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嘘の概念がない三体世界 【三体Ⅱ 上】 [書籍にドロップキック!!]


三体Ⅱ 黒暗森林 上

三体Ⅱ 黒暗森林 上

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
前作で三体世界からの侵略が確定となった人類。三体世界からの侵略に備えた人類はどのような手段をとるのか。智子により人類の情報は三体世界に筒抜けとなる。ただ、ここで三体世界の新たな真実が判明する。生物たちのコミュニケーションの取り方として、考えたことがすぐさま相手に情報として伝わる。つまり思考を隠すという概念がない。

すさまじい設定だ。単純なエイリアンとして三体世界を描いていない。人類が想像できない新たな世界が本作では描かれている。そんな特殊な三体世界からの侵略に対して人類が選んだ対抗手段は…。面壁計画だった。4人の面壁者を選び、その人物は三体世界の侵略に備え、独自の対策をとることを許可される人物だった。

■ストーリー
人類に絶望した天体物理学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)が宇宙に向けて発信したメッセージは、三つの太陽を持つ異星文明・三体世界に届いた。新天地を求める三体文明は、千隻を超える侵略艦隊を組織し、地球へと送り出す。太陽系到達は四百数十年後。人類よりはるかに進んだ技術力を持つ三体艦隊との対決という未曾有の危機に直面した人類は、国連惑星防衛理事会(PDC)を設立し、防衛計画の柱となる宇宙軍を創設する。

だが、人類のあらゆる活動は三体文明から送り込まれた極微スーパーコンピュータ・智子(ソフォン)に監視されていた! このままでは三体艦隊との“終末決戦”に敗北することは必定。絶望的な状況を打開するため、前代未聞の「面壁計画(ウォールフェイサー・プロジェクト)」が発動。人類の命運は、四人の面壁者に託される。そして、葉文潔から“宇宙社会学の公理”を託された羅輯(ルオ・ジー)の決断とは?






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