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古典の謎にせまる編集者 【中野のお父さんは謎を解くか】 [書籍にドロップキック!!]


中野のお父さんは謎を解くか

中野のお父さんは謎を解くか

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/03/22
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
編集者の娘とその父親がおりなすちょっとした謎解き物語。娘は編集者という特性上、さまざまな文学に関する謎を抱えてしまう。日常の謎というべきなのだろうか。文学の要素が強く、特に古典についてある程度知識がない辛く、でてくる固有名詞を知らないとあまり楽しめないかもしれない。

作家が缶詰になることに対するさまざまな蘊蓄が登場したり、どのような裏技をつかって大量の仕事を処理していたかなど、その作家を知っていればより楽しめるような流れとなっている。当て逃げ犯の話や、世間一般に信じられていた文豪同士の喧嘩が、実は大きな誤解があったなど、作者のこのあたりの文学的な知識が、読者に新たな展開を提供している。

■ストーリー
意外な当て逃げ犯、文豪同士の喧嘩、病床の夫が呟いた言葉の意味。編集者の娘が職場や本の中で出合う謎を父が解く。






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