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小平太がヤクザたちを斬りまくる【どら平太】 [映画にドロップキック!!]


どら平太 [DVD]

どら平太 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2000/12/22
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
暴れん坊の町奉行である望月小平太が、ヤクザが取り仕切る堀外を改革する。小平太が目的のためにはなんでもありな性格なのが良い。藩の重鎮たちに対しては殿様からのお墨付きの手紙を見せて口出しさせない。堀外では身分を隠し(バレるように)て遊びまくりヤクザの親分たちに近づいていく。わかりやすい勧善懲悪モノではあるのだが、鮮やかな小平太の立ち回りが良い。

藩の幹部たちがあれこれと小平太のやり口に注文をつけるのだが、それらすべてを鮮やかに切り返している。ちょっと納得できないのは、ヤクザの親分たちに囲まれ、多人数で襲われた際に、小平太ひとりでそれらすべてを倒している場面だ。ひとりでここまでできるなら、なでもありだ。

■ストーリー
とある藩の不正を暴くために、江戸からやってきた新任の町奉行はどら平太と呼ばれる暴れん坊の望月小平太(役所広司)。彼は天衣無縫のふるまいで、ヤクザの取り仕切る無法地帯へ乗り込んでいく。






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現職総理を落選させる当確師 【当確師 十二歳の革命】 [書籍にドロップキック!!]


当確師 十二歳の革命 (単行本)

当確師 十二歳の革命 (単行本)

  • 作者: 真山 仁
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/12/21
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
「当確師」の続編にあたる本作。今回はいきなり現職の総理大臣を落選させるという依頼が聖に舞い込む。聖がサポートすると99%当選してきたという、結果がすべての当確師。誰かを当選させる力はあるが、現職の総理大臣を落選させることができるのか。国民には人気があるが政治的センスが皆無な総理。12歳の子供に痛いところを突かれそのことに悪態をつく。

総理の独断で諏訪の田舎に原子力エンジンの研究施設を作ろうとするなど、対総理側には追い風が吹いているのだが…。候補者がいない。総理のスキャンダルを活かせる有力候補者は90歳近い地元の盟主のみ。そんな状況で聖は巧みな選挙戦術を繰り返す。週刊誌の記者、新聞記者、総理の後援会の会長まで、様々な有象無象が動き出す。ラストの結果は驚きでしかない。

■ストーリー
日本最強の選挙コンサルタント・聖達磨―人呼んで「当確師」。人柄は最低、依頼料は高額、それでもこの男が動けば当選間違いなしの聖に、新たな依頼が舞い込んだ。強権的な岳見勇一総理大臣を、その座から引きずる下ろすため、選挙区で落とすというミッションだ。

一方、岳見総理は地元で、少年から「里山を壊さないでください」と問い詰められて話題となる。選挙区内にある湖に、NASAとの共同研究所を誘致する計画があるという。この少年こそ総理への刺客の適任者!だが、少年には、被選挙権がない。どうする、聖!?






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実の娘ふたりとバイオリンを盗む【ラスト・クライム 華麗なる復讐】 [映画にドロップキック!!]


ラスト・クライム 華麗なる復讐 [DVD]

ラスト・クライム 華麗なる復讐 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • 発売日: 2017/12/02
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
ジャンレノ主演の作品。盗みのプロであるパトリックをジャンレノが演じる。パトリックは相棒に裏切られ20億相当のバイオリンを奪われてしまう。バイオリンを取り戻すために一度も会ったことのないキャロルとキャロラインを呼びよせる。死んだはずの父親から連絡がきて驚く二人。いつの間にか、パトリックと共にバイオリンの盗みに加担することに。

本作のポイントはパトリックとふたりの娘たちの関係だろう。ちょっとコメディチックとなり、キャロルとキャロラインと共にドタバタを繰り広げる。キャロラインはお色気で相手を惑わす詐欺師。キャロルはオタク風な風貌でハッキングのプロ。このふたりをパトリックはうまく使いバイオリンを取り戻すことに成功する。

