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不登校生徒たちそれぞれの思い【かがみの孤城】 [映画にドロップキック!!]


映画『かがみの孤城』(完全生産限定版) [Blu-ray]

映画『かがみの孤城』(完全生産限定版) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2023/06/28
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
原作は未読。まったく予備知識なしに見た。いじめを苦に不登校となったこころ。突然部屋の鏡が光りだし吸い込まれると、そこはおとぎ話にでてくるような城だった。同じようにお城に連れてこられた子供は7人いた。なんの説明もなく集められた子供たち。城に隠された鍵を見つけると、なんでも願いをかなえてもらえる。こころはいじめてきた女子がいなくなればよいと思っていたのだが…。

本作のポイントは、集められた子供たちが皆不登校で学校にいけないということだ。何かつながりがあるのか。それぞれの子供たちは個性があり、決して不登校になりそうなタイプではない子供もいる。それぞれが人に言えない秘密があり、後半で怒涛のネタバレがある。

■ストーリー
学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。期限は約1年間。

戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う――――果たして鍵は見つかるのか?なぜこの7人が集められたのか?それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?全ての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける――






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太って薄毛のクリスチャン・ベイル【アメリカン・ハッスル】 [映画にドロップキック!!]


アメリカン・ハッスル スペシャル・プライス [Blu-ray]

アメリカン・ハッスル スペシャル・プライス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2015/07/02
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
実際に起きた詐欺事件を描いた作品。クリスチャン・ベイルが太った薄毛のアーヴィンを演じるのだが、本当に太っているのがすさまじい。相変わらずの肉体改造具合だ。詐欺師のアーヴィンと愛人のシドニーがFBIに逮捕され、イカれた捜査官のリッチーに捜査協力をすることで無罪放免されることを狙う。政治家とマフィアを罠にはめて逮捕することを考えるのだが…。

アーヴィンの妻のロザリンが邪魔をする。アーヴィンにはめられる市長のカーマインが哀れでならない。心底アーヴィンのことを信頼していたのだが、最後の最後に裏切られ、そのことをアーヴィンに告白される場面は強烈だ。家族ぐるみの付き合いだけに、それらがすべて嘘だと分かった時の、カーマインの家族の絶望的な表情は印象的だ。

■ストーリー
汚職政治家を捕まえるため、FBI捜査官が協力を依頼したのは・・・天才詐欺師!全世界が驚いた、まさかの実話!完全犯罪を続けてきた天才詐欺師アーヴィン・ローゼンフェルド(クリスチャン・ベイル)と、そのビジネス・パートナーにして愛人のシドニー(エイミー・アダムス)。遂に逮捕された二人は、イカれたFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に、自由の身と引き換えに捜査協力を強いられる。

それは偽のアラブの大富豪を使って、アトランティック・シティのカジノの利権に群がる政治家とマフィアを罠にハメるという危険な作戦だった。ターゲットはカーマイン(ジェレミー・レナー)。しかし、アーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)が、アーヴィンとシドニーへの嫉妬から捜査をブチ壊す動きを見せるが・・・。最後の1秒まで騙し合う5人。果たして、最後に笑うのは誰だ!!!!!






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作者の実体験をふくめたオカルト風な短編集 【オカルト】 [書籍にドロップキック!!]


オカルト (新潮文庫 た 75-3)

オカルト (新潮文庫 た 75-3)

  • 作者: 田口 ランディ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/10/01
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
田口ランディの短編集。実生活での経験をそのまま描いたようなエッセイ風な作品もある。作者がこれまで経験してきたオカルト風な体験がメインで描かれている。印象的なのは、作者の兄の死亡関係なのだろう。兄が孤独死し、死体がドロドロに溶けたという部分がその後の作者の様々なトラウマとなっている。また、虫に好かれるというのも印象的だ。

普通に横になっていたら蜘蛛が耳の中に入ってくるなんてのは普通ではない。母親の死期を悟り、何でもないときに、家族を連れて母親に会いにいくなど、虫の知らせのような雰囲気を感じさせる作品だ。長年付き合ってきた男友達の話や、世の中の理不尽なことについても作者の思いっきりのよい言いっぷりが最高だ。

■ストーリー
母はいちごあめの瓶を抱きしめて、嬉しそうに笑っていた。母の魂だったのだろうか。暗くなった山道を漕ぎながら、私はなぜかおろおろと泣いていた―。ぎゅっと、畏怖を、抱きしめるもうひとつの世界との交感。散文35篇。






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イギリスはスーツでアメリカはカウボーイ?【キングスマン:ゴールデン・サークル】 [映画にドロップキック!!]


