシアとウクライナの戦争で世界は混沌とした中で、賃金が上がらない日本ではどのように日々を過ごしていくのか。こうやって改めてエッセイでその年に起きた出来事を描かれると、かなり激動の年だというのがわかる。日本に住んでいると戦争はどこか遠い世界の話のような気がするが、物価高などで日常生活に影響があると、否が応でも感じてしまう。

■ストーリー
未踏の破局を凝視する作家が新たなヴィジョンを語る、現代の羅針盤。戦争の時代のリアルな平和論。






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アメリカの空母を撃沈するやまと【沈黙の艦隊 エピソード5,6】 [映画にドロップキック!!]


沈黙の艦隊 次回予告

沈黙の艦隊 次回予告

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2024/02/09
  • メディア: Prime Video

■ヒトコト感想
やまとの処遇を巡って日本政府とアメリカ政府が交渉を行う。架空の物語とはいえ、日本政府がここまで強くアメリカに反抗する姿は想像できない。アメリカの第三艦隊がやまとを狙う。やまとを護衛するために自衛隊の護衛艦が守るのだが…。第三艦隊の攻撃により、護衛艦は一隻沈没してしまう。やまとという異物があるにせよ、アメリカと日本が攻撃し合うのは強烈だ。

やまとは独力でこの危機を脱することができる。自衛隊の護衛艦は無駄に沈没したような感じなのだが…。このエピソードのピークはやまとの攻撃により第三艦隊の空母が撃沈される場面だろう。それまで反撃を考えていなかった米軍があっさりと攻撃され沈没する。ここまでしたことで、ただでは済まないという雰囲気が強くなった。

■ストーリー
日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎(大沢たかお)を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走る。だが実は、乗員は無事生きていた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だったのだ。 ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、突如反乱逃亡。海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言する。

やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈を図るアメリカ。やまとを追いかける、海自ディーゼル艦「たつなみ」。その艦長である深町(玉木宏)は、過去の海難事故により海江田に並々ならぬ想いを抱いていた。






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衝撃的な内容のエッセイ集 【できればムカつかずに生きたい】 [書籍にドロップキック!!]


できればムカつかずに生きたい(新潮文庫)

できればムカつかずに生きたい(新潮文庫)

  • 作者: 田口ランディ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/05/17
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
強烈な作品だ。作者の兄のことや、家族のことについてはその他のエッセイである程度知っていたが、これほど赤裸々に語られると衝撃を受けてしまう。特に作者の家族関係についてのエッセイは衝撃的すぎる。ひきこもりの兄が死んだ経緯を事細かに語っている。DVの父親とノイローゼの母親。本作だけ読むと、なぜ作者だけがそんな環境の中でまともに育ったのかが疑問に思うほどだ。

かなりハードモードな人生であることは間違いない。作家として成功し、自分の思いを赤裸々に語る。兄が死に母親が死に、DVの父親とふたりっきりになった時の父親との距離感。世間にある様々な問題が、この家族に凝縮されたような感じだ。今だから言えるというのもあるのかもしれないが…。衝撃的な作品だ。

■ストーリー
引きこもりの末亡くなった兄のこと、大人に絶望していた17歳の頃について、少女たちの心情、「いじめ」の本質について考えたこと…。生きにくいこの時代で悩み考え抜いて得た、ヘヴィでリアルな心の処方箋。






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揃ったダンスシーンは爽快だ【ウエスト・サイド・ストーリー】 [映画にドロップキック!!]


ウエスト・サイド・ストーリー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

ウエスト・サイド・ストーリー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2022/05/18
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
古典的な作品であるウエスト・サイド・ストーリーのリメイク版。スピルバーグが監督したということで期待したのだが、ベーシックなミュージカルだった。そもそも、そこまでミュージカルが好きではないので、ストーリーが単純な本作は少し見ていて退屈だった。同じミュージカルでも「グレイテスト・ショーマン」のように感動的なダンスがあるわけではない。

序盤の揃ってのダンスは確かに見どころかもしれないが、それだけな印象だ。有名な作品なので、作中で登場する曲についてはどこかで聞いたこのある曲ばかりだ。若者同士の争いと、許されざる恋に落ちる若者を描いた作品。オリジナルを知らないので、どのあたりがリメイクの特徴だとかもわからなかった。

■ストーリー
夢や成功を求め、多くの移民たちが暮らすニューヨークのウエスト・サイド。だが、貧困や差別に不満を募らせた若者たちは同胞の仲間と結束し、各チームの対立は激化していった。ある日、プエルトリコ系移民で構成された“シャークス"のリーダーを兄に持つマリアは、対立するヨーロッパ系移民“ジェッツ"の元リーダーのトニーと出会い、一瞬で惹かれあう。この禁断の愛が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…。






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アメリカ第七艦隊を手玉に取る海江田【沈黙の艦隊 エピソード3,4】 [映画にドロップキック!!]