■ストーリー
スペインのとあるクラシックコンサート会場。演奏会を前に大胆かつ巧妙な手口で、20億円相当のバイオリン「ストラディバリウス」を見事盗んだパトリック。しかし相棒に裏切られ、車もろとも大河の底へ沈められてしまった。何とか車からの脱出に成功したパトリックは復讐と奪還計画のため一度も会ったことのない娘キャロルとキャロラインを呼び寄せることに。

死んだはずの父親からの連絡に娘ふたりとも驚くが、狙う獲物を聞きつけるとすぐさま奪還計画を練り始める。変装とマジックの達人パトリック。類まれなる美貌を武器に色仕掛けで難関を突破していくキャロライン。そしてハッキングのプロ・キャロル。ヨーロッパ中をまたにかけた、壮大かつ大胆な奪還作戦を実行していくが、裏切り者の元相棒が思わぬ行動に出る―!そしてユーロポールも動き出し、ついに絶体絶命に―! ?






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サイコパスがベビーシッターとして入り込む【サイコハウス】 [映画にドロップキック!!]


サイコハウス [DVD]

サイコハウス [DVD]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • 発売日: 2008/01/09
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
サイコパスなベビーシッターの物語だ。ありがちな展開であり、どこかで見たことのあるストーリーかもしれない。メーガン夫婦が雇ったベビーシッターのアビーは若く美しく理想的なベビーシッターなのだが…。アビーには秘密があった。序盤では、アビーは良いベビーシッターとしての姿しか見せない。ただ、アビーのことを良く思わない近所の主婦がアビーの素性を調べ始めるのだが…。

アビーは自分に都合の悪い人物を次々と消していく。メーガン夫婦に知られることなくメーガン夫婦の周りの人々が次々と死んでいく。メーガンが階段から転落したのはアビーの仕業なのだが、アビーがすぐに救急車を呼んだことで、メーガンに感謝される。この手のパターンはラストがある程度想像できてしまう。

■ストーリー
カーターとメーガン夫婦が採用したアビーは、美人で優しい理想的なベビーシッター。しかし、彼女が現れてから一家の生活は黒い影に覆われてゆく。相次ぐ隣人や友人の不審な事故死。疑惑を抱いたメーガンの同僚ショーナはアビーの過去を調べ、恐るべき事実を突き止める…。






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コロナ禍ならではの怪獣映画?【8日で死んだ怪獣の12日の物語】 [映画にドロップキック!!]


8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版- [Blu-ray]

8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版- [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2021/03/31
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
カプセル怪獣を買ったサイトウタクミが映像として怪獣の成長を記録するていの物語。自撮りで毎日怪獣の成長具合を報告する。カプセル怪獣はあきらかに紙粘土で作ったものだ。それも怪獣の姿をしているのではなく小学生が適当に形を作ったような粘土となっている。朝起きると形が変わっていたという体で驚きながら報告するサイトウタクミ。

これをまじめにとらえるべきなのか、どうなのか。。。紙粘土を相手にカプセル怪獣が変身したといちいち驚く。あげくは、カプセル怪獣の首を斬るといって紙粘土を切っている。コロナのウィルスの形に変身したり、最終的にはマスクの形に変身する。この流れというのは何を現わしているのだろうか。。コロナ渦というのがなんらかの影響があるのだろう。

■ストーリー
通販で買った怪獣の卵は日に日に成長を遂げてゆくが…。世界が新型コロナウイルスとの戦いを余儀なくされた2020年。岩井俊二はこの世界をどう描く?通販サイトでコロナと戦ってくれるというカプセル怪獣を買ったサトウタクミ(斎藤工)。毎日怪獣の成長を配信しているタクミの元には、通販で宇宙人を買ったという後輩の丸戸のん(のん)や、コロナの影響で無職になってしまった先輩のオカモトソウ(武井壮)など、色々な人から連絡がくる。

怪獣に詳しい知り合いの樋口監督(樋口真嗣)にノウハウを聞きながら、日々怪獣を育てていくタクミ。果たしてタクミはきちんと怪獣を育てることができるのか?そして、この怪獣はコロナをやっつけてくれるのか?






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ITリテラシーの高い父親【search/サーチ】 [映画にドロップキック!!]


search/サーチ [Blu-ray]

search/サーチ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2019/09/04
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
突然行方不明となった娘のマーゴットを探す父デビッドの物語。全編ほぼPCのモニター上の映像が続いていく。SNSやメッセージアプリ、youtubeやニュースの映像まで。行方不明となったマーゴットの人間関係を調べるにはパソコンを調べるのは確かに正しいのだろう。デービッドがマーゴットのPCを操作し、パスワードを変更しFacebookへログインする。

自分の知らない娘の姿に驚き、娘がどのような交友関係を築いているかを知る。家出なのか誘拐なのか。デビッドが必死に様々な手段で調査する様子が、PC越しに伝わってくる。驚きなのはデービッドのITスキルの高さだ。ハッキングとまではいかないが、SNSやメッセージアプリを巧みに利用し情報を収集している。

■ストーリー
忽然と姿を消した16歳の女子高生マーゴット。行方不明事件として捜査が始まる。家出なのか誘拐なのかわからないまま37時間が経過。娘の無事を信じる父デビッドは彼女のPCからSNSで手がかりを探っていく。そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで別人の、自分の知らない娘の姿があった…。






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村上春樹が父親を語る 【猫を棄てる 父親について語るとき】 [書籍にドロップキック!!]


猫を棄てる 父親について語るとき

猫を棄てる 父親について語るとき

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
村上春樹が父親について語る。父親との交流で得た情報を元に、正確な情報を調査して父親の物語とする。冒頭、幼少期の作者が父親と共に猫を棄てにいく場面から始まる。そこで棄てたはずの猫が、いつの間にか家に戻っていた下りがある。そこから父親がどのような人生を過ごしてきたのかが語られる。

作者の父親は世代的に戦争をモロに経験した世代なので、兵士として招集されたにも関わらず生き残れたことは幸運なのだろう。京都大学の学生であり、戦争も経験し、祖父の寺を継ぐかどうかなど、作者がその当時の父親の心境を想像しながら語る。自分の父親について語るのは独特なのかもしれない。自分が父親の期待に応えられなかったなど作者なりの父親に対する思いが興味深い。

■ストーリー
時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある。ある夏の日、僕は父親と一緒に猫を海岸に棄てに行った。歴史は過去のものではない。このことはいつか書かなくてはと、長いあいだ思っていた。―村上文学のあるルーツ。






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恩田陸が好きな本や映画のエッセイ 【日曜日は青い蜥蜴】 [書籍にドロップキック!!]


日曜日は青い蜥蜴

日曜日は青い蜥蜴

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/11/30
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
「土曜日は灰色の馬」と同じパターンの作品だ。恩田陸が読んだ本、見た映画作品、そして他作家の作品についてのエッセイなど多種多様だ。作者に関する雑文集と言えるのだろう。前作もそうだが、作者の好きな作品の傾向がよくわかる。そんな作者が好きな作品と自分の趣味があえば楽しめるだろう。合わないとしても、作者がどのような作品を見て楽しんでいるかを知り、自分もそれを読んでみようと思うかもしれない。

それ以外にも同業者に対するエッセイもある。特に印象的なのは、若竹七海の作品について触れたエッセイだ。自分と同じような系統の作者に対してどのような思いでいるのか。作家が同業者についてどのような思いでいるのかを知ることができるのは良い。

■ストーリー
少女時代のエピソードあり、笑える読書日記あり、真摯で豊かなレビューあり……。約10年ぶりに放たれる待望の新刊エッセイ集! 書き下ろしあとがき収録。






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人間のアパートに悪魔が住み着いている【デビルズ・シティ】 [映画にドロップキック!!]


デビルズ・シティ [DVD]

デビルズ・シティ [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • 発売日: 2016/04/02
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
人間の中に悪魔が存在し人間のふりをして人間と共にアパートに住んでいる。悪魔の見た目がCGでのリアルさではなく、いかにも被り物的な雰囲気があるので一気にB級映画の雰囲気が強くなる。悪魔のヴァインがアパートに住む少女サラと交流をもつ。人間の不幸をエネルギーとして生きる悪魔たちに変化が訪れる。ことの発端はヴァインが虐待されていたサラを助けたことで、不幸が薄れ悪魔たちが餓死する危険性がでてくる。

そもそもの世界観の異様さと、ヴァインたち悪魔は人間の姿と悪魔の姿をいったりきたりする。人間は悪魔を知らないが、悪魔たちは人間から不幸のエネルギーを吸い取ろうとする。悪魔間でのイザコザが昔の仮面ライダーの悪の組織のように見えてしまった。

■ストーリー
700歳のヴァインは仲間の悪魔たちと人間の姿をしつつ貸しビルに住んでいる。そのビルに住む人間たちからは麻薬の売人と思われているが、実は悪魔たちが人間たちの不幸をエネルギーとして生き永らえてた。ある日、ヴァインはアパートに住む少女サラを助けるが、本来悪魔には無い優しさや愛情といった感情が出てしまったことで、人間の不幸をエネルギーとする悪魔たちは飢え苦しむことになり、悪魔の世界と人間の世界のバランスが微妙に崩れ始めてしまう・・・。滅びるのは人間か、それとも悪魔か。共存と対立の間でヴァインは重大な決断を迫られていく―。






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ハウルの作るハムエッグはうまそうだ【ハウルの動く城】 [映画にドロップキック!!]


ハウルの動く城 [DVD]

ハウルの動く城 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/11/16
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
20年近く前の作品であるが、当時は劇場で見た覚えがある。かなり久しぶりに見たので内容を忘れていたため、新鮮に楽しむことができた。荒れ地の魔女の魔法によりおばあさんにされてしまったソフィー。そのことについて、ソフィーがほとんど落胆していないことに驚いた。若い女子が突如として老婆になったら死ぬほど嘆き悲しむと思うのだが…。

当時はソフィーが若くなったり年寄りとなる意味についてあまり意識していなかったが、2度目の視聴ではあるが、いまいちよくわからなかった。作中でも明確に言及されていないので、ラストのバタバタとして結末にまぎれてよくわからないまま終わったという印象だ。ハウルが巨大なカラスの化け物になる過程や強力な魔法を使うハウルの師匠の存在なども強烈だ。

■ストーリー
町を離れ荒れ地に向かう一人の少女。名前はソフィー年は18才。だが、その姿形はまるで90才の老婆だった。長女として亡き父の残した帽子屋を一人で切り盛りしてきたソフィー。だがそれは決して彼女の望んだ生き方ではなかった。ある日、出征兵士でにぎわう町中でソフィーは兵隊にからまれる。その窮地に助けをさしのべたのは通りすがりの美青年。

青年は不思議な力でそのまま空へと舞い上がり、ソフィーを束の間の空中散歩にいざなうのであった。夢のような出来事に心奪われるソフィー。しかしその夜、ソフィーは、店を訪れた荒地の魔女に呪いをかけられ、90才のおばあちゃんに姿を変えられてしまう。このままではいられない! 意を決して荷物をまとめて荒れ地を目指すソフィー。夕暮れに迫る荒れ地を歩いていると、その向こうから、目の前に奇怪な形をした「ハウルの動く城」が姿を現したのだった……。






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