SSブログ

雨季には空から凶暴なアマ蛙が降ってくる 【いかしたバンドのいる街で】 [書籍にドロップキック!!]


いかしたバンドのいる街で (文春文庫)

いかしたバンドのいる街で (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/08/03
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
スティーヴン・キングの短編集。ゾンビ的なものや不思議な恐怖を描いた作品。「動く指」は、洗面台の排水溝から指が出てくる作品だ。手ではなく一本の指というのが強烈だ。幻覚なのか妄想なのか。指をどのようにして排除しようとするかがポイントだ。自分の頭の中では、家の中で指が一本排水溝からでてくるシーンを想像してしまった。塩素が含まれた強烈な排水溝を掃除する洗剤などを流し込んで指を退治しようとする。指を切ることを想像したりもする。

得体の知れない恐怖が、日常の一場面に現れてくるとより恐ろしくなる。そのほかにもホテルのメイドがお腹の中の子供の父親が誰だかわからない話や、空からヒキガエルが降ってくる話など、普通ではない短編ばかりだ。

■ストーリー
自動車旅行中、小さな、美しい街に迷い込んだ一組の夫婦。だが、「ロックンロール・ヘヴン」という名のついたその街はどこかおかしい。なぜ、住民が皆、見たことのあるような人たちばかりなのか…?ロック&ホラーの傑作として名高い表題作をはじめとする全6篇を収録。鮮烈な描写、後を引く余韻。キング節が冴え渡る。






nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ: