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パンデミックの前ふり段階 【ザ・スタンド1】 [書籍にドロップキック!!]


ザ・スタンド(1) (文春文庫)

ザ・スタンド(1) (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/04/17
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
強烈な感染力をもつ新種のウィルスの物語だ。序盤では謎のウィルスによる死者が発生し、一部ではその強力な感染力と高い致死率のため危機感をおぼえる者がいる。一方でそれぞれ日常を過ごす者もいる。ウィルス感染する前にいくつかの登場人物たちのエピソードが詳しく掘り下げられている。

恋人が妊娠した男。相手の女は男に対して攻撃的になるなど、それだけでひとつの物語として成立するようなエピソードの数々が描かれている。刑務所の内部でも致死ウィルスは蔓延しており、必死で逃げようとする。一部の権力者のみがこの異常なウィルスの危機を感じ取ってはいるが、決して公にはしない。テレビ局を制御し、情報統制を行おうとするのだが…。少しつづほころびが見え始める。

■ストーリー
猛然たる致死率と感染力を持つインフルエンザ・ウイルスが漏洩した。それと知らず、それぞれの人生を真摯に生きる人々。未婚で妊娠した学生、突然の成功に惑うロックシンガー、人の暖かさを知った放浪の青年…彼らの流す絶望と悲嘆の涙のなか、静かに世界は死滅してゆく。巨匠畢生の超大作、壮大な滅びの物語を序曲に開幕。






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