キングスマン:ゴールデン・サークル [Blu-ray]

キングスマン:ゴールデン・サークル [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2018/10/17
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
「キングスマン」を見ていないと楽しめないだろう。今回の敵は謎の麻薬組織だ。序盤で、いきなりキングスマンの組織が滅亡させられてしまう。キングスマンの生き残りであるエグジーが頼ったのは、アメリカのスパイ組織であるステイツマンだった。イギリスがキングスマンで、アメリカがステイツマン。キングスマンがスーツでびしっと決めているのに対して、ステイツマンはカウボーイという微妙にダサいのがポイントだろう。

攻撃の仕方が縄を使って相手をほんろうするという、戦い方も微妙にダサい。前作で死亡したと思われたハリーが復活するのは熱い展開だ。ぶっ飛んだスパイ映画で、アクションが人間離れしてはいるが、エンターティンメントの要素は強いので、だれでも楽しめるだろう。

■ストーリー
人類抹殺計画から世界を救って1年後、世界最強のスパイ機関、キングスマンのエグジーは一流エージェントに成長していた。だがある日、謎の組織ゴールデン・サークルからの突然の攻撃により、キングスマンの拠点は壊滅。生き残ったエグジーとメカニック担当のマーリンは、同盟機関に協力を得るためアメリカへ向かう。

表向きはバーボン・ウイスキーの蒸留所を経営するコテコテにアメリカンなスパイ機関、ステイツマンと合流した2人は、彼らのNo.1エージェントと共に組織の行方を追い始める。一方、ゴールデン・サークルは、世界中の麻薬使用者を人質にした驚愕の陰謀を始動させていた……。果たして、エグジーたちはその陰謀を阻止することができるのか!?






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いわくつきの作品だからこそある恐怖 【夜果つるところ】 [書籍にドロップキック!!]


夜果つるところ (集英社文芸単行本)

夜果つるところ (集英社文芸単行本)

  • 作者: 恩田陸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2023/06/26
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
「鈍色幻視行」に登場した呪われた作品。過去に三度も映像化が進行したものの、そのたびに関係者が死亡し一度も完成したことのない呪われた作品。一体どのような内容なのか…。それが本作ということになっている。その事前情報があればこそ、確かに変な恐ろしさがある。この世のものではない霊が見える子供。

遊郭にいる三人の母親。産みの親、育ての親、名義上の親。それぞれの風変わりな日々と、頻繁に訪ねてくる「カーキ色」(兵士)の男たち。オカルト的な逸話がある作品と知って読むと、妙な不気味さがある。昭和初期の物語であり、何かしら革命を目指していたが失敗したこと。タブーに触れているようでもあり、呪われるという噂が真実のように思えてくる作品だ。

■ストーリー
遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。






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一発逆転を狙う原子爆弾開発【太陽の子】 [映画にドロップキック!!]


映画 太陽の子 豪華版 [Blu-ray]

映画 太陽の子 豪華版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2022/01/07
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
戦時中の日本で原子爆弾の研究をする若き科学者石村を描いた作品。戦争で若者が次々と戦地へ送られていく。それはいわば死を意味する。そんな中で、アメリカとの原爆開発競争に勝つために研究者たちは必死になる。科学者は戦争に送られることはない。自ら志願したとしても、教授から研究室に戻されたりもする。戦争中での悲惨な現実。驚きなのは、焼け落ちる危険性があるからと次々と家が壊される場面だ。有無を言わさぬ迫力がある。

