佐藤優のイギリス滞在記【紳士協定 私のイギリス物語】 [書籍にドロップキック!!]
■ヒトコト感想
佐藤優が外務省の研修生としてイギリスに滞在し、ホームステイ先の少年との交流が描かれている。よく物事が整理されているので非常に読みやすい。神学に関する高度な内容については読み飛ばすとして、それ以外のイギリスの日常については、楽しく読むことができた。イギリスでの食生活や、少年グレンとの交流。
特にグレンが自分の階級から抜け出そうと悩む場面は、日本では考えられない部分だ。イギリスが想像以上に階級社会であることに驚き、作者の困惑が伝わってきた。さらには、同僚のキャリア官僚である武藤との交流も興味深い。外務省の研修生がどのように勉強にたずさわり、ロシア語の勉強のためにイギリスへと向かうなど、独特な風習も非常に興味深い。
■ストーリー
1986年、入省二年目の私はイギリスにいた。語学研修に追われる単調な日々の小さな楽しみは、ステイ先で出会った12歳のグレンとの語らいだった。ロンドン書店巡り、フィッシュ&チップス初体験。小さな冒険を重ね、恋の痛みや将来への不安を語りあった私たちは、ある協定を結んだ…。聡明な少年を苛む英国階級社会の孤独と、若き外交官の職業倫理獲得までの過程を描く告解の記。
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佐藤優が外務省の研修生としてイギリスに滞在し、ホームステイ先の少年との交流が描かれている。よく物事が整理されているので非常に読みやすい。神学に関する高度な内容については読み飛ばすとして、それ以外のイギリスの日常については、楽しく読むことができた。イギリスでの食生活や、少年グレンとの交流。
特にグレンが自分の階級から抜け出そうと悩む場面は、日本では考えられない部分だ。イギリスが想像以上に階級社会であることに驚き、作者の困惑が伝わってきた。さらには、同僚のキャリア官僚である武藤との交流も興味深い。外務省の研修生がどのように勉強にたずさわり、ロシア語の勉強のためにイギリスへと向かうなど、独特な風習も非常に興味深い。
■ストーリー
1986年、入省二年目の私はイギリスにいた。語学研修に追われる単調な日々の小さな楽しみは、ステイ先で出会った12歳のグレンとの語らいだった。ロンドン書店巡り、フィッシュ&チップス初体験。小さな冒険を重ね、恋の痛みや将来への不安を語りあった私たちは、ある協定を結んだ…。聡明な少年を苛む英国階級社会の孤独と、若き外交官の職業倫理獲得までの過程を描く告解の記。
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