SSブログ

近未来のテロを長大な物語で描く 【笑って人類!】 [書籍にドロップキック!!]


笑って人類! (幻冬舎単行本)

笑って人類! (幻冬舎単行本)

  • 作者: 太田光
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2023/03/08
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
爆笑問題の太田光が書いた小説。世界のテロの関連をユーモアを交えながら描いている。世界の平和を実現するために、地球規模でテロを撲滅するための活動をする。世界の首脳が集まった場でテロが発生し首脳たちが死んでしまう。偶然生き残ったピースランドの首相である富士見が、新たな世界平和のために動き出す。

近未来の話なのだろう。アンドロイドやネットワークの高度化が描かれている。アメリカを想定したようなフロンティア合衆国。フロンティアの大統領には臨時的にアンという若い女性が就任する。日本をイメージしたピースランドの首相はちょっとダメな雰囲気がある冨士見首相だ。テロ組織内部で苦悩する者たち。謎のテロ組織を率いる人物の正体が本作のポイントとなるのだろう。

■ストーリー
“マスターズ和平会議”はテロ国家共同体ティグロ代表・ブルタウにより破壊された。会議に遅刻し、世界に恥を晒したピースランド首相・富士見はマスコミから糾弾され、デモ隊から生卵をぶつけられ、支持率は地に落ちた。しかし彼は会議を再開するべく、フロンティア合衆国の大統領代理・アンに想いを込めた手紙を送る。富士見を取り巻く桜を始めとした個性のキツイ秘書たちと、アンと彼女を支える国務長官・ダイアナは、武器ではなく「言葉の力」で、どんな国のどんな立場の人間も置き去りにせず、世界を一つにしようとする。しかし、両親をテロで亡くしたアンには、ある秘密があった――。






nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ: