SSブログ

衝撃的なリスペットの親族たち【ミレニアム2 火と戯れる女 完全版 後編】 [映画にドロップキック!!]


ミレニアム 2 火と戯れる女 完全版 [DVD]

ミレニアム 2 火と戯れる女 完全版 [DVD]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
前編から引き続き、リスベットに容疑がかかった殺人事件の真犯人を追いかける。ミカエルはリスベットの無実を信じ、リスベット自身は自らのハッキング能力を活かして黒幕を探し出す。巨大な金髪の男がリスベットの恋人を拉致したりもする。流れ的にはリスベットのことをよく知る人物の犯行という雰囲気があったのだが…。リスベットとミカエルはザラという人物が黒幕だと突き止めるのだが…。

ここからが衝撃的なのだが、ザラの正体は実はリスベットの父親だった。過去、リスベットがガソリンをぶっかけた相手。てっきり死んだかと思っていたのだが、顔の半分が焼けただれた状態でリスベットの前に姿を現す。金髪の大男もリスベットと異母兄弟というのは強烈だ。

■ストーリー
雑誌『ミレニアム』で、少女売春組織の実態に迫る特集記事の準備を進めていたジャーナリストが殺害される事件が発生。現場にリスベットの指紋が付いた銃が残されていたことから、彼女は殺人犯として指名手配された。過去のトラウマから誰も信じられないリスベットは、独りで犯人と対決することに。一方、リスベットの無実を信じるミカエルは、独自に調査を開始する。やがて事件の背後に“ザラ”というキーワードが浮かび上がり…






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

どこか銀色夏生のような 【こんな夜は】 [書籍にドロップキック!!]


こんな夜は (幻冬舎文庫)

こんな夜は (幻冬舎文庫)

  • 作者: 小川 糸
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/02/06
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
小川糸のエッセイ集。日常の何気ない出来事をエッセイとするのは毎回のことだが、住んでいる場所がドイツだったりモンゴルだったりするので変化がある。さらには時期的に東日本大震災が起きたころのため、震災での出来事やそれに付随する日々の出来事をエッセイとしている。

売れっ子作家として「食堂かたつむり」が大ヒットしたが、そこまで派手な生活をするのでもなく、手料理が一番という感じで日々を過ごしている。どこか昔読んだ「銀色夏生」のような印象を受けた。ベルリンでの暮らしについては日本との違いが明確にあるので、そのあたりの驚きや新鮮さを描いている。のんびりとした日常や日々のわずらわしさを忘れさせてくれるエッセイだ。

■ストーリー
古いアパートを借りて、ベルリンに2カ月暮らしてみました。土曜日は青空マーケットで野菜を調達し、日曜日には蚤の市におでかけ。窓の外から聞こえるストリートの演奏をBGMに、読書をしながらお茶を飲んだり、さくらんぼのジャムをことこと煮たり。ベルリンの街と人々が教えてくれた、お金をかけず楽しく暮らす日々を綴った大人気日記エッセイ。






nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

リスベットに殺人容疑がかかる【ミレニアム2 火と戯れる女 完全版 前編】 [映画にドロップキック!!]


ミレニアム2 火と戯れる女<完全版> [DVD]

ミレニアム2 火と戯れる女<完全版> [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
前作から引き続き、リスベットが中心となり物語はすすんでいく。雑誌ミレニアムの記者が殺された。凶器からリスベットの指紋がでたことから、リスベットが容疑者とされる。前作でリスベットと共になぞ解きをしたミレニアムの記者であるミカエルがリスベットの無実を証明するために奔走する。リスベットのハッキング能力もそうだが、前作からのつながりが重要となっている。

リスベットの後見人であり、リスベットに性的虐待を加えていた弁護士の男が、容疑者となっていたが殺されていた。何かしら売春組織が怪しいという雰囲気があるのだが…。ハリウッド版の「ドラゴンタトゥーの女」「蜘蛛の巣を払う女」であり、内容はリスベットの過去を描いているので、本作とは全く別物だ。

■ストーリー
スウェーデンの売春組織の真実を暴こうとしていた2人の「ミレニアム」の記者が、残忍な手口で殺された。凶器からリスベットの指紋が発見、彼女は指名手配されてしまう。「ミレニアム」の編集長となったミカエルは、彼女が報道によって追い詰められる前に、必死に探し出そうとする。その捜索を通じて、彼は、リスベットの衝撃的な過去を知ることになる・・・。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

理不尽極まりない強制労働【ラーゲルより愛を込めて】 [映画にドロップキック!!]


ラーゲリより愛を込めて 通常版 [Blu-ray]

ラーゲリより愛を込めて 通常版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2023/07/07
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
戦後のシベリアでの強制収容所の過酷さを描いた作品。過酷な強制労働の中で、決して希望を捨てない一人の男がいた。山本は自暴自棄になりがちな仲間を励まし続けた。序盤で捕虜となり、そこからひたすらシベリアでの強制労働が続く。最も強烈なのは、シベリアから日本に戻れるということで、皆で電車に乗っている場面だ。そこで電車が停止し、呼ばれた者たちだけが電車から降ろされる。

実はそこは戦争犯罪者を強制収容所に入れるためだった。山本はいつの間にか戦争犯罪者にされていた。その後、元上司や上官が収容所でリンチにあったりと強烈な現実が描かれている。戦争が終わり日本に帰れるのか。山本はガンとなり日本に帰ることができず、山本の遺言すらもスパイ容疑でロシアに奪われてしまう。。。

■ストーリー
第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され捕虜となった。あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する中、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物、それが山本幡男である。劣悪な環境に死に逝く者や自ら命を絶つ者も絶えない中、山本は生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続けた…。ラーゲリで一筋の希望の光であった山本幡男の壮絶な半生を映画化。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

これがレストランの起源だ【デリシュ!】 [映画にドロップキック!!]


デリシュ! [DVD]

デリシュ! [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2023/05/31
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
フランス革命の直前。世界で初めてのレストランが完成した。公爵のお抱え料理人であったマンスロンが、公爵に対してジャガイモを出したことから激怒され解任される。マンスロンは田舎に帰り、そこで料理人として画期的なシステムを編み出す。大昔は土の中に埋まっていたジャガイモなんて食べる対象ではなかったということだ。

フレンチフライの登場の起源とでもいえば良いのだろうか。横暴な貴族が最後にやり込められる場面は最高だ。そもそも、それまでの料理のシステムとして、庶民は食を楽しむべきではない。おいしい料理は貴族のためにある、という考え方もかなり極端なものだ。今のレストランとそん色なく料理を作ることに対する情熱は変わらないのだろう。

■ストーリー
世界初のレストラン開業の秘密、教えます1789年、革命直前のフランス。誇り高い宮廷料理人のマンスロンは、自慢の創作料理「デリシュ」にジャガイモを使ったことが貴族たちの反感を買い、主人である傲慢な公爵に解任され、息子と共に実家に戻ることに。もう料理はしないと決めたが、ある日彼の側で料理を学びたいという女性ルイーズが訪ねてくる。はじめは不審がっていたマンスロンだったが、彼女の真っ直ぐな想いに触れるうちに料理への情熱を取り戻し、ついにふたりは世界で初めて一般人のために開かれたレストランを営むことになる。店はたちまち評判となり、公爵にその存在を知られてしまう






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

いつの時代も、昔と比べて悪くなったと言われる 【時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル2019→2020】 [書籍にドロップキック!!]


時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル2019→2020

時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル2019→2020

  • 作者: 髙村 薫
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2020/03/30
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
高村薫がその時起きた出来事について語るエッセイ集。基本的には世の中の悪い部分やネガティブな部分に苦言を呈する形でエッセイは描かれている。作者の年代的な問題なのだろうか。いつの時代も政治や世の中に不満はあるのだろうが、昔と比べて極端に悪くなっているのだろうか。この感じでいくと、数年後にはさらに悪い世の中になっているような気がした。

特に印象的なのは政治への不満だ。確かに国の借金は雪だるま式に膨れ上がり、長期政権である安部政権への不満もあるのだろう。非正規雇用の問題やその他もろもろ。東京オリンピックが近い時期にあり、コロナ前ということで、ギリギリのせめぎあいな感じなのだろうか。常にネガティブなことが気になった。

■ストーリー
政治腐敗は極を超え、社会システムは破綻寸前。ウイルスが、災害が、気候変動が、地球環境から個人の肉体、精神までおびやかす。人倫の軸が揺らぐ、かつてない時代2019→2020を、理想を手放さぬ作家の幻視力が見透す。根底的な思考による、より良く今を生きるための時評集。






nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

すさまじい覚悟の告発【シチズンフォー スノーデンの暴露】 [映画にドロップキック!!]


シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]

シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2017/01/06
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
アメリカ政府がすべての通信を傍受し国民の情報を秘密裏に収集していた。この衝撃的な事実を暴露したのがスノーデンなのだが、ドキュメンタリーとしてスノーデンと最初に会話をした映像を含めて収集されているのに驚いた。最初からドキュメンタリーとして作る前提だったのか、それともエビデンスとして残すために撮影したのか。。

自分が指名手配されるのを覚悟してのスノーデンの内部告発。下手すれば命の危険すらある状況での告発だ。世間的にはアメリカは通信傍受しているだろう、という認識はあったが内部のCIAの職員が内部資料と共に告発したのが大きい。政府は何かと言い訳を並べてはいたが…。驚きなのはそのシステムだ。1秒間に125Gバイトのデータの収集が可能というのは強烈だ。システム1台で数億人の情報を収集できる。どれほど巨大なシステムなのだろうか。

■ストーリー
イラク戦争についてのドキュメンタリー映画で高い評価を得る一方、米国当局からの監視や妨害を受けてきた気鋭の映画監督ローラ・ポイトラスは、2013年初め、“シチズンフォー"と名乗る人物から暗号化されたメールを受け取るようになる。それは、NSA(国家安全保障局)が米国民の膨大な通信データを秘密裏に収集している、という衝撃的事実を暴露するものだった。ローラは“シチズンフォー"に会うため、旧知のジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドとともに香港へ飛ぶ。

そこでふたりを待っていたのは、元CIA職員エドワード・スノーデン。彼の口から明かされた驚くべき真実とは―。なぜ彼は自らの身の危険も顧みず、この告発を決意したのか―。そして、緊迫した状況の下、ローラとグレンはいかにしてジャーナリストとしての使命を果たす戦いに挑んだのか―。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

非合理的で矛盾に満ちた恋愛 【ミッドナイト・コール】 [書籍にドロップキック!!]


ミッドナイト・コール (PHP文庫)

ミッドナイト・コール (PHP文庫)

  • 作者: 田口ランディ
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/06
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
男女の関係を描いた短編集。主人公は自分に自信がもてない女性。どの作品も幸せ満点というわけではないが、妙な強さや明るさがある。作者のエッセイを読んでいると、男女関係の考え方がよくわかるが、それが如実に表現されているような気がした。恋愛ベタな女、自分に素直になれない女、どこか孤独な男に惹かれる女、何かにもがいている女。

平凡な恋愛をつづけたわけではなく、妻子ある男と付き合い、先がないと分かっていながらもづるづると関係を続けてしまう女など。人生経験が豊富な作者だからこそ描ける作品なのだろう。合理性だけでは説明できない行動の数々。相手を愛する気持ちが強いと、説明できない行動に出ることもあるのかもしれない。

■ストーリー
「誰かとつながりたい」という狂おしい衝動。自分の気持ちを見失って、そして男も失って、やりきれなさにムカつきながら、ジャストな自分を探そうとしている-そんな彼女たちの8つの物語。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

架空の指揮者の盛者必衰【TAR/ター】 [映画にドロップキック!!]


TAR/ター ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

TAR/ター ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2023/08/02
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
架空のリディア・ターという天才女性指揮者を描いた作品。才能はあるがエキセントリックな性格で、女性が好き。アカデミーの生徒に対しても辛辣な評価をする。ターのオーケストラの練習風景はすさまじいこだわりと迫力がある。ターの日常を描きつつ、直面する問題を描いている。世間からはカリスマとして認識され、圧倒的なプレッシャーの中で消耗していくター。そんな時に、かつての教え子が自殺したと連絡が入る。

ターの厳しい指導や恋愛関係の問題などがマスコミにたたかれはじめる。複雑なプライベートと指揮者としてのプレッシャーに押しつぶされ、おかしくなる場面は強烈だ。新たに魅力的で能力のあるチェリストが登場するのだが…。ターの助けにはならなかった。

■ストーリー
世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功。現代音楽界を牽引する圧倒的カリスマとして君臨するが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の死をきっかけに、彼女の完璧な世界は少しずつ崩れ始める―。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

強烈な個性のあるウィリアムズ姉妹の父親【ドリームプラン】 [映画にドロップキック!!]


ドリームプラン [Blu-ray]

ドリームプラン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2022/12/09
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
テニスのウィリアムズ姉妹とその父親であるリチャードを描いた作品。リチャードは姉妹が有名になる前に、子供を最高のテニスプレイヤーに育てるということでメディアで有名になっていたようだ。俗にいうところの将来有望な天才スポーツ少女を育てた父親という感じだ。驚いたのはリチャードは早くから娘たちをプロにしたいと考えたのではなく、ものすごく慎重に育てていたという部分だ。

ジュニアの試合にださずにトレーニングや練習に力を入れる。学校の勉強もおろそかにすることなく、姉妹は四か国語を話せるまでになる。外から見ると、将来有望な子供の活躍の場を狭めている、横暴な父親のイメージとなるのだろう。決してテニスだけでは終わらせないというのが父親の考え方だ。

■ストーリー
ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹の実父、リチャードは彼女たちが生まれる前にTVで優勝したテニスプレーヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿を見て「子どもを最高のテニスプレーヤーにしよう!」と決意。父の指導のもと、ウィリアムズ姉妹がいかにしてその才能を開花させ、世界の頂点へ上りつめたのか。揺るがぬ信念と子供たちの可能性に人生のすべてを捧げ、不可能を可能にするリチャードの姿を描く。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画