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タイムスリップすると、そこは別の世界線の日本だった 【帰去来】 [書籍にドロップキック!!]


帰去来

帰去来

  • 作者: 大沢 在昌
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2019/01/04
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
刑事である由子は通称ナイトハンターにより首を絞められ昏睡状態におちいる。由子が目覚めた先は異次元の日本だった。この異次元の日本が衝撃的だ。まるで戦後まもない日本のように質素な服装と食べもの。現在の日本とは違う世界線の日本で、戦争には勝利しているが、とても豊かな暮らしをしているとは思えない。異次元の日本では、由子は警視として悪人たちを逮捕し続けている。

突如として女性警視となった由子の戸惑いと、元の世界へ戻るためのからくりが描かれている。異次元の日本と現在の日本を行ったり来たりできる特殊な受像機の存在や、異次元の日本からやってきた男がナイトハンターだったなど、由子の親の複雑な事情も絡めた特殊な刑事もの小説だ。

■ストーリー
警視庁捜査一課の“お荷物刑事"志麻由子は、連続殺人犯の捜査中に、何者かに首を絞められ気を失う。目覚めたのは異次元の「光和27年のアジア連邦・日本本共和国・東京市」だった……。その世界に存在するもう一人の自分は、異例の出世をした“東京市警のエリート警視"だった。彼女は闇組織から命を狙われ、警察内部でも汚職警官の摘発など、非情な捜査方法が非難を浴び、孤立無援であることを知る。

戸惑いながらも志麻由子は、光和27年の東京市で“エリート警視"になりすます。やがて、由子が異次元へタイムスリップした理由がわかってくる。元の世界に戻るには事件を解決するしかなかった。この世界の本当の彼女はどこへ消えたのか? 由子は元の世界へ戻ることができるのか?






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