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潜水艦モノの元祖だ【Uボート】 [映画にドロップキック!!]


U・ボート ディレクターズ・カット [Blu-ray]

U・ボート ディレクターズ・カット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
潜水艦モノの元祖ともいうべき作品だ。潜水艦映画にハズレはないという元となった作品なのだろう。密閉された潜水艦内部での人間模様が描かれている。内部が最新ではないので「ハンターキラー」と比べると内部の原始的な感じが新鮮だ。ディーゼル潜水艦で潜れる深度もそこまで深くない。故障し潜水艦が動かなくなり、内部の空気が不足し始める。

必死にディーゼルエンジンを修理し、どうにか浮かび上がろうと躍起になる。コンピュータ制御された船ではないので、人間の力で動いている感が強い。敵との対決描写や勇ましく進んでいく場面などで流れる音楽も印象的だ。多数の番組で流れていたあの勇ましい曲の元ネタは本作だということをあらためて認識した。偉大な作品であることは間違いない。

■ストーリー
第二次世界大戦を舞台に、ドイツ軍潜水艦の乗組員たちの姿を描いた人間ドラマ。オリジナル版の公開から16年後の1997年に監督が再編集したディレクターズ・カット版。






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手塚治虫的キャラが印象的だ【メトロポリス】 [映画にドロップキック!!]


メトロポリス [Blu-ray]

メトロポリス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2008/07/25
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
手塚治虫原作の作品。人間とロボットが共生する都市での出来事。人造人間の開発で指名手配されているロートン博士を探すためにやってきた私立探偵の髭オヤジとケンイチが主人公なのだが…。メインは人造人間の少女ティマとティマを排除しようとする権力者の息子の物語だ。手塚治虫キャラが動き回る。ヒゲオヤジなんてのは手塚治虫のテンプレキャラだ。

父親がティマにすべてを受け継がせようとすることに拒否感を示し、ティマを亡き者にしようと考える男は、見た目は主人公的なかっこよさがある。ロボットを排除しようとする人間もいれば、ロボットが支配し人間に対して反乱する場面もある。人間とロボットの共生は難しいというのを感じさせる作品だ。

■ストーリー
私立探偵のヒゲオヤジとケンイチ少年は、ある事件を追ってメトロポリス―人間とロボットが共に暮らす巨大都市国家―へやってきた。生体を使った人造人間の開発で問題となり、国際指名手配になっているロートン博士を探すためだ。ところが、ロートンの秘密研究所が何者かに放火され、捜索中で現場近くにいたケンイチは逃げ遅れた不思議な少女ティマを救った。その少女がメトロポリスの運命を握っていることなどケンイチは知る由もない。






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喫煙者の肩身が狭いのは日本もアメリカも同様だ 【メイプル・ストリートの家】 [書籍にドロップキック!!]


メイプル・ストリートの家 (文春文庫)

メイプル・ストリートの家 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
スティーヴン・キングの短編集。印象的なのは「十時の人々」だ。喫煙者の肩身が狭いことを揶揄するように、喫煙者だけが見ることができる蝙蝠人について描かれている。社会の上層部の人間は、一般人には普通の姿に見えるのだが、真実は蝙蝠人という怪物だった。真の姿を見ることができるのは喫煙者の限られた人物だけ。

喫煙者の人権はないに等しいことについて、作者なりに何か言いたいのだろうか。逆に喫煙などするから、見たくもない姿を見て、蝙蝠人のターゲットとされてしまう。社会の上層部に蝙蝠人がいることで、告発したとしてもすべてもみ消されてしまう。喫煙者からしたら、黙って下を向いて見て見ぬふりをするしかない。

■ストーリー
死を間近にした祖父が、林檎の花びらが舞う果樹園で、孫息子に語って聞かせた“指示”とは(「かわいい子馬」)、母親をいじめる邪悪な継父を亡き者にしようとするきょうだいたちがとったとんでもない作戦(表題作)など、子どもを描かせても天下一品の著者の才能が存分に発揮された作品を含む短篇全5篇。著者自身による作品解説付き。






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トムとジェリー的な雰囲気【ピーターラビット】 [映画にドロップキック!!]


ピーターラビット [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

ピーターラビット[トレードマーク] [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ピーターラビットのイメージは絵本から、あの可愛らしい絵柄のウサギの物語かと思っていた。なんとなくだが、シルバニアファミリー的なイメージがあったのだが…。どちらかと言えばトムとジェリー的な物語となっている。ピーターはマクレガーの家の畑の野菜を食べるために庭に忍び込むのだが、マクレガーはウサギたちを排除するのに必死となる。

ピーターの父親がマクレガーに捕まりウサギのパイにされたという衝撃の事実が序盤に判明する。マクレガーの甥っ子が新たに家にやってくる。この甥っ子とピーターたちウサギの畑をめぐる罠の仕掛けあいがメインだ。近所にビアという女性がピーターたちの守り神となるのだが…。生意気なウサギたちの物語だ。

■ストーリー
ピーターは世界で一番幸せなウサギ。たくさんの仲間に囲まれ、画家のビアという心優しい大親友もいる。亡き両親のことを想うと寂しいけれど、ビアの存在がすべてを吹き飛ばしてくれる。ところがある日、大都会ロンドンから潔癖症で動物嫌いのマグレガーが隣に引っ越してきたことで、ピーターの生活は一変!今までの幸せを守りたいピーターと、あの手この手で動物たちを追い払おうとするマグレガーとの争いはエスカレート。さらにビアへの“恋心”も絡まって思わぬ大事件に発展!ピーターはあるミッションを秘めて、初めてのロンドンへ向かうのだが?。






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ゴリラが投げてゴリラが打つ【ミスターGO】 [映画にドロップキック!!]


ミスターGO! [Blu-ray]

ミスターGO! [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2016/02/02
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
ゴリラが野球をする物語。サーカスのゴリラが少女と共に育てられ、人間に近い状態となる。借金返済のためゴリラに野球をやらせようという魂胆がすごい。そして、ゴリラがホームランを連発し、ついには日本のプロ野球にゴリラを移籍させようとする。韓国のプロ野球の実情としては、良い選手が日本のプロ野球に行くことはチームとしても移籍金が入るので成功なのだろう。

代打の切り札として存在しているミスターGO。他チームは対抗策としてゴリラのピッチャーを用意するあたりがぶっ飛んでいる。ピッチャーとバッターがゴリラというのはシュールな映像だ。ゴリラがまるで人間の言葉を理解しているように動く。野球でホームランを連発できるほど動体視力が良いのかは疑問だ。

■ストーリー
万年最下位球団ベアーズは、一世一代の賭けに出た。凄腕スカウトマンが連れてきた大物ルーキーに、起死回生を託したのだ。ルーキーの名は<ミスターGO>。その正体は、資金難に陥ったサーカス出身のゴリラだった。GOは借金返済のため、ゴリラ使いの少女とともに、球団に雇われたのだ。「ゴリラの入団なんて非常識だ! 」「ルールブックには人間だけでチームを作れとは書いてない! 」。

世間を巻き込む大騒動の末に迎えたミスターGOの初打席。剛速球を弾き飛ばした打球はフェンスを越え、バックスクリーンを打ち砕く。“代打の切り札"として快進撃を始めるミスターGO。噂は日本のプロ野球界にも飛び火し、空前のゴリラ争奪戦へと突き進む。だが、突如現れたライバル、ゴリラ投手ZEROSとの決戦を前に、ミスターGOの膝が悲鳴を上げた。九回裏、二死満塁。運命の打席に果たして彼は立てるのか?ベアーズは万年最下位の汚名を返上できるのか―?






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落語や古典好きのための書評 【ユーカリの木の蔭で】 [書籍にドロップキック!!]


ユーカリの木の蔭で

ユーカリの木の蔭で

  • 作者: 薫, 北村
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
北村薫の読書エッセイ。読む前から分かっていたことだが、作者は古典が好きだ。限られて時間の中で、読める本の数は決まっている。だとしたら、古典だけを読んでいたい、というような人物なので、必然的に最近の作品について語られることはない。やはり想像通りの作品であった。登場してくるのは文豪ばかり。そのあたりに詳しくないので、その重大さがわからない。

ただ、なんとなくだが文豪が実はこんな本を書いていたのだというのを面白く感じることができた。作者は落語も好きらしい。落語についての作品のエッセイもある。エッセイの中には、ギリギリ自分が理解できる藩中の作品もある。それらについては作者独特の言い回しを楽しむといった感じだ。

■ストーリー
クイーン『ギリシャ棺の謎』から江戸の『誹風柳多留』へ、中山晋平“晋バカ大将”からシェークスピアへ―。本の達人が自由に連想を羽ばたかせる極上の読書エッセイ!






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明らかに筋肉バカなスタローン【オーバー・ザ・トップ】 [映画にドロップキック!!]


オーバー・ザ・トップ  <HDニューマスター版> Blu-ray

オーバー・ザ・トップ  <HDニューマスター版> Blu-ray

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2012/09/05
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
スタローンが筋肉モリモリのトラック運転手を演じる。妻子をすてたリンカーンが、妻の病気を聞き息子の元にやってくる。肉体派のリンカーンはいかにも筋肉バカな印象だ。対してリンカーンの息子は頭がよさそうで、ちょっと憎たらしい子だ。祖父が金持ちであり妻が死んだあとのリンカーンと親権を争う。この息子がリンカーンに対して正論を吐く場面が強烈だ。

リンカーンと生活するとどうなるのか。家もない状態でどのように生活するのか。それに対してリンカーンは「一緒にいることができる」とだけしか答えない。現実派の息子も、リンカーンがアームレスリングの大会で必死に勝ち上がる姿を見て感銘を受ける。なんともわかりやすいパターンだ。

■ストーリー
シルベスター・スタローンがアームレスリングを通して親子の再生を試みるアクションドラマ。妻子を捨て、トラックの運転手になったリンカーン。妻の病気の知らせを聞きつけ、彼は10年ぶりに妻と息子と再会を果たすが…。






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暗闇の中に何かいる【ライト/オフ】 [映画にドロップキック!!]


ライト/オフ [Blu-ray]

ライト/オフ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
子供のころ、夜、暗い廊下などで暗闇に何かいるかもと想像したことがある。そんな子供時代の恐怖をそのまま具現化したのが本作なのだろう。電気を消すと現れる謎の”それ”。電気をつけると消えるのだが…。恐ろしいのは影に入ると見えてくるのだが、光のある場所では消えてしまうこと。そのため少しでも電気を消すと獣のようなそれが襲い掛かってくる。

二足歩行をしているが猫背で獣的な雰囲気を漂わせる影。黒い影しか見えないが、ザンバラ髪で女のようであり獣のようでもある。唯一の弱点はブラックライトでは姿を消すことができないので、ブラックライトで照らしつつ強い光を体に当てることが必要だ。結局は、最後まで正体は不明のまま終わっている。

■ストーリー
電気を消したら“それ”は来る。レベッカはある日、離れて暮らす幼い弟から思いもよらない話を聞かされる。「電気を消すと、何かが来る。」“それ”は一体何なのか。なぜ彼女たちを襲うのか。やがてレベッカたち家族に隠された恐ろしい秘密が明らかになる時、史上最恐の一夜が幕を開ける…。






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ある意味、剣豪小説だろう 【盲剣楼奇譚】 [書籍にドロップキック!!]


盲剣楼奇譚

盲剣楼奇譚

  • 作者: 荘司, 島田
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/08/28
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
島田荘司の久しぶりの吉敷シリーズ。ただ、吉敷や通子はあまり活躍しない。盲剣楼での伝説にほとんどのページが費やされている。ミステリー的には、終戦直後の大量惨殺事件の犯人は誰か?ということになる。盲剣楼の伝説のように美剣士が暴徒たちをたったひとりで斬り殺したのだろうか。過去の事件の生き残りのひとりが子供を人質にとり、当時の犯人を連れてこいと要求する。

物語のメインは盲剣楼の伝説の美剣士についてだ。これがありきたりな剣豪物語なのかもしれないが、強烈な引きの強さと感動がある。剣の道に生きる剣士が、妻と子供を助けるために目が見えない状態でありながら、子供を背負って戦い続ける。それまでの濃密な物語が最高だ。

■ストーリー
江戸時代から続く金沢の芸者置屋・盲剣楼で、終戦直後の昭和二十年九月に血腥い大量斬殺事件が発生した。軍人くずれの無頼の徒が楼を襲撃、出入り口も窓も封鎖されて密室状態となった中で乱暴狼藉の限りを尽くす五人の男たちを、一瞬にして斬り殺した謎の美剣士。それは盲剣楼の庭先の祠に祀られた伝説の剣客“盲剣さま”だったのか?七十余年を経て起きた誘拐事件をきっかけに、驚くべき真相が明かされる!?






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宇宙人に体をのっとられた男【ノイズ】 [映画にドロップキック!!]


ノイズ [Blu-ray]

ノイズ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2012/09/05
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
宇宙飛行士のスペンサーと妻のジリアンの物語。美男美女。宇宙飛行士の家族でエリート。誰もがうらやむ夫婦だが、スペンサーが宇宙での作業中に事故にあってしまう。一時的に連絡がとれなくなったのだが、無事に地球に帰還した。。。宇宙から帰ってきたスペンサーは、見た目は変わっていないが、実は内部を宇宙人に乗っ取られていた。

ジリアンが最初は気づいていないが、次第に夫の変化に奇妙な思いを感じ始める。スペンサーの目的はジリアンのお腹の中の、自分の遺伝子をもつ双子を出産させることだった。スペンサーの違いに気づいた者たちが次々と姿を消していく。ラストでの、ジリアンが自分のお腹の中の子どもを人質にしてスペンサーを脅す場面は強烈だ。

■ストーリー
NASAの勇敢な宇宙飛行士スペンサー・アーマコストと、学校教師の美しい妻ジリアン。誰もがうらやむこの夫婦の生活に、一瞬だけ訪れた危機――宇宙で作業中のスペンサーと地球との交信が、謎の原因によって2分間途絶えたのだ。しかしスペンサーもジリアンもこの恐怖の120秒間が、やがて彼らの理性、未来、さらに生命を脅かすことになるだろうとは知る由もなかった。“怖くてびくびくし通しの悪夢"*と批評家に言わしめた、心臓も止まる戦慄のサイコスリラー。






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