研究者の石村は物理学に魅了され、ひたすら実験に没頭する。幼馴染の世津と戦地から一時帰国した弟の裕之。世津とのちょっとした三角関係のような雰囲気となっている。戦争に向かう弟、原爆を開発する兄。世津だけが未来を見据え、戦争が終わった後のことを考えているのが印象深い。

■ストーリー
1945年の夏。軍の密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室の若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは、原子核爆弾の研究開発を進めていた。研究に没頭する日々の中、建物疎開で家を失った幼馴染の朝倉世津(有村架純)が修の家に居候することに。時を同じくして、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰郷し、久しぶりの再会を喜ぶ3人。ひとときの幸せな時間の中で、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見る修と世津だが、一方で物理学に魅了されていた修も、その裏にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。

そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を見据えていた。それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、運命の8月6日が訪れてしまう。日本中が絶望に打ちひしがれる中、それでも前を向く修が見出した新たな光とは――?






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コロナ真っただ中で、世間は大騒ぎだ 【作家は時代の神経である コロナ渦のクロニクル2020→2021】 [書籍にドロップキック!!]


作家は時代の神経である コロナ禍のクロニクル2020→2021

作家は時代の神経である コロナ禍のクロニクル2020→2021

  • 作者: 高村 薫
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2021/08/02
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
高村薫がリアルタイムに世間の出来事を語る。時代的には2020年から2021年にかけての時期だ。まさにコロナ真っただ中であり、その中でGotoや様々な施策がなされた時期でもある。政権交代もあり、東京オリンピックが開催されるかの議論された時期でもある。話題にはことかかない。激動の時期を作者はどのように見たのか。

作者のスタンスとしては安部政権を徹底的に批判するスタンスだ。コロナ渦での対処の仕方にしても、何が正解かわからない時期であっても、今のやり方は間違っているという立ち位置だ。当時の混乱ぶりを思い出す。コロナ渦でのリモートワークが主流となり、まさに働き方が変わった激動の瞬間だ。自分の中では、かなり転機となった時期でもあるので作者に共感できる部分が多かった。

■ストーリー
それでも、ありうべき未来へ! コロナ時代に顕在化した政治的無責任、社会基盤の崩壊、人心の動揺…。「時代の神経」である作家の感応力が、深く見つめる。リアルでありながら、理想を手放さない稀有な思考。危機の時代の羅針盤。 【主な内容】 コロナと五輪 石炭火力依存社会 東日本大震災10年 命を守らない政権 見えない飢えと絶望 公共のための言葉 社会の営み自体の変革 無関心と紙一重の無力感 IT化立ち遅れ 戦争体験の風化 大失業時代 学術会議任命拒否 大阪市解体構想 原発再稼動 阪神淡路大震災26年 世代交代できない社会 遺骨と基地建設 ミャンマー国軍による虐殺 デジタル監視国家

【あとがきより】 ……ジャーナリストではない一作家にあるのは皮膚感覚だけである。時代の空気感などは、たまたま大都市圏に隣接しているために現代社会の暮らしの風景がほぼそろっているその生活圏で、この身体が日々ダイレクトに感じ取っているものである。すなわち新型コロナウイルスの漠とした恐怖も、マスクや消毒液の不足に伴う社会の殺伐も、長引く緊急事態宣言下の緊張と緩みも、一年延期となった東京オリンピック・パラリンピックへの関心の低さも、外国人技能実習生の暮らしの厳しさも、みなこの生活圏で感じ取り、そのつど時評というかたちで言葉にしたものなのである。






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スーツ姿の凄腕スパイ組織【キングスマン】 [映画にドロップキック!!]


キングスマン [Blu-ray]

キングスマン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2016/07/06
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
つい最近、「キングスマン:ファースト・エージェント」を見た。時系列的には本作よりも前の時代を描いているのだが…。最強のスパイ組織であるキングスマン本体を楽しむのは断然この作品だ。IT長者であるヴァレンタインの企みを破壊すべく活動するキングスマンたち。メンバーが死亡した際には、候補者の中から、新たなキングスマンが選定される。

父親がキングスマンの候補者であったエグジー。父親が死んだことでキングスマンのハリーと知り合いとなるのだが…。エグジーが高い知能と運動能力をもっていたこともポイントだろう。キングスマンとして活躍するのだが…。高級テーラーでスーツを仕立て、英国紳士としての見た目のままスパイ活動をするのがポイントだ。

