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学校の地下にある死の世界への入口 【ピアニシモ・ピアニシモ】 [書籍にドロップキック!!]


ピアニシモ・ピアニシモ

ピアニシモ・ピアニシモ

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/04/16
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
「ピアニシモ」の続編となる本作。前作ではヒカルという別人格を作って精神の均衡を保っていたトオル。本作ではトオルが意図せずヒカルが動き回ることで、トオルとしてはヒカルはすでに自分の別人格ではないかと思い始めている。物語はトオルとヒカルの関係や、トオルが通う中学に謎の殺人者が住み着き、少女の幽霊が出るという噂がメインとなる。地下にはもうひとつの学校があり、死の世界への入り口となっている。

LGBTの話やトオルの両親との関係などが複雑に絡み合い、物語はすすんでいく。ヒカルはトオル側というよりは、トオルに敵対するような立場となっている。死の世界からトオルは親友を助け出すことができるのか。幽霊だとかそのあたりの話が強い物語となっている。

■ストーリー
教室でもチャットルームでも「いるだけの人」トオル、彼にしか見えない親友ヒカル。孤独な少年がマンモス中学の闇に挑む。殺人者が潜み、少女の幽霊が彷徨い、地下にはもう一つの学校が。死の世界の只中へ、希望と想像力だけを武器に降りて行く、初めて愛した人を救うために。少年の奇跡を描ききった傑作長篇。






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