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軍艦島内で起きた事件 【海と月の迷路 上】 [書籍にドロップキック!!]


海と月の迷路(上) (講談社文庫)

海と月の迷路(上) (講談社文庫)

  • 作者: 大沢 在昌
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/10/14
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
軍艦島を舞台にした物語。周囲を海で囲まれた小さな島に5千人もの人が暮らす軍艦島。この炭鉱の島に新たに赴任した警官・荒巻は島独特の風習に困惑する。ひとつの企業が島を買い取り、そこで石炭を掘り続け生計を成り立たせている者たちが生活する島。家族も狭い島の中で生活するのだが、そこは特殊な環境であった。

軍艦島には興味があり、フィクションがあるにせよ興味深く読むことができた。当時としては裕福な暮らしができ、本土では手に入れることができないレベルの生活を送る人々。社員もいれば、派遣のような形で流れ着いた者もいる。上巻では警官を必要としない暗黙の了解がある中で、ひとりの少女の事故死が発生する。これは事件なのか事故なのか自殺なのか。謎は深まるばかりだ。

■ストーリー
若き警察官の”正義”が、「軍艦島」内に波紋を広げる。わずかな土地に五千人以上が暮らす、通称「軍艦島」と呼ばれる炭鉱の島で、昭和三十四年少女の遺体が見つかった。島に赴任したばかりの警察官・荒巻は少女の事故死を疑い、独自に捜査を開始。島の掟を前に、捜査は難航するが、予期せぬ人物の協力によって、有力な証拠にたどりつくーー。






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