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いつの時代も、昔と比べて悪くなったと言われる 【時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル2019→2020】 [書籍にドロップキック!!]


時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル2019→2020

時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル2019→2020

  • 作者: 髙村 薫
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2020/03/30
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
高村薫がその時起きた出来事について語るエッセイ集。基本的には世の中の悪い部分やネガティブな部分に苦言を呈する形でエッセイは描かれている。作者の年代的な問題なのだろうか。いつの時代も政治や世の中に不満はあるのだろうが、昔と比べて極端に悪くなっているのだろうか。この感じでいくと、数年後にはさらに悪い世の中になっているような気がした。

特に印象的なのは政治への不満だ。確かに国の借金は雪だるま式に膨れ上がり、長期政権である安部政権への不満もあるのだろう。非正規雇用の問題やその他もろもろ。東京オリンピックが近い時期にあり、コロナ前ということで、ギリギリのせめぎあいな感じなのだろうか。常にネガティブなことが気になった。

■ストーリー
政治腐敗は極を超え、社会システムは破綻寸前。ウイルスが、災害が、気候変動が、地球環境から個人の肉体、精神までおびやかす。人倫の軸が揺らぐ、かつてない時代2019→2020を、理想を手放さぬ作家の幻視力が見透す。根底的な思考による、より良く今を生きるための時評集。






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