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本当のスパイは地味だ 【鳴かずのカッコウ】 [書籍にドロップキック!!]


鳴かずのカッコウ

鳴かずのカッコウ

  • 作者: 手嶋 龍一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2021/02/25
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
公安調査庁。俗にいうスパイという感じなのだろう。それも敵対する海外の国との情報戦ということで、日本にもそんな組織があるのかと驚かされる。知り合いや家族に対しても正体を明かすことができない。のんびりと安定した生活を求めて入った役所が、実はスパイ組織だった。ただの漫画オタクの青年梶が、周りの先輩や上司に鍛えられ、立派なスパイになるという物語だ。

映画であるようなスパイの活動ではない。身分を隠して地道に関係を築き上げ、相手から情報を得る。情報を得るためには身内の伝手をフル活用する。インテリジェンスの世界では尾行を撒く行為が当たり前ということに驚いた。常に尾行を意識しながら仕事をしないといけない生活はつらい。

■ストーリー
公安調査庁は、警察や防衛省の情報機関と比べて、ヒトもカネも乏しく、武器すら持たない。そんな最小で最弱の組織に入庁してしまったマンガオタク青年の梶壮太は、戸惑いながらもインテリジェンスの世界に誘われていく。ある日のジョギング中、ふと目にした看板から中国・北朝鮮・ウクライナの組織が入り乱れた国際諜報戦線に足を踏み入れることに――。






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