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妖怪や幽霊はいないと言い切る作者 【「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし】 [書籍にドロップキック!!]


京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし

京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/08/27
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
京極夏彦が各地の講演会などで話した内容がまとめられている。妖怪をモチーフにした作品を描いており、水木しげるとも交流のあった作者だけに、妖怪の存在を声高に主張するのかと思いきや…。。妖怪に限らず本や幽霊のことまで多種多様でありながらまっとうな意見を述べている。幽霊は存在しない。ただ、信仰としてはありだとのこと。

妖怪についても人が何かしら自分の身に起こった出来事を例えるために妖怪を使っただけという。まぁ、普通に考えれば妖怪の存在を主張してもしょうがない。作者の作品は全般的に妖怪の仕業としか思えない事件が起きるが、実際には人間が事件を起こしていたというオチとなる。それをそのまま講演会で話しているような感じだ。

■ストーリー
日本各地に言い伝えられる「妖怪」から江戸・明治期の絵師・河鍋暁斎、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるまで令和版「妖怪談義」。「水木しげる作品」がウケ続けているわけは?柳田國男が『遠野物語』で描いた「河童」「山人」…「幽霊」「妖怪」「おばけ」の怖さ「私は京極だが、京極は私でない」のはなぜか?






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