沈黙の艦隊 次回予告

沈黙の艦隊 次回予告

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2024/02/09
  • メディア: Prime Video

■ヒトコト感想
エピソード3,4ではアメリカの第七艦隊との闘いがメインに描かれている。元シーバットをやまとという名に変えて独立宣言をした海江田。アメリカはやまとをテロリストとして始末しようと考える。そこにたつなみの艦長である深町がやまとに乗り込むのだが…。第七艦隊はやまとだけでなく近くにいるたつなみ諸共攻撃しようとする。海江田の圧倒的な戦術によりアメリカの第七艦隊は手玉にとられる。

アメリカの3隻の潜水艦をやまとは魚雷ひとつ撃たずに殲滅している。この圧倒的な強者感がすさまじい。どれだけアメリカ軍に囲まれても突破できる絶対的な自身が海江田にはあり、乗組員たちも海江田を信頼しているのが伝わってくるエピソードだ。

■ストーリー
日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎(大沢たかお)を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走る。だが実は、乗員は無事生きていた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だったのだ。 ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、突如反乱逃亡。海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言する。

やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈を図るアメリカ。やまとを追いかける、海自ディーゼル艦「たつなみ」。その艦長である深町(玉木宏)は、過去の海難事故により海江田に並々ならぬ想いを抱いていた。






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一糸乱れぬ歌とダンス【グレイテスト・ショーマン】 [映画にドロップキック!!]


グレイテスト・ショーマン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

グレイテスト・ショーマン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2019/11/20
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ミュージカルシーンが強烈だと話題になった本作。確かに印象的なミュージカルシーンは多い。フリークスたちがダンスするシーンは圧倒されてしまう。ショーのプロデューサーであるバーナムの物語だ。ストーリー的には特別なものはない。最初はパッとしなかったバーナムのショーだが、オンリーワンの特徴をもつ者たちを集め、サーカスを開くと瞬く間に話題となる。

空中ブランコや象のショーだけでなく、小人や毛深い女、巨人や太った男などを見世物にしたショーを開く。そこから、バーナムはオペラ歌手のジェニーと出会い、その実力にほれ込んでしまう。紆余曲折あるバーナムの人生を、壮大なミュージカルで描く。ストーリーよりも歌とダンスメインの作品だ。

■ストーリー
19世紀半ばのアメリカ。幼馴染の妻と子供たちを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムは、ついにオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。しかし、彼の型破りなショーには反対派もいた。若き相棒のフィリップをパートナーとして迎え、彼の協力によりイギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得たバーナムは、そこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンドと出会う。彼女のアメリカ公演を成功させ、一流のプロモーターとして世間から認められようとするバーナムだったが……。






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誰もダリアの魅力に抗えない 【ダリア】 [書籍にドロップキック!!]


ダリア

ダリア

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
ダリアという男が家にやってきた。連作短編集である本作。青年ダリアがやってきたことで、祖父、母親、父親、娘、息子それぞれに変化が訪れる。それぞれの視点で描かれる本作。最初に祖父の視点での物語がスタートする。半ばボケかけている祖父の視点では、まだ物語は良くわからない状態となる。

そこから人妻がダリアと出会い、制御されていく様が強烈に描かれている。ダリアはいつの間にか家族の心を虜にし、家に住み着くまでになる。父親がかすかに危機感を覚えてはいるのだが…。短編それぞれを読むだけでは全容は理解できない。各短編を読むことで、ダリアの影響力の強さと家族を支配する流れが描かれている。ただ、ダリアの目的は最後までわからない。

■ストーリー
その男が家にやってきた日から、妻のスープの味が濃くなった。野蛮さとまがまがしさを瞳に宿す、褐色の肌の青年ダリア。彼はすれ違いの一瞬で、平凡な人妻の心を奪い、冒涜の愉楽へと誘い出す。やがてその矛先は家族にも向かっていくが…。果たしてダリアとは何者か。美と悪徳が明滅する官能的な筆致から、もうひとつの現実世界への扉を開く衝撃作。作家生活20周年記念作品。






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