■ストーリー
ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テーラー店“キングスマン"の実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった!17年前に父を亡くし、無職のままロンドンで母と暮らすエグジー。彼の前にある日、ブリティッシュ・スーツに身を包んだハリーと名乗る紳士が現れる。高級テーラー「キングスマン」の仕立て職人であるハリー、だがその裏の顔は秘密裏に活動する国際諜報機関「キングスマン」のエリートスパイだった。

かつて同僚だったエグジーの父に命を救われたハリーは、エグジーを「キングスマン」の新人候補としてスカウトする。エグジーがライバルたちと新スパイの座をかけた熾烈な競争を繰り広げる一方、ハリーは世界規模の人類抹殺計画を企てるIT富豪ヴァレンタインの行方を追っていたが・・・。






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それぞれの思い出の食事 【あつあつを召し上がれ】 [書籍にドロップキック!!]


あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

  • 作者: 小川糸
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2023/05/12
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
料理をテーマとした7つの短編集。どれも料理と料理を食べる人々との関係性が詳しく描かれている。ほっこりとする作品ばかりだ。特に思い出の食事はしんみりする。余命わずかな祖父のために思い出のかき氷を買いに走る少女。恋人との最後の別れの旅行で食べた食事など、ほろ苦い思い出もある。

食事の内容も、いかにもおいしそうな物もあれば、なんてことない物もある。どの短編もさらりと読める。それぞれシチュエーションが異なる物語となるので、自分に感情移入できる物語があれば間違いなく心に来るだろう。なんてことない食事であっても、一緒に食べる人によって、その食事の意味合いがかわってくる。全体としてほっこりとした物語であることは間違いない。

■ストーリー
うまい物を食うと、本当に子供みたいな顔になるね。恋人との最後の食事、今は亡き母にならったみそ汁のつくり方……。ほろ苦くて温かな、忘れられない食卓をめぐる七つの物語。この味を忘れることは、決してないだろう――。10年以上つきあった恋人との、能登へのお別れ旅行で味わった最高の朝食。幼い頃に、今は亡き母から伝授された、おいしいおみそ汁のつくり方。何年か前に家族みんなで並んでやっとありついた、天然氷でつくった富士山みたいなかき氷……。ときにはほろ苦く、ときには甘く優しく、身も心も温めてくれる、食卓をめぐる7つの感動の物語。






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人肉を売る肉屋【ヴィーガンズ・ハム】 [映画にドロップキック!!]


ヴィーガンズ・ハム

ヴィーガンズ・ハム

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2023/04/01
  • メディア: Prime Video

■ヒトコト感想
肉屋を営むヴィンセントとソフィー。経営は厳しく、世間はヴィーガン(ベジタリアン)がブームになっている。ひょんなことからヴィーガンを殺害してしまい、その死体の始末に困るヴィンセント。思い切ってハムにして店に出したところ…。ヴィーガンの肉はとんでもなくおいしいという流れだ。

肉屋の夫婦がイラン豚として売り出したヴィーガンの肉を求めて、次々とヴィーガンを殺していくというブラックコメディだ。行き過ぎたヴィーガンへの警告なのかもしれない。イラン豚が人気となり、そのおかげでヴィンセントの店は大繁盛する。ヴィンセントたちの娘がヴィーガンと付き合っているというのもポイントだろう。人肉を食べるというおぞましい行為がなぜか面白く見える不思議な作品だ。

■ストーリー
コメディアン出身のファブリス・エブエが監督と主演を兼ねたブラックコメディ。ヴィンセントとソフィーは結婚30年。すっかり倦怠期に陥り、家業である肉屋の経営も厳しい。ある日、店がヴィーガンの活動家たちに荒らされ、ヴィンセントが犯人の一人を殺してしまう。死体処理に困ったヴィンセントはハムに加工するが、ソフィーの勘違いで店頭に出すと図らずも人気商品に……。戦慄の人間狩りと夫婦愛を両立させた不謹慎な笑いが満載。






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