SSブログ

ビュイックがつなぐ異世界が明らかに 【回想のビュイック8 下】 [書籍にドロップキック!!]


回想のビュイック8〈下〉 (新潮文庫)

回想のビュイック8〈下〉 (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/04/27
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
上巻から引き続き、ガレージにあるビュイック8について、過去の出来事が中心に語られることになる。何か大きな変化があるかというと、そうではない。基本スタンスは上巻と変わらない。ビュイックの正体解明にとりつかれたネッドの父。現在のネッドは父親と同じようにビュイックに魅了されていく。ビュイックのトランクから新たに知能があると思わしき生物が登場してくる。

頭の中で想像したのは、全身がピンクい色のワカメのような化け物だ。口から酸をはいて犬の体内を焼いてしまう。そして、ビュイックが繋いでいた未知の世界を感じる場面もある。ビュイックを通じてこちらの世界に来た生物の姿からは想像できない特殊な世界かと思いきや…。そこには青空が広がっていた。。。

■ストーリー
少年は幾人もの父の元同僚警官たちの言葉に耳を傾け続ける。徐々に明らかになっていく忌まわしきビュイックの真の過去と、その正体に取り憑かれた在りし日の父の姿。ついに少年は長い長い一日の果てに、“魚の年”に起こった怪異と、D分署を襲った悲劇の日の物語にたどり着く。果たしてビュイックとは悪そのものなのか、それとも…?人生への深い洞察に溢れた、胸を打つ絶品。






nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ: